TRANS.Bizより『山海経』とは何?成立背景や刑天・天狗など妖怪についても解説 を紹介します。
目次です。
- 1 『山海経』とは?
- 1.1 『山海経』は空想的な地理書
- 1.2 『山海経』は安全な旅をのためのガイドブックだった
- 1.3 『山海経』の成立年と著者は不明
- 1.4 後の知識人に「荒唐無稽の書」とされた
- 2 『山海経』から「妖怪」を記述した日本語訳原文を紹介
- 2.1 『山海経』に出現する妖怪・天狗
- 2.2 『山海経』に出現する妖怪・刑天
- 2.3 『山海経』に出現する妖怪・鳧徯
- 3 (参考)孔子の言葉「怪力乱神を語らず」
- 4 まとめ
これは貴重です。
中国は、異民族の支配が多く、文化が継承されないという日本とは真逆の社会です。
この「山海経」は地理書と説明されていますが、それだけでなく、地誌、民俗・風俗、神話なども収録されています。こうして残されているのはありがたいことです。
古い部分は紀元前5―3世紀と推定されています。そして、時代毎に付け足されているそうです。
ぜひ読んでみて下さい。
まとめです。
『山海経』は荒唐無稽な書として、学者や知識人からは評価されてきませんでしたが、そのためにかえって当時の思想が伝わる貴重な資料として、近年再評価の動きが起きているようです。
日本の妖怪も『山海経』からの影響を受けているとされ、日本人になじみのある「子啼き爺」や「河童」なども『山海経』の妖怪が先祖ではないかと水木しげるが指摘しています。
また中国の古典にしばしばみられる「怪力乱神」という表現は、『山海経』に描かれた怪物や怪神のことを指しています。当時の人々の世界観を知る上でも『山海経』について押さえておくと世界観を広げることができます。