単行本タイトルは、『人生の科学-無意識があなたの一生を決める』(早川書房)2012年2月刊である。
文庫化に伴い、改題・加筆修正された。
読後、端を折ったページがかなり多かった。
男女の感じ方、親子、友人と社会、脳と学習、教育と貧困の相関、IQと幸福、無意識、集中力等がキーワード。
話は、小説仕立てで展開される。
各キーワードに関連する科学者の調査研究結果を取り上げて説明されるため、とても興味深い。
読んだ方は、何かしらの説明によって、自己の人生に影響を受けるのでしょう。
そのぐらい著者の力のこもった本だと感じます。
ほかの生物になく、ロボットも持ちえず、人間が唯一持っていること
それは自分の知ったことを他人に知らせたいという欲求
もう一つ、何か物事を成そうと考えたときに、その世界観をほかの人と共有できること
つまりは目標の共有を言っているのだろうと思う。これができるからこそ、
人間は発展してきたといえるのでしょうね。
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書籍名:あなたの人生の科学-誕生・成長・出会い 上巻
著者名:ディビッド・ブルックス
翻訳者:夏目 大
出版年:2015年11月
出版社:早川ノンフィクション文庫 414ページ