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4年生で割合を学習する意義 - 京都教育大学

2022-09-30 06:25:13 | 教師のための指導法

ここから https://www.kyokyo-u.ac.jp/Cece/3-20.pdf

抄録:本稿の目的は,今年度より第4学年で学習することになった「割合」について,どのように授業を進めることで,第5学年で学習する「割合」の理解に繋がるかを検討することである。そして,どのような導入教材が有効であるか,授業設計をしていくために,国立大学附属義務教育学校4年生と5年生を対象に,「基準量」「倍」をどのような図を用いて問題解決にあたるかを調査し考察した。その結果,第4学年の生徒の多くは「基準量」の「いくつ分」に着目した図で問題解決をしており,また,第5学年では,数量の関係を「関係図」で表す生徒が多いことがわかった。このことから,第4学年の「割合」の学習では,生徒の思考や問題解決のプロセスを大切にしながら,「倍」「割合」の用語を用いて数量の関係を正しく把握できるように指導することが大切であると考えた。ゆえに,2つの数量の関係と別の2つの数量の関係とを「倍でくらべる」ことを経験し,第5学年の「割合の意味」の理解へ繋がるような授業実践計画を提案した。 


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