吃音の少年(清)が、成長していく中での人との出会いや葛藤を描いた、直木賞作家・重松清の小説のドラマ化。
原作を読んだことはないけど、「さすがはNHK」と言える題材と内容だった。
簡単に感想を。
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清の町の神社にいるドングリのおっちゃん(演・千原せいじ)。
いい役だったね。
自分が小学生(昭和50年代)の頃、彼みたいなおっちゃんがウチの地区にもいたな。
ドラマとは違うけど、何かちょっと知恵遅れ(失礼)のまま大人になったような人が。
いつも同じ時間に同じ場所にいて、通りすがりの人に誰彼構わず挨拶するような、いつも笑顔のおっちゃんが。
でも、悪く言う大人(親や先生)もいれば、そうは言わない大人もいたっけ。
うちの親は後者だったんで、たまに会って遊んでいても別に何も言われなかった。ときどきお菓子とかを持っていったっけ。
いま、どうしてるんだろう? ご健在だといいんだけど。
清に好意を寄せる2歳年上の女子大生・ワッチ(演:福地桃子)。
(羨ましすぎるぞ…)
ボランティア活動をしている、とてもやさしい女性。清のことをいつも気にかけ、通訳し(どもる清が言いたいことを代わりに言ってくれる)、世話をしてくれる事実上の彼女。
大学受験を控えた清のために、わざわざ太宰府天満宮にまで行って、お守りを買ってきてくれるような。
でも、そのやさしさうえに、必要以上に世話を焼いてくれるために、それが清の本意ではないことも。
清は自分を変えるために、上京(ワッチと同じ大学ではなく早稲田大学に進学)することを決め、ワッチに別れを告げる。
「アホや。東京にはウチみたいな子おらんよ。こんなにあなたのことを好きな子、おるわけないよ」と、泣きながら喫茶店を出ていくワッチ。ちょっとかわいそう…。
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何か泣けてくるね。
昭和の懐かしい感じがするいいドラマ。
昔は、周りの人と地域の人との交流するのが当たり前だった。
時には助け合い、時には対立することもあったけど、そういうものだった。
過去に、都会のマンションに引っ越した時、お隣さんに挨拶に行ったら「何こいつ」「うざいんだよ」みたいな態度。ピンポン押しても出てこない人すら。
すれ違う時やエレベーターで挨拶しても返事も全くなし。
○○新聞の勧誘を断ったら、1Fの集合ポストに「死ね」と書かれた。
「怖い。」
田舎出身の自分にとって、絶句ものだった。
郷に入っては郷に従えとばかりにこっちも同じ態度をとることにしたけど、味気なかったな。
こりゃ、隣の部屋で人が死んでても、気づかないや。
日本はいつからこうなってしまったんだろう。いつから周りが他人だけになったんだろう。
あの頃は時間がゆっくり流れていたような気がするのは、私だけ?
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■今日の行動
なし
■今日の買い物
モワソン
眼鏡市場
鶴屋百貨店
サニー
■今日の献立
朝:ご飯、味噌汁、焼き鯖
昼:調理パン(モワソン)
夕:日田風焼きそば、焼きラム肉