エゴマから油作り体験 京都・大山崎の伝統に思いはせ

2014-12-19 14:05:06 | 木 plants

 鎌倉~室町時代に灯明油の生産・販売で栄えた京都府大山崎町の伝統に思いをはせるイベント「冬のえごまフェスタ」が13日、同町大山崎の離宮八幡 宮であった。完成したばかりの立木式搾油機が初めて披露され、町内で収穫したエゴマの実から黄金色の油を搾り出すと、来場者から歓声が上がった。

 地域の人にエゴマに親しんでもらおうと、「大山崎えごまクラブ」が毎年主催している。

 今年は離宮八幡宮の古文書を基に作った「長木式搾油機」に代わり、新しく立木式の搾油機が使用された。新搾油機は各地方の記録を参考に、同クラブのメンバーと町民が協力して4カ月かけて完成させた。

 搾油機の両脇に突き出た部分にくさびを打ち込むことで、中央の臼に圧力が加わり、長木式よりも少ない力で効率的に油が搾れるという。搾った油に火がともされると、大勢の来場者が「ついた、ついた」と喜びを口々にした。

 搾油作業に参加したドイツ人の留学生ハイデンライヒ・ダーヴィッドさん(23)=吹田市=は「日本人でもめったにできないことをやらせてもらって、本当にありがたい」と声を弾ませた。

 餅つきも催され、参加者は自分たちでついた餅を、エゴマしょうゆやエゴマみそに付けておいしそうに食べた。

【 2014年12月14日 10時56分 】



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