白坂慎太郎先生の哲学入門
第30回は、 ホッブズの社会契約説 です。
ここから https://www.youtube.com/watch?v=SA__ScSyQNU
国家はそもそもどのように誕生していったのでしょうか?
まずは、ホッブスを取り上げましょう。(1588年 - 1679年)
イギリスの哲学者,政治思想家です。オックスフォード大学卒業後,貴族の家庭教師やベーコン(経験論)の秘書をつとめたが,のちフランス,イタリアなどを旅行し、デカルト(合理論)やガリレイと接し、哲学、政治思想、自然科学思想を養います。
経験論と合理論の大家と接触があったのです。
それだけでもすごい!
彼の立場は「イギリス経験論と大陸の機械論的自然主義、唯物論の総合で、哲学を神学から区別し,また思弁的形而上学を排した」と説明されています。
ここだけを見るとカントの思想の萌芽が見えます。
ただ、ホッブスの大きな特徴は、イギリスがスペインから派遣を奪い王政復古(1660年~)した頃、絶対王政を擁護したことです。
王権を擁護した根拠が社会契約説です。
人はもともと利己的です。
その人が自由に自分の権利を主張すれば、世の中は乱れます。
そうすると、最も基本的な権利である生存権が脅かされます。
そこで、人々は、「生きるために平和を求めよ」という理性の声(自然法)にしたがって、自発的に自由を放棄する契約を結び、国家を形成し、国王や合議体に権利をゆだねるとしたのです。
同じようなことを孔子も言っています。
春秋戦国時代、混乱するよりは、一人の優れた君主が国を収めた方がよいと考えたのです。
その理論が儒教として江戸時代の思想的柱になりました。
ホッブスはそのために、絶対王政がよいとしたのです。
一理はありますね。
日本の戦国時代も、信長、秀吉、家康を経て平和になりました。
ホッブスは、もし国家が契約を守らなければ、住民が契約を破棄すればよいと考えたのです。
しかし、その基本である王権神授説を批判する人物が現れます。
それがロックです。
次回はロックです。
第30回は、 ホッブズの社会契約説 です。
ここから https://www.youtube.com/watch?v=SA__ScSyQNU
国家はそもそもどのように誕生していったのでしょうか?
まずは、ホッブスを取り上げましょう。(1588年 - 1679年)
イギリスの哲学者,政治思想家です。オックスフォード大学卒業後,貴族の家庭教師やベーコン(経験論)の秘書をつとめたが,のちフランス,イタリアなどを旅行し、デカルト(合理論)やガリレイと接し、哲学、政治思想、自然科学思想を養います。
経験論と合理論の大家と接触があったのです。
それだけでもすごい!
彼の立場は「イギリス経験論と大陸の機械論的自然主義、唯物論の総合で、哲学を神学から区別し,また思弁的形而上学を排した」と説明されています。
ここだけを見るとカントの思想の萌芽が見えます。
ただ、ホッブスの大きな特徴は、イギリスがスペインから派遣を奪い王政復古(1660年~)した頃、絶対王政を擁護したことです。
王権を擁護した根拠が社会契約説です。
人はもともと利己的です。
その人が自由に自分の権利を主張すれば、世の中は乱れます。
そうすると、最も基本的な権利である生存権が脅かされます。
そこで、人々は、「生きるために平和を求めよ」という理性の声(自然法)にしたがって、自発的に自由を放棄する契約を結び、国家を形成し、国王や合議体に権利をゆだねるとしたのです。
同じようなことを孔子も言っています。
春秋戦国時代、混乱するよりは、一人の優れた君主が国を収めた方がよいと考えたのです。
その理論が儒教として江戸時代の思想的柱になりました。
ホッブスはそのために、絶対王政がよいとしたのです。
一理はありますね。
日本の戦国時代も、信長、秀吉、家康を経て平和になりました。
ホッブスは、もし国家が契約を守らなければ、住民が契約を破棄すればよいと考えたのです。
しかし、その基本である王権神授説を批判する人物が現れます。
それがロックです。
次回はロックです。