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アルメニアとトルコ

2009-10-12 06:15:50 | 社会科関連情報
吹奏楽の名曲、A・リード作曲「アルメニアンダンス」。
パート1とパート2があり、私も、パート1をコンクールの自由曲にしたことがあります。
5つのアルメニア民謡がメドレーで演奏される組曲です。
どこか懐かしいエキゾチックメロディや8分の5拍子といった日本にはないリズムなど、バラエティに富む曲です。

そのアルメニアは、黒海とカスピ海の間にある、旧ソ連のひとつです。

歴史上、最初にキリスト教を国教とした国で、周囲をイスラム教国に囲まれています。
さらに、希少金属資源に恵まれた土地であることもあり、常に侵略の危機にさらされてきました。

現在でも、ナゴルノ・カラバフをめぐってアゼルバイジャンと、歴史認識をめぐってトルコと激しく対立していました。

しかし、昨日の朝刊には「トルコ アルメニア 国交樹立協定に調印へ」とありました。まさに、歴史的和解です。

第1次世界大戦当時、当時のオスマン帝国により、アルメニア人の大虐殺がおきました。
その数は、150万人とも、数百万人とも言われています。
トルコは、「大戦中の犠牲者の一部」としていますが、アルメニアでは、ナチスドイツのホロコースト同様、組織的な虐殺を主張しています。

この結論は持ち越されているようですが、EU加盟を目指すトルコには、一歩前進のようです。

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