1考察テーマ 倒産企業と永続企業(超継続企業)
①倒産企業と②永続企業
ビジョナリーカンパニー1で取り上げられた会社も結構吸収合併されたり、消滅(清算)したりと多い。
①は基本的に、荒木博行『世界倒産企業』(日経BP)、25社を取り扱っている。
②は、ジェームズ・コリンズ『ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則』(こちらも日経BPです)
も前述の事から永続条件(時の経過とともに環境が変化する中でも、何よりも基本理念とそれを守り抜くことの重要性を説く)。
②株主資本主義の前提において、そもそも②が可能なのかという部分を突き詰めて考えるべきだろう。そこから日本の会社の超存在期間が長い、継続企業にもフォーカスしてみる。アメリカの会社制度を必死で日本に転写させること自体を目的に、盲目的に必死になっているのではないか。
おそらく日経BP編集陣もここを突き詰めたいのではなかろうか?日本には素晴らしい超継続企業がたくさんあるが、そんな中、アメリカをまねていいの?(とはいえ、アメリカ以外の諸国もグローバリゼーションの名のもとにアメリカナイズされている可能性は否めないが。。。=ディファクトスタンダード)
そこで、これも同じく日経BPビジネス人文庫からの新原浩朗『日本の優秀企業研究企業経営の原点6つの条件』を読書対象とする(この著者は経産省役人=課長職)。さらに、日経で連載されていた、これも日経ビジネス人文庫『200年企業Ⅰ』~『200年企業Ⅲ』やグロービス著『創業三〇〇年の長寿企業はなぜ栄えるのか』(東洋経済新報社)も取り上げられるとよい。
2一兆ドルコーチ(アメリカ)と社長の教祖(日本)
ビル・キャンベル(ジョブスやシュミットやベゾスに影響を与えたアメフトコーチからセールス業界に転身)
一倉 定(いちくらさだむ)社長の教祖(以下Amazonドットコム 新装版第一巻『経営戦略』一倉定の社長学書籍ぺページより引用)
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著者・一倉定(いちくら さだむ)とは
事業経営の成否は社長次第で決まるという信念から、社長だけを対象に情熱的に指導。
空理空論を嫌い、徹底して実践現場主義と顧客第一主義を標榜。社長を小学生のように叱りつけ、時には手にしたチョークを投げつける厳しさの反面、誰でも敬遠したがる倒産寸前の会社を建て直すために、社長とともに幾夜にもわたって眠れない血の出るような苦労をし、金策に走り、業績急伸策を練って、売上利益を上げる信念の人。
その人柄に多くの経営者が親しみ、生涯の師と仰ぎ、「社長の教祖」と呼ばれる。指導した会社は大中小5000社に及ぶ。一九九九年逝去。
門下生に、
ユニチャーム創業者・高原慶一朗氏
ドトールコーヒー創業者・鳥羽博道氏
トステム創業者・潮田健次郎氏
エフピコ創業者・小松安弘氏
など、錚々たる経営者が名を連ねる。
社長学シリーズは、一倉氏がまさに人生を賭して社長に訴えかけた「血のかよった経営学の集大成」である。
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これらをより客観的に考察する目的から松岡正剛『感ビジネス』(角川ソフィア文庫)ものぞく。
例えば、コンサルタントのカラン・フェラン『申し訳ない、御社を潰したの私です。』等の書評は、興味深い。
松岡さんは三枝匡『V字回復の経営』(これも日経ビジネス人文庫ですな)さんにボスコンのPPMや経験曲線などのフレームワークを教わったらしいですね。三枝さん社長就任3年目ぐらいに新オフィスのデザインを編集工学の事務所に依頼されて引き受けたとのこと。
さらにさらに、ブッシュネル&ストーン『ぼくがジョブズに教えたこと』ジョブスが、ノーランブッシュネルというアタリの創業者で40人目の社員として入社。ブッシュネルがジョブスから頻繁に求められてアドバイスした内容が記載されていてこちらも興味深い。
・逸材にはメンターが必要、
・組織は、統制された無秩序が良い、などなど。
個人(個別思考)⇔集団化=組織⇒方針・指針の下での集団の効率的な役割と行動(軍事)軍事目標を達成するための実現方法=戦略⇒過去や横の情報収集(統計が事実と呼べるか超微妙だが)から分析して行動(コンサル方式)