宅配時に独居高齢者の安否確認 向日市社協とヤクルト協定

2014-03-06 18:42:41 | 護 help
 京都府向日市社会福祉協議会と京滋ヤクルト販売(京都市南区)は、独居高齢者見守り事業「まごころ見守り定期便」の協定を結んだ。「ヤクルトレディー」が商品を配達時に高齢者の安否を確認する。宅配で地域に密着している民間業者と市社協が連携することで、高齢者の健康維持・改善や地域生活の見守りを進める。

 2月28日に向日市寺戸町の市福祉会館で、市社協の植田進会長と京滋ヤクルト販売の田中照治社長が協定書に調印した。4月から実施する予定。

 まごころ見守り定期便の対象は、向日市内で一人暮らしをする70歳以上の高齢者のうち、介護保険法などの生活サービスを利用していない市民。

 ヤクルトレディーは週1回、申し込みをした高齢者宅を訪れて乳製品乳酸菌飲料を直接手渡し、健康に関する会話をしたり、体調を確認したりする。高齢者に異変を感じた時や、訪問して不在・応答なしが続いた場合は市社協に連絡。緊急対応が必要な際には警察や消防に通報する。連絡を受けた市社協は民生児童委員や地域包括支援センター、親族に状況を伝える。

 乳製品乳酸菌飲料(65ミリリットル)は1回につき5本配達する。通常1本40円だが、利用者負担は1本10円とし、差額分は市社協が歳末助け合い募金を財源にして支払う。

 京滋ヤクルト販売は宇治市など山城地域でも、京都生協やJA京都やましろ、ヤマト運輸といった宅配を実施する業者と協力した高齢者の見守り活動を行っている。

 調印式で田中社長は「山城地域では家の中にまで入っての安否確認はできていなかった。まごころ見守り定期便では高齢者に直接会って顔色や様子などを見ることができる。向日市での取り組みを発信し、広げていきたい」と話した。

 植田会長も「高齢者の見守りで重要な役割を果たすと思う。心の健康増進にもつながれば」と期待を寄せた。

 市社協は、民生児童委員や地域包括支援センターなどを通じて高齢者に事業を案内する。問い合わせは市社協地域福祉係TEL075(932)1961へ。

【 2014年03月04日 11時10分 】


最新の画像もっと見る

コメントを投稿