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小澤のマラ9 4楽章

2011-02-22 06:56:06 | 音楽雑感&関連サイト
マーラー作曲 交響曲第9番 第4楽章

「そんなに良い曲なの?」というメールをいただきました。

「むちゃくちゃ良い曲だよ!!」と答えました。

その証拠をお見せしましょう!

小澤征爾が、ボストン交響楽団でのラストコンサートで、この交響曲第9番を演奏したものがYou Tube にアップされています。2002年の演奏です。



細切れですが、これも気迫のこもったよい演奏です。

http://www.youtube.com/watch?v=ji7HG1PBrJw&feature=related

この9分18秒から始まります。

続いて次へ・・・

http://www.youtube.com/watch?v=H-fePZPdMEs&feature=related

起伏を続けながら、徐々に盛り上がりを見せていきます。

クライマックスは、次の4分50秒ぐらいから始まります。
そして6分20秒前後がピークです。

http://www.youtube.com/watch?v=2WNxzJxcF04&feature=related

そして最後です。

http://www.youtube.com/watch?v=tFfYn85ZmWQ&feature=related

2分50秒ぐらいで、消えるようになりますが、そんなときに限って咳が止まらない人がいるのです。生理現象とは言え・・・。

それでも、やはり生がいいです。
最後は、全員総立ちのスタンディングオベーションでした。


第4楽章は、現世への惜別の情をこめたアダージョです。

そこには、歌曲「亡き子をしのぶ歌」の第4曲を引用しています。

マーラーは、『亡き子をしのぶ歌』を、1901年から1904年にかけて作曲しました。
マーラー自身は、1902年に結婚し、その年に長女マリア・アンナが誕生しています。
ですから、『亡き子をしのぶ歌』の作曲時に、子どもを亡くしているわけではありません。

しかし、それが現実になってしまいます。

1907年、47歳の時、長女マリア・アンナがジフテリアのため死亡してしまいます。
マーラー自身も心臓病と診断されます。

これはよほどショックだったのでしょう。
この後、米国に渡った後も、マリアを亡くしたヴェルター湖畔には近づこうとしませんでした。

そして、1909年に作曲した第9番、「死に絶えるように」とした第4楽章の終末近くに『亡き子をしのぶ歌』を引用しました。

最後まで、マリアの死を引きずっていたのでしょうか・・・。

そのマーラーも、1911年5月18日、51歳の誕生日の6週間前に敗血症のため息を引き取りました。
臨終の言葉は「モーツァルト・・・」

レクイエムを作曲中に亡くなったモーツァルトと自分をかぶせるように、第4楽章がマーラーにとってのレクイエムだったのでした。

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