南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 今日、別の会社に勤めている大学時代の先輩と、久しぶりに話す機会があった。
 そして、先輩からびっくりする話を告げられた。何と、大学時代にお世話になった教授が亡くなっていたらしいのだ…。

 先輩は毎年、先生と年賀状をやり取りしていたそうだが、今年は年賀状が届かなかったそうだ。「どうしたんだろう」と思っていたら、松の内が開けた頃に先生の奥様から葉書が届き、亡くなったことが記されていたそうだ。


 私が学生の頃、先生は既に退官間近の年齢で、正直、講義は何を喋っているのかさっぱり分からなかった。
 印象に残っているのは、ル・コルビュジュエの作品の話。サヴォア邸やユニテ・ダビタシオン、ロンシャン教会などがいかに素晴らしいかをず~っと語ってらっしゃった。思い出話を交えて話されるので、一人でいきなり笑い出したりされるので、学生の私たちは「ははは…」と固まるしかなかった(笑)。
 また、一旦講義が軌道に乗ると、講義終了のチャイムが鳴ってもお構いなしにずっと喋り続けるので、次の講義に支障が出て困ったこともあったっけ(笑)。

 ある時、『新建築』に掲載されている先生の作品を見に行ったら、既に廃墟になっていて、あっけに取られたこともあったな。いま思うと、懐かしいけど。

 研究室は別だったため、講義以外では先生と直接係わることはほとんどなかったけれども、大学の中では一番建築家らしい方でした。
 ご冥福をお祈りします。

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