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証券市場の仕組みと役割-5-

2010-06-04 07:57:41 | 社会科関連情報
5月22日に行われた、金融経済教育研究会 赤峰 信 講習会の報告の5回目。おそらく最終回になります。

はじめに、アノマリーと株価。

アノマリーとは、マネー用語で、科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象のことです。

たとえば、日本の株は4月に上昇しやすいという「4月効果」が有名です。

一方、アメリカの株は10月に安値を付けやすく、10月に株を買うと儲けやすいという「10月効果」。これは、前回にも触れました。

また、「節分天井、彼岸底」(節分=2月3日、彼岸=3月20日)も有名なアノマリーです。

それ以外にも、あるある・・

「サザエさんの視聴率と株価は反比例する。」というもの。
相関係数が-0.86。
すなわち、86%の確率で関係があるというのは、かなり高いと言えます。

なぜでしょうか?

サザエさんの視聴率が高いというのは、日曜の夕方に人が家にいるということ。
すなわち、景気が悪いと言うことを意味するのでしょう。

そのほかにも・・・ 



ところで、
次の絵は意味がわかりますか?



株の世界では、上向きの市場のことを bull market、下向きの市場を bear market と言います。
牛は角を突き上げるし、熊は腕を振り下ろすからです。

最後は、美人投票論。

「美人投票で1位の人に投票した人に賞金をあげる」
と言われたら、誰に投票しますか?

少なくとも、自分の好みではなく、みんなに好かれている人を選ぶはず。

株価も同様です。

みんなが上がると考える会社の株が上がるのです。



金融経済教育。

今後も、さらに深く学びたいと思います。

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