大根の花

冬の間、１本ずつ収穫しては大事にいただいてきた大根ですが、春になって花が咲いたら、もう大根としての商品価値はありません。
花の茎が出来ると、大根の中まで筋張ってしまうからです。
これをとう立ちと言うそうです。
娘を少しでも若いうちに結婚させようとしていた昔の人は、婚期が遅れた女性のことを『あそこの娘はトウがたった』などと酷いことを言いました。

農家の人には大根の花など、ちっとも珍しくないのでしょうが、私は見てみたい・・・と思って、１本だけ抜かずに残しておきました。
そしたら咲いたんです。
清楚な大根の花が。