ラナウェイというファッション雑誌の世界最高峰の編集長ミランダ。
メリルストリープが演じている。
彼女は後半で、失脚しそうになるが、ディフェンスに成功。
なんと、自分が離れる時には、超一流のデザイナー、カメラマン等などと一緒に引き連れてでていくというリストを作って、会長に提出。恐れた会長はそれをひっこめた。
さらに自分の片腕のような男の昇進をもみ消して、自分の代わりの座につく予定だった女性に席をつくっている用意周到ぶり。
彼女は第一アシスタント(こちらが主人公です)に言う。あなたは私に似ているわ。自分のために決断しているところが。と、しかし、その言葉を彼女は否定し、職を辞すことを選択。
選択の結果には運と責任が付いてきてしまう。
辞めた後に記者?か何かの試験を受けるのに面接で男性と向かい合う、主人公の女性。
男性は1年もせずにラナウェイをなぜやめたのか尋ね、ラナウェイに理由を聞くために電話したという。そしてミランダ本人が出て直接話を聞いた。曰く、彼女にはもっとも期待を裏切られた。でも、もし彼女を雇わないなんて言う人間がいたら、大バカ者だと。男性は目の前に座っているその彼女に言う。最高の言葉だと。
主人公の彼女がビルから出て歩き出すと、ミランダがサングラスをかけたままファッションアベニューに出てくる。彼女と彼女は一瞬視線を合わせる。ミランダは気付くが、そのまま車中に入り、少し微笑む。まるで、バタフライエフェクトの最後に男性と女性がすれ違う瞬間のようだった。
車中のミランダとアンジーのやり取りだけでも見る価値がある、映画。
それにしてもさすが、欧米のファッション誌は、すごい。専門学校時代にマグナム通信社(元だが、セバスチャン・サルガド)の人がとったバリバリのドキュメンタリーの写真がファッション雑誌に載っているのを見せてもらったときに驚いた。
何十万、何百万もする服やバッグやアクセサリーの間に貧困のドキュメンタリーの特集が組まれていたりするのだ。
ちなみに第一アシスタントになった女性は、ノースウェスタン大学で、ものすごく頭が切れ、弁護士の道に進んでほしいという親の願いをジャーナリストになりたくて断り、雑誌のアシスタントから始めるという夢をのぼっていく話がメインになっている。