向日市はこのほど、災害発生時の避難などで支援が必要な「要配慮者」の登録者名簿の作成を終えた。ただ、登録者数は全対象者の約3分の1にとどまっており、市は来年度以降も引き続き登録を促し、随時更新を行うとしている。
市が要配慮者の対象としているのは▽65歳以上で一人暮らし▽高齢者のみの世帯▽知的または身体に障害のある人▽要介護認定で3以上の高齢者-など。2月末現在で計6072人に上り、近隣住民や民生委員らによる安否確認や避難誘導など想定している。
登録申請書を昨年夏から全対象者に郵送し、これまでに半数超の3109人から返答があった。うち、登録に同意した人は1995人で、残る1114人は登録を「不要」として同意しなかった。
「不要」の理由の8割以上が「元気で手助けの必要はない」とし、中には「個人情報を出したくない」との返答も見受けられた、という。
市は当初、登録者数を全対象者の6割程度と見込んでいたとし、まだ返答を得ていない3000人近い対象者に、来年度以降も民生委員による戸別訪問や町内会での回覧、広報紙などを通じて登録を呼び掛け、名簿を随時更新するとしている。
また、登録を終えた人については避難先や自宅からの経路、緊急連絡先など個別の避難計画を来年度中に作成。自治会や消防団などと名簿を共有することにしている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます