唯一存続「名古屋山崎講」、参拝今も 離宮八幡宮

2011-12-02 18:58:03 | 歴 history
油座ゆかりの離宮八幡宮に参拝し、神前で業界の発展を祈願する名古屋山崎講のメンバー(大山崎町大山崎) 中世に全国を巡った「山崎の油売り」の流れをくみ、愛知県内の油脂卸売業者などでつくる「名古屋山崎講」が、油座の拠点として栄えた京都府大山崎町の離宮八幡宮への参拝を今も続けている。各地にあった山崎講が解散以降も年に一度、油の神に発展を祈っている。

 離宮八幡宮によると、江戸時代初期には京都や大坂、江戸など各地に山崎講があった。明治以降も衰退期を経て続いたが、1986年の崇敬会設立時に合流し、大半は幕を閉じた。約40年前に再興された名古屋山崎講は「歴史ある講を閉じたくない」と合流せず、唯一存続した。今も年1回、離宮八幡宮に参拝している。

 今年は11月下旬にメンバー19人が参拝した。祝詞に耳を傾け、厳かに玉ぐしをささげた。代表世話人の「講元」を務める名古屋市の油脂卸会社社長、長谷川健さん(63)は「大震災で東北の油脂メーカーが被害を受けた。こんな年こそ油の神様にしっかりと発展を祈りたい」と話す。

 津田定明宮司(71)は「油座解体後の江戸時代、油商人たちは大山崎から全国へ散らばった。離宮八幡宮との縁が連綿と今に至るのは素晴らしいこと」と語っている。

2011年12月02日 11時02分

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