武士集団「西岡衆」の実像に迫る 京都・向日で講演会

2016-09-04 17:05:28 | 歴 history
 中世・戦国時代に京都府乙訓地域の自治を担った武士集団「西岡衆」について学ぶ講演会が3日、向日市文化資料館(同市寺戸町)で開かれた。市民ら約90人が、たくましく時代を駆け抜けた西岡衆の実像に聞き入った。

 11月の向日市まつりで「西岡衆武者行列」が行われるのを前に、地元の歴史を知ってもらおうと、市や地元住民らでつくる「むこうし歴史行列絵巻実行委員会」が昨年に続いて開いた。

 「戦国・西岡衆の足跡を辿(たど)る」と題して講演した大山崎町歴史資料館の福島克彦館長は、長岡京市調子付近を拠点にしていた調子氏が丹波で別の武将の戦いに協力したことや、現在の阪急電鉄桂駅付近の城主だった革嶋氏が、政変により丹後に逃れたものの、織田信長の越前攻めでの功績が認められて、再び元の領地に復帰したことなどを紹介。「丹波や丹後との関わりの中から、西岡衆のねばり強さがうかがえる」と述べた。

 その後、京都乙訓ふるさと歴史研究会の中西昌史さんが歴史紙芝居「西岡衆の活躍」を、スライドで上演。西岡衆の武士たちが、話し合いなどで地域の問題を調整していた様子や、物集女宗入が戦国武将細川藤孝に暗殺された物語を情感込めて語り、会場からは大きな拍手が送られた。

【 2016年09月04日 10時40分 】


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