若手職員「おもてなし」プロデュース 京都府乙訓総合庁舎

2015-12-27 16:56:37 | 政 governing
 京都府乙訓総合庁舎(向日市上植野町)の若手職員たちが中心となり、来庁者への「おもてなし」を意識した取り組みを進めている。班ごとに庁舎内の案内やデザインを見直し、初めて訪れる人々にも分かりやすい空間づくりを目指している。

 若手職員の視点を生かして、より開かれた訪れやすい庁舎をつくろうと企画した。同庁舎内には地域総務室や保健所など複数の部署が置かれているが、度重なる組織改変などで部屋の場所や名称が変わり、来庁者などから「どこに何があるか分かりにくい」といった声が出ていた。

 各部署に所属する若手職員ら20人が、12月までの3カ月間で計5回のミーティングを開催。職員が初めて来庁する人の立場になって庁舎内を歩き回るなどして、「案内様式に統一感がない」「情報公開コーナーに古い情報が残っている」などの問題点を抽出した。

 先ごろ開かれた最終の会合では、「来庁者に分かりやすく乙訓らしい庁舎」を目標に、課題解決策の発表会が行われた。各班からは「案内板は部署ごとに色分けしたら見やすい」「当日の行事がいつどこで催されるか一覧できる場所がいる」といった意見のほか、ユニバーサルデザインの活用や、照明の色を部屋ごとに変えるといった提案が出された。

 参加した環境衛生室の宮本優里さん(26)は「普段は会わない他部署の職員たちと共同して取り組むことで、いつもとは違う視点で仕事ができた」と話した。ミーティングでまとめられた案は、本年度中に庁舎内の各部署で共有していくという。

【 2015年12月27日 09時39分 】


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