子育てママの出会いの場に…京都の支援スペース、開設1年

2015-06-01 17:39:41 | 護 help
 乳幼児のいる親の交流や相談などに応じる子育て支援スペース「つどいのひろば ねこばす」(京都府向日市寺戸町)が、開設1年を迎えた。小さな民家を借りてNPO法人が行う子育て支援事業は、誰でも無料で気軽に利用できることが魅力で、延べ755人が訪れた(3月末時点)。市北部地域を中心に増えつつある新住民の憩いの場所にもなっている。

 「ひどい時は1時間おきに目覚める。夜泣きはどうしたら収まるのかな」「特効薬はないよ。思い詰めないで」。女性の問いかけに、NPO法人「子育て支援ねこばす」のメンバーは笑顔で答えた。

 向日市内の女性が集まって2001年に発足したねこばすは、子どもの一時預かりや家事手伝いなどを有償で請け負ったり、学習会やリフレッシュ講座などさまざまな活動に取り組んできた。

 昨年5月にNPO法人の資格を取得し、「つどいのひろば ねこばす」を開設。おもちゃがあるだけの簡素な部屋だが、元幼稚園教諭や子育て支援士ら女性15人が交代で、子育てに悩む親の相談や子どもの遊び相手などを務める。

 土地勘のない新住民にとっては、若い子育てママの出会いの場にもなる。長女の夏凪ちゃん(8カ月)と訪れた富山千明さん(29)=物集女町=もその1人。昨年5月に引っ越して来たばかりで、「最初は不安だったが、スタッフやママ友達が親切にしてくれて、子育てのヒントももらえる」と笑顔を見せる。

 4月からは開設日を週3回から5回に増やし、今月から臨床発達心理士による相談会をスタートさせるなど、ますますサービスを充実させている。理事長の高山紀公子さん(58)は「少人数だからこそ、居やすい雰囲気もつくれる。これからも一人一人に丁寧な対応を心掛けたい」と話している。

 問い合わせはねこばすTEL075(203)7738へ。

【 2015年05月29日 09時40分 】


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