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風鈴が並ぶのは、境内の隅にある休憩所。50平方メートルほどの場所にベンチと屋根があり、風鈴は屋根の柱に等間隔でつり下げられている。直径10センチほどの透明ガラス製で、金魚や花火など夏らしい絵柄が清涼感を高めている。神社が買い求めて6月下旬から飾り、次第に数を増やしている。
近くには環境省から名水百選に認定されている「離宮の水」が取水できる蛇口があり、多くの人が水をくみに来ている。大山崎町大山崎の坂本基雄さん(64)は「一斉に鳴ると涼しげな感じがして心地いいですね」と、耳を傾けていた。
島本町はマンションや新築戸建てが増えて若い核家族世帯の流入が続く。こうした世帯は夏に風鈴を飾る習慣があまりなく、軒先につるしている家庭へ「夜中に音がうるさい」と言ってくることもあるという。水無瀬神宮は近隣住民らから、こうした話を聞いたことをきっかけに風鈴設置を決めた。
9月9日の「重陽の節句」の祭事までは飾り、その後は残暑の程度をみながら取り外す時期を考えるという。同神宮の水無瀬努祢宜は「日本の夏の風物詩を守り、皆さんに音色を楽しんでいただきたい」と期待している。
【 2017年08月08日 10時01分 】
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