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ソウルの地下鉄

2012-08-27 06:34:42 | 社会科こぼれ話
鉄道シリーズです。

 私の大好きなまち・ソウル。


 そのソウルの地下鉄は1号線だけが左側通行で、その後の2号線以後は右側通行です。

 なぜ?

 韓国の旧国鉄は、日本統治時代に敷かれた左側通行を採用しています。

 戦後、アメリカの統治下におかれ、車は右側通行になりましたが、鉄道はそのまま残りました。
 地下鉄1号線は、旧国鉄とつながっているため左側通行。

 それ以後にできた地下鉄は、車と同様に右側通行にしたのです。

 困ったことがおきました。地下鉄4号線です。


 右側通行なのに、左側通行の在来線と乗り入れることにしたのです。

 ぶつかってしまう?しかも、地下鉄は直流、在来線は交流!

 そこで、境界駅の南泰嶺~ソンバウィ間で、デッドセクション(無電区間)をつくり、地下で立体交差により左右の通行が入れ替わるようにしたのです。
 かつて、東京・銀座線も、無電区間で電気が消えていましたね。

 どちら側を通行するかにも、歴史があるのです。

 ところで、韓国の学校では、朝礼、修学旅行、運動会、遠足、班長と週番制度、校訓とクラス標語、登校指導、服装検査…があります。

 1968年の国民教育憲章公布で全面的に再整備され70年代に定着しました。
 この中には、日本統治時代の名残もあることでしょう。 

 少し前に、ソウル教育大教授が、これらを「日帝残滓」と主張していました。だからどうしたいのかは分かりませんでしたが…。

 その経緯はどうであれ、文化は混じり合うものだと思います。

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