女性への暴力、地域からなくそう 京都で取り組み

2017-11-20 10:59:03 | 護 help
 「女性に対する暴力をなくす運動」(12~25日)に合わせた取り組みが京都府乙訓地域でも始まった。街頭活動や専門家を招いた各種講座を通じて、関連する犯罪の撲滅や男女共同参画社会の在り方について考えてもらう。

■連続講座を企画

 長岡京市はこのほど、阪急長岡天神駅前など市内4カ所で、ドメスティックバイオレンス(DV)の悩みの相談先を記したチラシを配った。11月は「児童虐待防止推進月間」でもあり、市女性交流支援センターは17日から、児童虐待とDVに関する講座を連続開催する。

 街頭活動には市人権啓発推進協議会や市女性の会などから約30人が参加。駅やスーパーの前で、暴力を拒絶するシンボルマーク「パープルリボン」を添えて通行人に手渡した。

 同センターでは、「パープル&オレンジリボンプロジェクト2017」と題して、来年1月まで計5回の講座を企画した。17日は児童虐待がテーマのドラマを鑑賞後、社会福祉士と支援の在り方を考える。30日はDVが子どもの心理に与える影響などについてカウンセラーが解説。12月5日は市の担当者がDV被害者への公的支援制度について説明し、来年1月16日は同センター職員が緊急的な一時保護や精神的ケアなどDV被害者支援の事例を紹介する。

 DVなどの相談に電話や面談で応じている同センターは「支援に取り組む人材の裾野が広がってほしい」としている。講座の会場はいずれも同市神足2丁目のバンビオ1番館。問い合わせは同センター(963)5501。

■事件遺族が講演

 向日市は28日午後2~4時、寺戸公民館(同市寺戸町)で女性に対する暴力をなくす運動関連講座を開く。府警子どもと女性を守る対策室の西田勝志室長が「ストーカー事案の再発と未然防止対策について」をテーマに話す。また、愛知県西尾市で1999年、当時高校2年生だった長女を元同級生の少年に刺殺された永谷博司さんが事件から今日に至るまでの苦悩などについて語る。定員80人。申し込みは市役所代表(931)1111から市民参画課へ。定員5人で1歳から就学前までの子どもの保育もあり、17日までに同課へ予約する。

 また、12月10日午後1~3時には、京都市南区のイオンモール京都桂川で、開発政策・ジェンダー専門家の大崎麻子さんが「女男(ひと)の生き方を考える」と題して講演する。会場では女性への暴力をなくす運動の象徴である「パープルリボン」に関する作品展や人権パネル展もある。定員200人で、当日午後0時50分まで優先的に入場できる券を市役所市民参画課や市立図書館、各公民館やコミュニティーセンターで配布している。保育希望(定員8人)は24日までに同課へ。

【 2017年11月15日 12時52分 】


最新の画像もっと見る

コメントを投稿