北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

ミステリと言う勿れ

2025-02-22 20:50:39 | 日記
実は数日前から体調が悪い。
体温が上がっていて、一日に数回測っているが、37.5℃までになった日もあるが、大体36.8℃位を上下しているし、今は微熱の36.6℃だ。

平熱に落ちても時々ゾクゾク感が出るので外出もせず自宅にこもり、大抵は布団の中で眠っているか本を読んでいる。

最初は風邪でもひいたのかと思ったが、どうやら違うみたいだ。
モチロン、インフルエンザワクチンは接種しているし、特有の高熱ではないのでインフルエンザは自分の推理で除外した。

残るは、数週間前に点滴した抗がん剤による副作用が今頃だが出てきたのかも知れないと云うことだ。
「個人差があり、遅れて出てくる人がいるし全く何もなく過ごしている人もいるし・・・様々なんですよ」と看護師さんも言っていた。

異常があったら真夜中でも連絡するようにと、電話番号を書いた紙を渡されているのだが、その「異常」の項目に37.5℃以上の発熱が続くと云うのがあって、私がその体温になったのは一度だけなので・・・と悩む。

下痢が続くと云うのも私の「異常」には当てはまるのだが、前回の診察で主治医に伝えているので、これも「水分を多めにとるように」で終わるかも知れない。

幸いにも少し良くなってきたような「気」がするので、今日は居間のソファーで毛布を掛けて久しぶりのテレビ鑑賞をしているのだが、あまり面白い番組は無い。

その中で再放送だが「ミステリと言う勿れ」は秀逸だ。

凶器の包丁から菅田将暉演じる変わり者の大学生の指紋が検出され、犯人と疑われて取調室で長時間を過ごすのだが、その狭い空間で彼は推理を働かせ、逆に新米の女性刑事を動かして真犯人を突き止めると云うものだ。

「お前なんか結婚したことも無いし子供だっていないだろう。だから子供の気持なんか分かるはずがない」と犯人に詰め寄られるのだが、変わり者の大学生は静かに云う。

「結婚していないので子供はいませんが、子供だったことはあります。だから子供の気持ちは分かるのです」

この一言に私の身体で暴れていた病魔は一瞬だが消えた。
このドラマは聞き逃す人がいると思うのだがさり気なく名言を入れるのだ。

そしてそれに気が付いた先輩刑事の口からは、「スゲェ・・・」の言葉。

そうなんです、凄いのです。変わり者でボソボソ話すだけなのに色々なことを見通す力に先輩刑事も脱帽。
次に発生した難事件を解決してもらいたくて、彼のファンになった先輩刑事は彼の部屋へ突然押しかけて来るのです。
そして彼の考え方に感化されたお茶くみの新米女性刑事も成長していくのです。

次の放送が楽しみです。一度観たのに・・・・ねぇ。

節約のためだ

2025-02-19 20:42:20 | 日記
昨夕、自宅から少し離れた所にあるスーパーへルンバと行った。
ここ数日、家に籠っていたので外の空気を吸ってみるかと云う気持はあるが、本当の目的は閉店間際の半額のシールが貼られた食材だ。

ハンドルを握って30分程は良い調子でいられたのだが、途中から体調が少し落ちてきたのが分かった。

自分が病人であることを自覚しながらスーパーの中を元気だった頃の半分以下のスピードで歩くのだが・・・己の情けなさに気が滅入った。


今朝の食事は、昨日半額シールが貼られていたオニギリだ。一応チンをしたが半額は半額の味だ。

それを無理に口に押し込み半分も食べた所でモヨオシタ。気体かも知れないけれど試す勇気はない。

ルンバに「トイレへ行きたくなったけれど、オニギリ食べながら行っても良い?」と訊き「お好きなように」の了解を得たのだが、耳がダンボのスリスリが聞き逃さない。

【おにぎりを食べながらトイレへ入る】と云う理由は何なの? と目が三角だ。

それは、時間短縮のためだ。食べながら・・・・出す。実用的だろう。
オニギリを掴んでいる場所は動かさず、最後にはその掴んでいた部分のままゴミ箱へ捨てれば手を洗わなくても済む。

と、理屈をこねて胸を張ったのだが、どうやら私の説は皆には通じなかったようで、もの凄い顔で睨まれた。

最後は さり気なく

2025-02-16 10:20:25 | 日記
数日前にルンバから高級そうなチョコを渡された。
あぁ・・・そういえばバレンタインだ。

毎年繰り返す「バレンタインのチョコなんか要らないから」と云う私の言葉を無視して必ず渡されるチョコ。
こう云うのは、お返しが面倒くさい。何かを期待されても困る。


最近、「最後」と云うのを意識するようになった。「最初」があるのだから「最後」があるのは当然なのだけれど意識したことなど一度も無かった。

実は昨年、車中泊しながら「最後」の北海道一周をしようかと密かに計画していたが様々な理由で頓挫した。

そして発病。

この時から様々なことに「最後」を意識するようになった。この場合は「最期」と云う漢字の方が相応しいのかも知れないが使いたくはないので、あくまでも「最後」だ。

もう一度車で走りたかった、しまなみ海道。2回上がった金刀比羅宮や 横浜のみなとみらいの夜景も全て意識しない内に「最後」を迎えていたのだと思う。

看護師さんによると蜂に刺された時と同じように、1回目の抗がん剤治療よりも2回目の方が副作用は強くなる人が多いと云う。

お尻を突き出して何かの作業をしているルンバの後ろを通りながら、数年ぶりに彼女のお尻を故意に触れた。
ルンバは、何? 狭くて通れないの? と云う怪訝な顔をしたのだが、
「来月も元気でいられる自信がないから、ホワイトデーのお返しの愛撫」と一言。

