娘がピアノの先生とリストの「愛の夢」の連弾をさせていただいています。
まだ「愛の夢」という曲の存在を知りませんでしたが、聴いた候補の3曲から自分で即決でした。
ハ長調で「ソミーミーミー ミミーミファーミミーラー」
何度もミを弾くのでなかなか覚えることが出来ずにいました。
家にあったCDを聴かせたら、よくもまぁこんなに非音楽的な演奏が出来るなぁと
感心してしまうようなひどい演奏でした。(他の収録曲も全て!!)
車の中で何度もリピートしたのに娘は心の耳を閉ざし、全く覚えず。。。
チビくんは耳をふさいで「怖いからやめて!」と叫びました。
後日、そういえば…と思い出し、もう一度CDラックを探してみたら
若き日のユンディのCDに「愛の夢」が収録されていました。
ショパンコンクールで優勝した後のCDで、若さがあふれていました。
テクニックだけが際立つ曲もありましたが、おそらく「愛の夢」は
彼にとってはホッと肩の力を抜いて弾ける曲なのではないでしょうか。
心が温かくなるような音。しかも余裕があって、なかなか良い演奏でした。
チビ君は「これなら良いぞ~」と、CDを聴きながら盆踊りを始めました。
娘もおとなしく聴いていて、特に感想は言いませんでしたが
練習してもしても弾けなかったのに、聴いた翌日は左手の伴奏も付けて
(もちろん原曲とは違うとても簡単なベース音ですが)
私の手を借りずにスラスラーっと弾いていました!!
子どもの耳でも、良い音楽がどういう物なのか分かるのです。
そして、自然に耳に馴染んで記憶してしまう。
今は演奏会に連れて行くのにもハードルが高い状況です。
演奏会場の3密も気になりますが、その日に合わせてこちらの
体調管理にも神経をすり減らすこともあります。
一日も早く、安心して行きたい演奏会に足を運べるように戻ってほしいと願います。
CDでもTVでも、良い音楽を聴かせる習慣をつけたいと思いました。
それからピアノ教室でも。
私がお手本でちょっと何かを弾くような時でも、適当にしないで
可能な限り良い音を出したいなと思います。
少なくとも、最初に聴いたCDの「愛の夢」よりはきれいな音で!!!