タマと私の写真日記

元ノラのネコ4匹と同居。
ネコ、ガーデニング等気ままな日常をアップしています。

(タマが亡くなって早9年!)

石川啄木の大森浜

2011年02月17日 | 好きな短歌
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる
                   石川啄木

久しぶりに大森浜へ行った。
我が家からは車で20分ほど。
啄木が上記の歌を詠んだ場所とされている。
(諸説あるらしいけど)

右手に函館山を望む。
珍しく風のない日だ。
晴れていたが結構気温は低い。



この画像は1週間ほど前。
雪がまだたくさん残っているが2・3日前から
急に気温が上がり随分雪は少なくなった。



ジョギングの公園のレストハウスに咲くシクラメンです。
        
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好きな短歌 ・西行・

2011年02月08日 | 好きな短歌
寂しさにたへたる人のまたもあれな庵ならべん冬の山里    西行


立春を過ぎても北国は雪の中。
先週は暖かで雪は随分消えたのに、また昨日から日中氷点下の気温になった。

西行のこの歌は昔はさほど心が動かなかったが、
最近は冬になると思い出してしまう。

「寂しさにたへたる人」というのは長谷川櫂によると
寂しさの味をよく知っている人。

雪が降り積もった山里に、近すぎず、遠すぎず、自分と同じように
寂しさにたへたる人と庵を並べたい。

時々はお互いに訪ねて一緒にお酒を飲んだり、話したり・・・

私はあんまりベタベタするのは嫌いだけれど、やっぱり窓の雪景色を
見ながら気の合う友と飲んでゆっくり語り合うのは楽しい。



神棚でくつろぐミーコ。しようがない子だね。


こうやって見ると、ラブちゃんもけっこう美男子です^^


ストーブの前でゴロゴロとタンタン。




最近隣家のご主人が雪下ろしの事故で亡くなった。72歳。
本当にお気の毒。

残されたご子息は私と同じ独身です。
庵を並べている。

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ミーコの5日間失踪事件

2010年01月20日 | 好きな短歌


『立ち別れ 因幡の山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰りこむ』
                                   中納言行平


これは在原行平(業平の兄)が因幡の国に赴任する送別に際しての歌と
いわれ、百人一首にも取り上げられています。

一首の意味は「因幡の山に生えている松ではないが、私の事を待つと
いってくれるならば、今すぐにでも飛んで帰ってこよう」というほどの意味です。

「いなば」を「因幡」と行くという意味の「いぬ」、
「まつ」を「松」と「あなたを待つ」という具合に掛けているのですね。


私はこの歌が特に好きだというわけではなかったが、今回ミーコが5日間
いなくなってしまい、友達に聞いた『おまじない』として毎日唱えていました。


私は全く知りませんでしたが、随分昔から猫探しのおまじないとして
知られていたようです。



保健所に連絡し、交通事故を想定して道路の管理者へも問い合わせ、
毎日近所を捜索していました。

あきらめかけていた6日目の朝、玄関で大きな声で鳴いているのを発見。
どこにも怪我も汚れもなく、ただ痩せこけていた・・・

私もこの5日間で2・5kgも体重減。辛かったです・・・


「おまじない」が効いたようなので、この一首を好きな短歌に加えました^^



        『ごめんなさい、もう絶対オンモへ行きません』
         

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好きな短歌  白秋

2008年12月14日 | 好きな短歌

     君かへす朝の舗石(しきいし)さくさくと
             雪よ林檎の香のごとくふれ       北原白秋
                                     (桐の花)

 

林檎の香りっていい匂いですよね。
せつない朝の別れなんですね・・・

 

 

私が今練習している書道の詩文は『北原白秋』です。

     馬鈴薯の花咲き穂麦あからみぬ
            逢ひ引きのごと岡にのぼれば

 

この叙情的な詩文を情感こめて表現するのに
大変苦労しています。

縦長の大きな紙に書いているが、いつの間にか
元気のいい字になってしまう。

 

 

 

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三好達治

2008年03月27日 | 好きな短歌

 

 

この季節、海辺の風景を見ていると
いつもこの歌が浮かんでくる。

 

三好達治の処女詩集『測量船』の冒頭の歌です。

伊豆湯ヶ島に滞在中の友人梶井基次郎を
訪ねた帰りに詠んだものと聞いている。

上の画像は今日の函館山、外人墓地からの眺めです。


曇り空が一瞬切れて、西にかげった
太陽の光がもれていた。

 

 

 

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『涅槃西風』

2007年07月09日 | 好きな短歌

   『猫の死の なにほどならむと思いしが  
          その歌いく首得たり 涅槃西風
』 
                                 
 荒木八洲男

 

   *涅槃西風は(ねはんにし)と読んで釈迦入滅の涅槃会の頃に吹く
   浄土からの迎えの風。

 

  購読している新聞の読者投稿欄で
この短歌を見つけた。


 実は、タマちゃんが先月4日に亡くなったのです。

 15歳と4ヶ月でした。
 誕生日からたった4ヶ月しか経っていない。


 具合が悪くなって1週間ほどであっけなく
亡くなってしまい、なかなか現実を
受け入れられずにいました。

 

