
「ダイハード5 ラストデイ」を見てきました。
アクション映画史上、トップクラスの名作「ダイ・ハード」1作目。
私の大好きな映画ということで、それ以後毎回見ています。
ネット上では賛否両論ありましたが、個人的には「おもしろい!」。
「ダイ・ハード」シリーズのおもしろさは脚本にあります。
家族との関係もサブテーマになっています。
映画「ダイハード1」(1988年) ジョンと警官(パウエル:レジナルド・ヴェルジョンソン)
映画「ダイハード2」(1990年) ジョンと奥さん(ボニー・ベデリア)
映画「ダイハード3」(1995年) ジョンとゼウス(サミュエル・L・ジャクソン )
映画「ダイハード4」(2007年) ジョンと娘(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
もちろん、ジョンと悪役の会話も面白いのですが、今回のテーマはジョンと息子(ジェイ・コートニー)です。
父子の会話は、世の父親には耳が痛いことでしょう。
見終わってから思うと、「あのセリフはここで生きるんだ・・」という会話が随所に出てきます。
ネタバレになるのであまり具体的に言えないのですが、ひとつだけ。
ジョンとコマロフとの会話で、息子、娘の話になります。
ジョンは関係修復はもう遅いということを言ったのですが、コマロフは「まだ間に合う」といったのです。
この言葉こそ、この映画のトリックを表すキーワードでした。
その他にも、いろいろ布石があります。気づくか気づかないかで、映画の見方がずいぶん違います。
表面だけで見ていたらただのアクション映画です。脚本の巧さを見てほしい!
もう一つ。過去のシリーズの場面が、さりげなく隠されているのです。
いくつもあります。
これは自分で探してほしいのですが、ひとつだけ。
コマロフが落ちていく場面。あれは、第1作でハンス・グルーバーが落ちていく場面そのままです。
「ジョン・マクティアナン監督のアイデアを、ジョン・ムーアは大切にしているんだ」とうれしくなりました。
「ダイ・ハード」シリーズのファンのみなさん、ぜひ探してみてください。
そして、何と言っても監督のジョン・ムーア。
「エネミー・ライン」の戦闘機のシーンの迫力が、冒頭のカーチェイスで出てきます。
「一体、何台車を壊したの?」
単純目算で、100台以上です。
そして、なぜジョンに玉が当たらないの?
なにより、休暇できていて、職権のないジョンは、器物破損罪や殺人罪にならないのでしょうか?
そんなことを考えながら見ていただければ幸いです。