日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

セミナー終了しました

2008-08-25 18:23:38 | Weblog
23日・24日、蔵王国際高原ホテルでの「須田真美子ピアノセミナー」が無事に終了いたしました。
気温が低く、雨や霧という天候でしたが、例年より多くの方にご参加いただくことができ、事務局も大喜びでした。


「どこの企業でも仕事のできる人はやることが早い」という先生のお言葉を思い出し、
今年はできるだけ早く感想などをご紹介いたします。
バリバリ仕事のできる、頭の回転のはやい人になりたいものです。。。


モスクワ音楽院では、1回目のレッスンから暗譜が当たり前だそうです。
何ヶ月もただ漫然と同じ曲を弾き続けて特に進歩も無いという経験は私にもあります。

どういう音楽を作りたいか、どう表現したいかが明確だと、そこに近付くための
あらゆる努力を惜しみません。
今回も、コンクールのために膨大な量の曲を持っている受講生、
みんなが驚くような短期間でベートーヴェンのピアノソナタ全楽章を暗譜で
レッスンに持ってきた受講生の姿を間近で見て、やる気をもらいました。

ピアノの練習は孤独な作業です。自分に甘くなってしまえばきりがありません。
周りが全員モスクワの学生のような気迫で練習していれば、それが当たり前だと思って
練習するのかも知れませんが、自分一人でどこまで厳しくできるかがとても難しいのです。
短期間に弾きこなす気力と集中力の大切さを学びました。


そのような意欲や熱意、そして願いというものは大切で、音楽に対する愛情、憧れが
強い人は、年齢や技量に関係無く、説得力のある演奏をします。
同じピアノでも、演奏者が変われば音は全く違います。

また、レッスンの場で言われたことをすぐに直すのも大変です。
次にそのフレーズが出てきた時にいかに素早く対応しようとするか・・・
それは先生への愛情表現でもあるのだと先生は仰いました。
たしかに、先生と生徒の人間関係が良ければ、それだけ充実した時間を過ごせることになります。

他にも、人の演奏にもっと感心を持って、注意点や自分の意見などをすぐに
発言できるように常に集中力を持って時間を過ごすことの大切さも学びました。

音楽は人に聴いてもらって共感してこその楽しみです。
日常生活に於いても、常に「人」と関わっていることを大切にしていきたいです。


テクニックや曲の構成などの具体的なレッスンの内容は省略しますが、
先生の一言でどんどん音が変わっていく様子を見ていて、楽しくて
充実した2日間を過ごすことができました。
受講生のみさなん、本当に素敵な音楽をありがとうございました。

遠くから足を運んで下さった聴講の皆さまにも温かくお声をかけていただけて、
事務局のお手伝いをしていて、こんなに多くの方々との交流を持てることに感謝しています。


さて、濃霧の中、直滑降のような道を車で下山し、下界へと戻ってきましたが、
仕事の合間にハノンを弾きました。
何日ぶりでしょう?(何ヶ月ぶりでしょう???)
春頃あんなに練習していたのに、今では10番までで息切れです。
習得するまでの長い時間と、一瞬での退化を繰り返しながら、またのろのろと
前進を始めたい気持ちになりました。

続けることが一番の才能です。「継続は力なり」とは、重い言葉です!!!

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