 

わたしにとっては『なにほどのこと・・・』どころか
大変な痛手で、1ヵ月たったこの頃やっと少しずつ
平常心を取り戻しつつあります。

そういうわけで、もうタマちゃんの新しい画像はなくて
撮り溜めたものを思い出と共に少しずつアップする事になります。


 

                         

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好きな短歌 「山川登美子」

2006年03月31日 | 好きな短歌


鳥籠をしづ枝にかけて永き日を桃の花かずかぞへてぞ見る
                                   山川 登美子

桃の花は春を告げる明るい可憐な花だが、
この歌はなぜか寂しい雰囲気を感じさせて好きだ。

山川登美子は与謝野鉄幹に「白百合の君」と呼ばれた。

美しくて才能があって、それなのに鉄幹への恋を
晶子に譲って30歳で亡くなった。

 

 

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好きな短歌 「元日の朝」

2006年01月03日 | 好きな短歌

 

お正月は、元日も2日もこの歌の通りの
穏やかな朝を迎えたが、
3日になると、雪が降り続き、
またしても雪かきに追われました。

よい年になりますように・・・

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好きな短歌 「ハマナス」(啄木)

2005年10月17日 | 好きな短歌


しおかおる きたのはまべの すなやまの
かの はまなすよ ことしもさけるや
 
   
石川 啄木

先日、初めて野鳥観察会に参加した。
鳥獣保護員の方の指導で双眼鏡の構え方、
鳥の種類や、特定の仕方、いろいろ初歩的な事を教わって楽しかった。

空を飛んでいる鳥の写真など、撮ることが出来るわけもなく、
秋の風景などを写してきたが、花の季節を終えた浜茄子が
赤い実をつけていて、印象深かった。花も実も本当に可憐です。

この実は食べられるそうです。私は食べたことはないけど。
ジャムにも出来るらしいですね。

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好きな短歌 (古今集から)

2005年08月23日 | 好きな短歌

大空は恋しき人の形見かは
     物思ふごとに眺めらるらむ  
             古今集 読み人しらず

北国は八月も終わりに近く、暑さは続いていても
空の高さや風の匂いに秋を感じるこの頃。
秋は人を恋に誘い、詩人にする。
昔も今も空を見上げるだけで・・・

学生時代、この短歌を机近くの壁に貼って
毎日飽かず眺めていた。
恋に恋する時代を遠く過ぎました。

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好きな短歌 「高野公彦」

2005年07月16日 | 好きな短歌

      白き霧ながるる夜の草の園に
           自転車はほそきつばさ濡れたり   
                                                  
高野 公彦



この短歌はとても好きで、一度書道の作品に使ったことがある。
一読しただけで,鮮やかに
夜の公園に放置された
自転車のイメージが浮かぶ。
NET検索していたら、自分の抱いていたイメージと
あまりに似た写真があったので驚いた。(自転車はなかったけど・・・)


 

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好きな短歌

2005年07月09日 | 好きな短歌

しるべせよ跡なき浪に漕ぐ舟の
                        
行方も知らぬ八重の潮風
(しるべせよ あとなきなみに こぐふねの ゆくえもしらぬ やえのしおかぜ)

この歌は大好きな式子内親王新古今和歌集です。
萩原朔太郎は友人の話として、この歌を朗吟すると心が誘惑され、
月光の海に人と情死がしたくなる・と言っている。

確かに声に出して読むと鮮やかにイメージが浮かび、
浪の音が聞こえるような気がする。

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好きな短歌・塚本邦雄

2005年06月20日 | 好きな短歌

 

馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで                  人恋はば人あやむるこころ

(うまをあらわば うまのたましいさゆるまで ひとこわば ひとあやむるこころ)

 塚本邦雄「感幻楽」(s44)

塚本邦雄が亡くなった。6月9日84歳。

この歌を初めて目にした時、とても衝撃だった。このリズム。

大岡信によると、これは初句が五音ではなく、七音で起こされ、中世歌謡の梁塵秘抄などの流れを汲んだものらしい。

 

 

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好きな短歌

2005年05月11日 | 好きな短歌
kimiさんのページにこんなステキな短歌が載っていた。

   
けふもまた こころの鉦をうち鳴らし 
打ちならしつつ あくがれて行く

若山 牧水

海底に眼のなき魚の棲むといふ
眼の無き魚の恋しかりけり

     これも牧水。この歌もとても好き。
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好きな短歌

2005年04月22日 | 好きな短歌
遥かなる岩のはざまに ひとりゐて
        人目思はで 物思はばや
   西 行

北面の武士だった佐藤義清(のりきよ)は人妻に恋して出家したとも言われているが、
墨染めの衣を着てからもたくさんの恋の歌を歌っている。
誰にも邪魔されずに誰もいないところで貴方のことばかりを考えていたい…
この歌、作者名がなければ深窓の女性の忍ぶ恋・といっても通りそう。
西行の歌は愛唱性があっていいな~
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