時は、太陽と地球の関係から光と影と自分の意識によって
感じ取れるものなのだろう。またそれは死があるからこそ感じるものなのだ。
だからこそこれは個人によって異なる。何が?時間の価値がだ。
やばいと感じる自分、感じないとだめだ。成長できない。
生きているうちに誰かに存在意義を感じてもらわなければならない、誰かしらに。俺はそれを維持拡大できたか、常に感じていなければならない。反省は成長のための重要なマインドセットだ。
時は、太陽と地球の関係から光と影と自分の意識によって
感じ取れるものなのだろう。またそれは死があるからこそ感じるものなのだ。
だからこそこれは個人によって異なる。何が?時間の価値がだ。
やばいと感じる自分、感じないとだめだ。成長できない。
生きているうちに誰かに存在意義を感じてもらわなければならない、誰かしらに。俺はそれを維持拡大できたか、常に感じていなければならない。反省は成長のための重要なマインドセットだ。
田坂広志氏著『使える弁証法』を読んだ。
田坂氏の本ははじめて読んだ。以前、MBAの取得者が勧める参考書をランキング化した本で田坂氏が「クリシュナムルティの本」を勧めていたというぐらいしか印象になかった。この本を読んだ後、難しいことを意味を変えずに、いかにして読み手がわかりやすいようにするかという点にこころ配りをしていることが伝わってきて驚いた。
弁証法:広辞苑によると、
「本来は、対話術の意味で、ソクラテス・プラトンではイデアの認識に到達する方法であった。アリストテレスは多くの人が認める前提からの推理を弁証的と呼び学問的論証とは区別した~略~ヘーゲルは思考活動の重要な契機として,抽象的・悟性的認識を,思弁的・肯定的認識へ高めるための否定的理性の働きを弁証法と呼び、これによって全世界を理念の自己発展として認識しようと試みた。~略~。」
→確か、ロースクールでソクラテス式教授法として原因と結果の間を論理でつなげ、弁論を鍛えるための方法として使っているところがあった。
この本では物事それ自身やその栄枯盛衰を理解する思考法として弁証法が紹介されている。印象に残ったところは、
・螺旋的発展の法則
→物事が発展するときは直線でなく、螺旋的に発展する。つまり、古く懐かしい物事に付加価値が加わって発展していくということ。
・矛盾の止揚による発展の法則
止揚:広辞苑によると、
「ドイツ語でアウフヘーブン。廃棄、高めること、保存することの意。ヘーゲルの用語。弁証法的発展では、事象は低い段階の否定を通じて高い段階へ進むが、高い段階のうちに低い段階の実質が保存されること。矛盾する諸契機の統合的発展。」
→全ての物事にはその内部に矛盾が含まれていて、またその矛盾があるからこそ物事は発展する。
大前研一氏も『ザ・プロフェッショナル』の経営に内包する矛盾においてヘーゲルの弁証法(止揚)例にこの発展を説明している。
人間も過去の反省から成長し、矛盾が内包されているからこそ成長するんだろうと思いました。それにしても、田坂氏や大前氏をはじめ、思考訓練ができている人は、読むべきものとして共通しているものですね。
座右の銘
この言葉とともに成長したい。
自分が調子に乗ったときの戒めに覚えておきたい。
挫けそうになった時のモチベーションアップに覚えておきたい。
などなど、いろいろな場面で覚えておくと便利だと思うので、
書き込んでみました。
・「世の中の人はなんとも言わば言え、
我が為す事は我のみぞ知る」(坂本龍馬)
・「面白き事なき世こそ面白く」(高杉晋作)
・「そのときそうでしかあり得なかった自分を反省せよ」
(中小企業論 教授)
・「まず志を持たなくてはいけません、
すべてはそこから始まるのです。」(松下幸之助)
・「時は来た!!」(明智光秀)
・「いざ行かむ 我は御国の山桜
母の御許に 散りて行かなんむ」
・「努力のないところに幸福はない。決断のないところに
解決はない。賢い人は知っていることしか言わぬ。
愚かな人は知らないことまで口に出す。他人の短所を
責めてはならぬ。自分の欠点を許してはならぬ。知ることが
難しいのではない。行うことが難しいのである。」(高杉良『不撓不屈』より)