彼女は、もっと沢山触って良いよ とでも言うようにお尻を軽く突き出したが、「最後」はさり気ないのが良いのだ。

「乳も触れば良かったかなぁ・・・」と思いながら私は彼女の傍から離れた。

新鮮さには自信

2025-02-13 19:48:19 | 日記
昨日、診察と検査を受けて第二クール目の点滴が外来で行われることになっていた。
なんとまぁ 初めて行く化学療法室だが同じような点滴をされる人の多い事か。多分、皆さん私と同じ悩みを抱えている同志だ。

体重と血圧を測り採血。看護師さんへ現状報告書を見せながら口頭で説明するのだが、それをパソコンに打ち込む速さ。

血液検査の結果が出るまで1時間かかるので、その頃に一階の診察室前で待つように言われ、先ずは朝食。
薬もきちんと飲んで、4~5時間かかる点滴の前に出すものを出しておこうと大小を絞り出した。

診察した先生は一昨日まで連続して続いていた下痢が気になるようで、2日前から落ち着いてきているようだが、便を2時間培養して菌を調べてみたいと云う。

「出ますか?」と訊かれたが 「出ません」と即答。点滴に備えて絞り出してきたばかりだから。

と云うことで、予定していた第二クール目の点滴は後日になり、ンコを入れる小さな蓋付きのバーコード付き容器を渡されて診察終了。

「こんな小さな容器にどうやってンコを入れるのか」と訊いたら、看護師さんは「紙コップに出して渡した容器の下に付いている小さなヘラで一部を取って入れれば良い」との回答。

成程と納得して病院から出て家へ向かったのだが、30分後に突然モヨオシタ。

スーパーのトイレを借りて出している途中で「容器に入れれば良かった」と気が付いたが後の祭り。

今度モヨオシタ時のために容器をポケットに入れてハンドルを握っていたら、予想通りに軽くモヨオシタ。

電気店の広いトイレを拝借し、紙コップは無いけれど痔の薬を毎日塗っているので見たことの無い穴の位置へ勘でその容器を準備して、軽くヒト出し。

確認してみたら、何と容器の縁に触れることなく 真ん中に適量のンコが見事に納まっていた。

嬉々として蓋を閉めて病院へUターン。

処置室の看護師さんに「出たら持参するようにと云われていたンコです」と云って渡したら、
何?何? と集まって来た5人ほどの看護師さんに再度説明。
もちろん「出たばかりの新鮮なヤツです」と云う言葉を添えた。

私の説明を理解した看護師さんは私の名前とンコの容器のバーコードを打ち込んで、会計は次回で良いですとの言葉を頂き、病院から堂々と出ることができた。

そんな難しいことを

2025-02-09 13:25:49 | 日記
一応退院したが肩で息する毎日。つまり普通ではない日が続いている

数週間前に放射線科で、右鎖骨下から心臓付近まで皮膚下に埋め込む点滴ルート作ってもらい、様子を一日みて主治医のgo 指示が出、3日間にわたる点滴が始まった。

渡された紙には、記憶が難しいほどの沢山の禁忌項目がずらり。
私に使われる6種の薬剤ごとにマニュアルがあるようで、点滴スピードなど患者の体重によって投与量まで厳密に管理されている。

多分、適当に点滴すると命にかかわる強い副作用が出てくるのだろう。

最後の薬剤は46時間、つまり二日にわたる点滴になると書いてある。
だから、この点滴だけは点滴台に吊るすのではなく、小型の水筒のような容器に薬剤が入っていて、空気圧で徐々に注入する仕組みだ。

従って無理は出来ないけれどトイレへも歩いて行かれるようになった。

全ての点滴が予定通りに、途中で中止の指示が出ることも無く全量投与され、投与後の採血を受けて、点滴のルートを皮膚下に残したまま、首から吊るされていた水筒からのルートだけを外すことになった。

鎖骨下のルートを残したのは、数日後にまたそれを使って第二・第三クールの点滴に使うためだ。

退院する時、面談室にルンバとスリスリが呼ばれ、私も交えて水筒から鎖骨下への注入ルートの外し方の説明が始まった。
服のボタンを外すのとは段違いの煩雑な外し方の説明が始まった。
消毒にも気をつけねばならないし、下手に抜くと出血するし、血管に空気が入ると命の危険がありそうだ。

説明を聞きながら、全員の目が点。

「慣れてくると患者さんが自分でも出来るようになりますから」なんていうけれど、無理無理。
無理だから。