実は数日前から体調が悪い。
体温が上がっていて、一日に数回測っているが、37.5℃までになった日もあるが、大体36.8℃位を上下しているし、今は微熱の36.6℃だ。
平熱に落ちても時々ゾクゾク感が出るので外出もせず自宅にこもり、大抵は布団の中で眠っているか本を読んでいる。
最初は風邪でもひいたのかと思ったが、どうやら違うみたいだ。
モチロン、インフルエンザワクチンは接種しているし、特有の高熱ではないのでインフルエンザは自分の推理で除外した。
残るは、数週間前に点滴した抗がん剤による副作用が今頃だが出てきたのかも知れないと云うことだ。
「個人差があり、遅れて出てくる人がいるし全く何もなく過ごしている人もいるし・・・様々なんですよ」と看護師さんも言っていた。
異常があったら真夜中でも連絡するようにと、電話番号を書いた紙を渡されているのだが、その「異常」の項目に37.5℃以上の発熱が続くと云うのがあって、私がその体温になったのは一度だけなので・・・と悩む。
下痢が続くと云うのも私の「異常」には当てはまるのだが、前回の診察で主治医に伝えているので、これも「水分を多めにとるように」で終わるかも知れない。
幸いにも少し良くなってきたような「気」がするので、今日は居間のソファーで毛布を掛けて久しぶりのテレビ鑑賞をしているのだが、あまり面白い番組は無い。
その中で再放送だが「ミステリと言う勿れ」は秀逸だ。
凶器の包丁から菅田将暉演じる変わり者の大学生の指紋が検出され、犯人と疑われて取調室で長時間を過ごすのだが、その狭い空間で彼は推理を働かせ、逆に新米の女性刑事を動かして真犯人を突き止めると云うものだ。
「お前なんか結婚したことも無いし子供だっていないだろう。だから子供の気持なんか分かるはずがない」と犯人に詰め寄られるのだが、変わり者の大学生は静かに云う。
「結婚していないので子供はいませんが、子供だったことはあります。だから子供の気持ちは分かるのです」
この一言に私の身体で暴れていた病魔は一瞬だが消えた。
このドラマは聞き逃す人がいると思うのだがさり気なく名言を入れるのだ。
そしてそれに気が付いた先輩刑事の口からは、「スゲェ・・・」の言葉。
そうなんです、凄いのです。変わり者でボソボソ話すだけなのに色々なことを見通す力に先輩刑事も脱帽。
次に発生した難事件を解決してもらいたくて、彼のファンになった先輩刑事は彼の部屋へ突然押しかけて来るのです。
そして彼の考え方に感化されたお茶くみの新米女性刑事も成長していくのです。
次の放送が楽しみです。一度観たのに・・・・ねぇ。