タマと私の写真日記

元ノラのネコ4匹と同居。
ネコ、ガーデニング等気ままな日常をアップしています。

(タマが亡くなって早9年!)

『シェルブールの雨傘』

2009年05月19日 | 好きな映画
  
市内の小劇場の○周年記念として
大好きな『シェルブールの雨傘』を上映中。 

私は20代の頃、一度しか見ていない。
セリフがすべてメロディという素晴らしいミュージカルだ。

【デジタルリマスター】版です。きれいな色でした。

1964年/フランス=ドイツ/91分/

監督:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン

出演:カトリーヌ・ドヌーブ/ニーノ・カステルヌオーボ/アンヌ・ヴェルノン 

ホームページはこちら   


YouTubeで英語の字幕のものを探しました。
駅での悲しい別れのシーン。少し長いです。7分。
 

Love theme from "Les parapluies de Cherbourg" (1964)



でも、私はやっぱりこのラストシーン、
雪のクリスマスの再会が切なく胸を打つ。
Les Parapluies de Cherbourg, 1964, by Jacques Demy


今回ゆっくり見て、自分の記憶が随分抜け落ちている事に気づいた。
私は映画はたいていひとりで見る。

でも、多分この映画は隣に誰かがいた。だからしっかり見ていないのだ。
こんなに素敵な映画を年月が経ったからといって忘れるわけがない。

きっと隣の好きな男の子に気をとられていたのだろう。

しかし問題はその隣の男の子が誰だったのかどうしても思い出せない事。
これは年月が経ったので忘れてしまったのね。



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコール上映で『フラガール』

2007年03月11日 | 好きな映画

遅れたけど、『フラガール』見て来ました。
一人で最前列に座って泣きっぱなし。ハンカチ、ぐしょぐしょ。

もちろん実話を元にしているのだが、背景にある石炭産業の斜陽化が
切実で、特に舞台の常磐炭鉱の合理化でフラガールの一人の家族が
夕張へ離れていく場面では泣いてしまった。

そして、フィナーレの「ハワイアンセンター」のオープンでのダンスシーンは
涙で目が見えなくなるほどでした。

実は私、去年からフラ教室に通いはじめています。

出演者は皆熱演。
松雪泰子は白鳥麗子しか知らなかったけど、東京から母の借金を
背負い、飲んだくれて落ちてくるダンサーの『まどか先生』を60年代ファッションで
陰影をつけて演じてよかった。

豊川悦司の炭鉱マンがラストでトロッコに飛び乗るシーン、
炭鉱の暗い未来を知りながら、自分の運命をそれにゆだねる
男のかっこよさを感じた。

特筆は藤純子。
あんなに演技の上手な人だったの?

すっごくきれいだし、いつの間にか力強い母を演じる人に
なっていた。

「フラガール」公式ホームページ

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好きな映画 「いつか読書する日」②

2005年12月14日 | 好きな映画

この映画で私にとって、もうひとつ興味深いシーンがあった。

渡辺美佐子はヒロイン田中裕子の亡くなった母の
女学校時代の友達で小説家。
彼女の夫は上田耕一扮する元英文学者で、認知症である。

立派な書斎で蔵書に囲まれて、いかにも学者にふさわしい容貌だが、
一人で自宅を出れば、戻る事が出来ないような状態に症状が進んでいる。

彼の頭の中を映像で表現しようとする場面があった。

===============================

時計を見ると「今、午前10:00」

妻のいない事に気がつき、名前を呼びながら家の中を探しはじめる。

いない・・・時計を見る・・・「午後3:00」

いない・・・時計を見る・・・「正午」

と・・・食卓の上にお味噌汁のお椀がひとつ・・・

いない・・・時計を見る・・・「9:00」

事態を掌握できない不安でパニックになり、家を飛び出してしまう。

===============================

私は、なんとなく認知症の人の不安な気持ちが
少し理解できたような気がした。

記憶がだんだん薄れていく不安。
時間の経過も、日にちの感覚も噛み合わなくなっていく。

きっとそういう自分でも理解できない気持ちのせいで
鬱状態になるのかと思った。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好きな映画 「いつか読書する日」

2005年12月09日 | 好きな映画

この映画、実はあまり気が進まなかった。
50代の男女の秘められた恋がテーマと聞いて・・・
同世代として気恥ずかしく、観客席で身が縮む思いをしそうだったし。

でも、友達がとても感動して強く薦めてくれたので行きました。

結果は感動。薦めた友達のように涙ポロポロとは違うけど、
じ~んと胸が熱くなった。

舞台は長崎。坂の多い美しい町並みが映画の重要な要素です。
田中裕子扮する大場美奈子は50歳で中学生の頃の恋をずっと
胸に秘めて生まれたこの町で一人で生きている。

相手はこの、高梨槐多(岸部一徳)。市役所に勤めている。
寝たきりで死を待つだけの妻(仁科亜季子)の世話を献身的に続けている。
二人は30年の思いを隠したまま、感情を押し殺して
同じ街ですれ違うときも目線さえ合わせない。

美奈子はスーパーの勤めの他に早朝の牛乳配達をしている。
牛乳を飲めないのに彼女の配達するその牛乳を毎朝待っている男・・・

ある日、病床の妻は夫の秘めた恋に気づき、牛乳箱にメッセージを入れる。

本棚にかこまれた寝室で読書だけが楽しみだという設定の
田中裕子の柔らかな表情は美しかった。

そして、岸部一徳は素晴らしい演技だと思う。
橋の向こう側から彼女に呼びかけられて振り返るシーン。
音楽のボリュームも急に上がって、彼の表情が一気に変わる。
私も彼の気持ちになってドキドキした。
30年以上も抑えていた気持ちが溢れてきそうで。
彼、グループサウンズのタイガースのサリーですよ。すごいね。

後半は二人の不器用な恋のスピードが上がるんですよ。

あらすじはこれくらいで、やめますが、切ないラブストーリーでした。

公式ホームページはこちら。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好きな映画 「チャーリーとチョコレート工場」

2005年10月31日 | 好きな映画

久しぶりに映画。夕食後に晩酌を我慢して出かけた。
好きな映画というタイトルだけれど、そんなに好きではなかったです。

ジョニー・デップね・・・いつも極め付きの個性的過ぎる役がはまる人。
シザー・ハンズも、パイレーツ・オブ・カリビアンもあんまり好まず。

でも、この間、TVで放映していた「フロム・ヘル」
あれ、よかった!!  濃い顔だちが嫌いだったのですが、
あの、家族を亡くして自暴自棄になり、麻薬におぼれる警部の鬼気迫る演技。
素晴らしいハンサムぶりだったな・・・
でも、この映画では変な、チョコレートのカリスマです。
これが似合うのは彼だけね。

ティム・バートン監督は自分の望み通り楽しんで作っているらしい。
世界中から、たった5枚のゴールデンチケットを得て工場に招待された
5人の子供はチャーリーを除いて皆悪い子。それも画一的に誰が見てもわかるように嫌われる悪い子。これが道徳的でいやだな・と感じる。


これは、「ウンパ・ルンパ」。チョコレート工場で働いている小人で、
たくさ~んいるのですが、皆同じ顔です。
ウンパ・ルンパのダンスや、コーラスはとてもおかしくて笑えた。

詳しい映画情報はこちら。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする