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教師力アップセミナー 小野田正利先生

2017-01-22 07:00:05 | 日記
昨日の教師力アップセミナーは、大阪大学大学院教授 小野田正利先生でした。

会場は、約150人が参集しての1日講座でした。



写真を見てください。

服はカーテン生地。生地(きじ)代は安い。しかし仕立て代は7万円。テーラーで特別に仕立ててもらった。
初めはいやがられたが、3着目となると気安く応じてくれた。
今日はなんばグランド花月だと思ってほしい。


顔は車ダン吉とカンニング竹山を足して2で割ったようなもの。
語り口は武田鉄矢で、綾小路きみまろのような漫談。


と自己紹介するほど、ザ・関西人。

帰りに缶チューハイを飲みながら講演の反省をする。
どこが受けて、どこが受けなかったのか。


こう書くと、いい加減に思われるかもしれません。
しかし、内容はいたって正論です。

「モンスター」という言葉を使ってはいけない。
排除の対象として保護者をとらえたら、何の関係改善も生まれない。逃げたら出口は見つからない。しかし、向き合えば出口は見つかる。保護者はモンスターじゃない、人間なんです。


親と教師は敵ではない。しかし、親との関係が厳しくなることがある。
世界で初めてこれを問題にした。

かつて、フランスの教育を研究していた頃、加害者が親で、被害者が親というデータがあった。
15年前からいくつかある。校内暴力か?保護者対応問題か?
日本なら、加害者は生徒で被害者は生徒か教師だ。

しかし、加害者が親なのは、先進諸国ではふつうの現象。
日本には、これを問題とする概念がなかった。

一般的にも、クレーム・苦情のトラブルから逃れられる職業はなくなった。

道の駅。買った人が生産者に電話。
「買ったキュウリが曲がっている」

メーカーではすさまじい状態。

日本の社会は、満足基準と期待水準が急上昇している。

コンビニのレジの台数。
始めは1台だったが、今は2台以上、4台のところも。
待たせないようにするため。
並ぶといらつく。
「遅い、何でやねん。」となる。

まずは、目の前のものをたたいて溜飲を下げる。

近鉄・東花園駅で人身事故のために電車が止まって、乗客が車掌に詰め寄った。
「どう責任とるねん。」
批判にたまりかねて、駅員が飛び降りた。自殺だ。


このあとも続きます。

具体的なクレームと対処法のDVDを30分みて、その解説をしていただきました。
また、午後には具体的事例を元に、したワークショップでした。

ここから後は、ぜひ小野田先生の本をお読みください。

具体的にわかりやすく書かれています。

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