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第468回社楽の会を行いました

2017-02-10 06:00:45 | 日記
昨日、第468回社楽の会を行いました。

大口町教育委員会 早川先生による模擬授業「日本国憲法改正 ○か×か」

至る所に仕掛けのある、緻密に構成された授業でした。
小さな授業技術が集積されていました。


また、「政治」を取り扱う上での参考になりました。

私たち社会科教師は、政党の主義主張に触れることはタブーとされてきました。
しかし、選挙年齢が18歳まで下がり、主権者教育は義務教育時代から必要であることは間違いありません。
昨日は、無作為に選んだ政党カードの立場に立って討論しました。
政党は、議席数の多い順に4つ選択し、それぞれの憲法改正の立場を理解して、他党の人と交流しました。

この方法なら、中立性を保ちながら、客観的に各政党の主張を理解することができます。
しかし最後に「あなたはどの政党を支持しますか?」と尋ねると微妙になります。

社会認識まではよいが、価値判断は微妙。

ここは難しいところです。

澤井さんは、社会科は社会認識と判断力といいました。

「憲法改正 賛成か反対か」「原発再稼働 賛成か反対か」「18歳まで少年法適用年齢を下げる 賛成か反対か」ならわかります。
これが「どの政党の意見に賛成ですか?」になると微妙になる。
そして「どの政党を支持しますか?」だと・・・・。アウトでしょうね。

まだまだ日本の教育の難しいところです。

昨日の模擬授業は、この点ではとても良くできていました。





アメリカでは、スーパーボウルを制したニューイングランド・ペイトリオッツの複数の選手が、恒例のホワイトハウスへの訪問を拒否すると言っています。

メリル・ストリープは、演説で公然とトランプを批判しました。

大統領就任式では、エルトン・ジョンやセリーヌ・ディオンなどの大物が出演を拒否しています。

こうした、政治的な意見を堂々と表明できるのは、ある意味すごいことだと思います。

日本では・・・・、難しいかな・・・・。

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