TRANS.Bizより「ヴェーダ」とは何か?聖典・文献やウパニシャッドとの関係も解説 を紹介します。

目次です。
- 1 「ヴェーダ」とは?
- 1.1 「アーリア人」がヴェーダ文化を創出した
- 1.2 ヴェーダ思想は「婆羅門(バラモン)教」と呼ばれる
- 2 「ヴェーダ聖典(文献)」を紹介
- 2.1 『リグ・ヴェーダ』
- 2.2 『ヤジュル・ヴェーダ』『サーマ・ヴェーダ』
- 2.3 『アタルヴァ・ヴェーダ』
- 2.4 ヴェーダのサンヒター(本集)に付随する文献
- 3 ヴェーダから生まれた「ウパニシャッド」哲学とは?
- 3.1 ウパニシャッドは「ヴェーダ文献の総仕上げ」
- 3.2 思想の中心はブラフマンとアートマンの合一説「梵我一如」
- 3.3 ウパニシャッドを研究する「ヴェーダーンタ学派」
- 3.4 「輪廻」と「業」の思想の原型が現れた
- 4 (付録)ウパニシャッド後の自由思想の時代の出来事を紹介
- 4.1 インド二大叙事詩『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』が成立
- 4.2 ブッダが「仏教」を興した
- 5 まとめと本の紹介
ベーダ 【梵 veda】とは「知識」の意で、古代インドのバラモン教の根本聖典です。
インド最古の文献でもあります。
感得した神の啓示を詩的に著したもの(天啓文学)で、日本でいうと古事記・日本書紀をさらに神格化したような書物です。
祭式と密接に関連して成立し、祭式を実行する祭官に応じてリグ━ベーダなど4種あります。
賛歌・祭詞・呪文などの集成であるサンヒーター、
祭式の規則・解説であるブラーフマナ、
秘密の祭式・教義であるアーラニヤカ、
神秘思想・哲学的考察を展開するウパニシャッドより成ります。
古典サンスクリットより古いベーダ語で記されています。
まとめを紹介します。
「ヴェーダ」とは、古代インドに定住したアーリア人によって作られた、神々にささげる賛歌「ヴェーダ聖典」の思想をもとに形成された文献や思想のことを指します。ヴェーダ文献の総仕上げとして「ウパニシャッド」哲学が成立し、ヴェーダーンタ学派がその教説を研究しました。
ヴェーダ思想を否定するブッダが仏教を興しますが、原始仏教はウパニシャッドの上に成り立っています。のちに大乗仏教の基礎を築いた龍樹の『中論』もウパニシャッドの学派の影響を受けて書かれています。
つまり、日本人の考え方に影響を与えている仏教の基底には、ヴェーダのウパニシャッド哲学があるのです。
ヴェーダとウパニシャッドの基本を知るためには、次の本がおすすめです。
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