自殺予防へ「ゲートキーパー」育成強化 京都・長岡京市

2018-02-12 09:21:24 | 習 learn
 京都府長岡京市は、効果的に自殺対策へ取り組むため、初となる「市自殺対策計画」案をまとめた。自殺の予兆を捉えて支援につなげる「ゲートキーパー」の育成強化を狙い、研修を広げる対象を明確化したのが特徴だ。28日まで計画案へのパブリックコメント(意見公募)を実施している。

 市によると、市内の自殺者数は2016年で11人。17年は7月までの暫定値で13人に達しているという。

 計画案では、ゲートキーパーの養成を、生きづらさを抱える人への支援に関わる市民や職種、民間団体へ広げることを重点施策に掲げた。介護事業所の職員や障がい者相談員、ファミリーサポートセンターの提供会員や保護司など対象を具体的に列挙した。

 また、自殺のハイリスク層とされるアルコール、ギャンブルの依存症者や生活困窮者の支援団体と連携を強化し、早期の把握に注力するとしている。

 市社会福祉課は「細かな変化への気づきから適切な支援へ素早くつなげられる人材を、地域に増やしていきたい」としている。

 16年改正の自殺対策基本法で計画策定が市町村に義務付けられた。市は意見を踏まえ、17年度内に完成させる。

 市は「福祉なんでも相談室」075(955)3177で悩みの相談を受け付けている。

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 長岡京市は21日と3月7日、一般対象のゲートキーパー養成講座を開催する。中央公民館が会場の21日は、自殺の現状などを学ぶ基礎的内容。市役所で開く3月7日は、悩みに耳を澄ます傾聴の方法など受講経験者向け。無料。各回先着30人。市社会福祉課075(955)9516へ申し込む。

【 2018年02月09日 13時32分 】


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