・「一. 自ら活動して他を動かしむるは水なり
一. 常に自己の進道を求めて止まざるは水なり
一. 障害に逢い激してその勢いを百倍し得るは水なり
一. 自ら清らして他の汚れを洗うは水なり
一. 洋々として大洋をみたし発しては蒸気となり雲となり雨となり
変じ霧と化し凝っては玲瓏たる鏡となりて、しかもその本性
を失わざるは水なり 」(高杉良『不撓不屈』より)
全8巻を読み終えた。
著者は書き終えたとき体重が約7キロも減っていたそうだ。
主人公の新免武蔵は、
お通さん、城太郎、伊織、又八、おすぎ婆、俗世間、石舟齋、
宝蔵院の胤舜、胤栄、吉岡清十郎、弟の伝七郎、朱美、
その母お甲、沢庵、和尚、紹由、本阿弥光悦、その母秀尼、
小次郎などなどとの出会いのなかで、翻弄されたり、気づきを
与えられたりしながら、剣の道、人の道、世の無常、
自然の理などを学び取っていく。
覚えておきたい言葉が多々あった。
・「部屋には花鳥風月しか立ち入りがたい雰囲気があった」
こうした感覚的表現がすきだ。
・酒は悪いものではない、飲む人が悪いのだ。
当たり前だが、今の12月という時期、肝に銘じておくべきこと(笑)。
・「生命を愛する。ということは、単に無為飽食を守っている
ということとは大変に意味が違う。だらだら長生きを考えるという
ことではさらさらない。いかにしてこの二度と抱きしめることがで
きない生命との余儀なき別れにも、そのいのちに意義あらしめ
るか。捨てるまでも、鏘然とこの世に意味ある光芒を引くか。」
・「人と人とが円満に住んでゆけば地上は極楽だが、人間は
生まれながら神の性と、悪魔の性を、誰でも二つ持っている。
それが、一つ間違うとこの世を地獄にもする。そこで、悪い性質を
働かせないように、人なかほど、礼儀を重んじ、体面を尊び、
また、お上を設けて、そこに秩序というものが立ってくる。」
などなど、現在の日本、世界、住んでいる場所、自分と
他人との関係を考えながら読んでみると自分も反省する
部分が多々あり、これからに生かそうと思う次第。
自分の存在を尊重してほしいと思ったら、他人の存在を尊重する
ことがまず重要。これは万国共通の理だ。
ダイエー主催のセミナーに参加した。
講演者は産業再生機構の要請でダイエー社長に就任した
樋口泰行氏だ。
著書『愚直論』を読んでいた(途中だが)ので話は
重なるところが多かったが、直接見て聞いた印象は
やはりまず若いということ、経験が豊富ということ、
あまり表には出さないが内に秘めた熱い心を持っている
という印象だった。
ハーバードMBAの苦労や厳しさ、3回転職し、
それぞれでの思いや教訓などを話してくれた。
ダイエーについてもいろいろ話してくれて
興味深く、参加してよかった。
中でも人材育成にはかなり力を入れていくとのこと。
日本の大企業(トラディショナルなと連発していた)では
人材が有効に活用されていない、「大きな損失」と言っていた。
帰り際には全員に両手で包むように握手して
下さり、名刺をくれた。
カッコイイ人だった。
八城政基『日本の経営 アメリカの経営』(日経ビジネス人文庫 青色)
を興味深く読んだ。
ご存知旧長銀「新生銀行」TOPの最高経営責任者
である。エクソンモービル会長のアドバイザーを
勤めた経験もあるエリートだ。
文庫のための書き下ろし部分が面白かった。
①企業は銀行との関係を改めよ。
株式の持ち合い、天下りを向かいいれるなど
旺盛な資金需要に応じることができるのは銀行だけという
間接金融から直接金融にシフトしている現在はこうした状態
は非効率となっている。
②経営目標に資産効率の向上を掲げよ。
③セグメント別(顧客別、地域別、事業別、商品別)に損益を把握し
なければまともな戦略は立てられない。またこうした情報は多くの社員
で共有すべし。
④プロ経営者を育てることのできる人事制度を構築せよ
などなど。
いっていることは常識的なことだがしていない企業がまだまだ多いとのこと。
日本企業が総じて利益率が低いことに現れているのではないか。
「会社は誰のものか」も読んでおいて損はない。
ただアメリカのように短期的な利益に全てをそそぎ、人を大切にしないような
悪い部分もあることを一言言っておきたい。