昭和51年躰道指導日誌
1月18日(日)
埼玉県躰道協会指導者養成講習会を狭山道場で行う。
現代武道としての躰道、また社会体育として武道の
進むべき道について考える。
柔道にしても空手道にしても競技を優先すれば
スポーツ化し理論より術技、術技より力や速さに
走り、本来の術技の在り方が危ぶまれる。
我々躰道を志す者、この二の舞を踏んではいけない。
現代武道として躰道らしい3次元的思考法で捉え、
競技スポーツ一片の方向から思考することを避けたい。
実技はに入り、少年少女部の指導法
初階級では、基礎体力と旋運変捻転の基本操体
中階級では、相対運動(運身での抜け技)を重点
上階級では、運足相対の指導
各階級では、法形での正座、礼法、構えを
初階級より重視し社会性を実践し身につける。
出来れば各家庭でも朝晩の挨拶は正座して行わせる。
昭和51年1月20日(火)
今日は、私の誕生日、生を受けて38歳となる。
気持ちは20歳の時とあまり変わら無いのに
歳だけ勝手にとって行くように感じる。
しかし、稽古の度に瞬発力が無くなっている、
ことに気づく、2日に1度は毎朝ジョギングと
ストレッチ50分して会社に出掛けるが、
技と体力は比例してか術技は上達していない、
しかし、真の躰技を習得したいと思う。
この世に生を受ける時、母は夢を見たことを話す。
白髪の翁から巻物を頂いて、生まれいると
私が物心つくようになって良く話しておりました。
生んでくれた母の気持ちに添えるよう、一歩一歩
あゆんで行きたい。
夢にせよ母は指導者の中の指導者ではなかったかと
事に当たって時々思い出す。
真の指導者とは夢を託すことではないだろうかと。