有田先生の『「ネタ」開発ノウハウ』(明治図書)より、5年生のネタの例を紹介します。
・「東京23区に牧場があるか」と切り込み、驚きをもって追究させる。
・「東京23区に専業農家があるか」と問いかけ、本当かどうか調べるように導く。
・表を提示して、「AさんとBさんは、どちらが専業で、どちらが兼業か」と問いかけ、面積の狭い方が専業であることに驚き、農業のしかたを調べる。
・「フィリピン人が、日本人向けバナナを食べないのはどうしてだろうか」と問いかけ、そのわけを調べさせる。
・「りんごは、本当に寒い所が好きか」と問いかけ、気候との関係を追究させる。
・「イネは、東北、北陸、北海道の方に多くとれるようだが、寒い所が好きな植物ですか」と問いかけ、品種改良や米つくり技術について調べさせる。
・「東南アジアには、長さ五メートルものイネがあるというが、本当か」と問いかけ、インディカ米のイネに関心をもたせる。
・「豊作貧乏ということばがあるが、これはどういうことでしょう」と問いかけ、本当の意味を調べさせる。
・「キュウリやトマトは石油を食べているといわれるが、本当に食べているのか」と問いかけ、ビニルハウスでの加温栽培について追究させる。
・「日本の食料の自給率は、外国に比べて高いか、低いか」と切り込み、日本がダントツに低いことに驚かせる。
・タイとサバを提示して、ちがいをあげさせた後、「どちらが海の上の方にすみ、どちらが海の底の方にすんでいるでしょう」と問いかけ、考えさせる。
・「浮魚と底魚のとり方は、どんなちがいがあるでしょう」と問いかけて、魚のとり方を調べさせる。
・「漁獲高の世界一は、どこの国で、どのくらいとっているでしょう」と問いかけ、漁獲高を調べさせる。
・「世界一の漁獲高をあげているのに、世界一魚を輸入してるのは、どうしてでしょう」と切り込み、魚の消費量を調べさせる。
・大きなノリ網を自由にあつかわせた後、「これは、何をとるものでしょう」と間いかけ、網の使い方を追究させる。
・「網は、魚をとるだけですか」とゆさぶりをかけ、養殖漁業について調べさせる。
・日本鋼管の地図を示して「日本鋼管が扇島へ移ったのはなぜでしょう」と問いかけ、移ったわけを調べさせる。
・「カゴメジュースエ場を、長野県の山の中につくったのは、どうしてだろう」と間いかけ、立地条件の追究へ。
・「八幡に、官営製鉄所をつくったのは、どうしてでしょう」と間いかけ、官営工場に関心をもたせる。
・ケヤキの原木、中ぐりした椀、できあがりの木地、完成品を提示して、「輪島漆器(椀)は、どんな順序でつくられたのでしょう」と問いかけ、『輪島漆器』を導入する。
・「重要文化財と国宝は、どうちがうか」と間いかけて、両者の関係を調べさせる。
・富士山の見えた月別日数グラフを提示して、「富士山は、春夏秋冬の、いつがよく見えますか。それはなぜですか」と問いかけて、『日本の国土』の導入をする。
・「富士山の見える県は何県くらいあるでしょう」と問いかけ、見えそうな県について調べる。
・日本海側に雪が多い事実を示して、「どうして、日本海側に雪がよく降るのでしょう」と問いかけ、上空の寒気団と対馬海流との温度差の大きいことに目をつけさせる。
・「雲と霧は、どんなちがいがあるでしょう」と問いかけ、調べさせる。
・「湖、池、沼、沼沢とは、どんなちがいがあるでしょう」と問いかけ、その生因のちがいに目をつけさせる。
・「日本には、火山や温泉は、どのくらいあるでしょう」と問いかけ、追究させる。
・「日本の四七都道府県すべてに温泉があるでしょうか」と問いかけ、調べさせる。
・「山地と山脈のちがいをしらべて絵にかきなさい」と指示して、明確にちがいをとらえさせる。
・「日本は、本当に雨が多いといえるか」と問いかけ、世界各国の降水量を調べ、比べさせる。
・「日本には、富士山と名のつく山は、いくつあるでしょう」と問いかけ、ほとんどの県にあることに気づかせる。
・「日本には、空港と港は、いくつくらいあるでしょう」と問いかけ、調べて、地図に書くように指示する。
・「地図の海岸線は、どうやってきめているでしょう」と問いかけて、地図に興味をもたせ、調べさせる。
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・「富士山の見える県は何県くらいあるでしょう」と問いかけ、見えそうな県について調べる。
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・「雲と霧は、どんなちがいがあるでしょう」と問いかけ、調べさせる。
・「湖、池、沼、沼沢とは、どんなちがいがあるでしょう」と問いかけ、その生因のちがいに目をつけさせる。
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