開山堂の大屋根「平成の大修理」完了 向日・10日に落慶法要

2011-09-10 12:49:01 | 式 celemony
大屋根の全面改修が終わり、真新しい瓦が並ぶ「開山堂」(向日市鶏冠井町・南真経寺) 京都府向日市鶏冠井町の南真経寺境内に立つ「開山堂」の大屋根の全面改修がこのほど終わった。きょう10日に檀家(だんか)ら関係者100人余りが集まって、落慶法要が営まれる。

 開山堂は江戸初期の1642(寛永19)年に建立され、日像菩薩(ぼさつ)像が祭られている。一昨年暮れの点検で、大屋根が激しく傷んでいることが判明。檀家で協議し、全面改修に乗り出すことにした。

■年内、本堂も

 工事は、過去に同寺の庫裏の修理も手掛けた「宮下工務店」(同市森本町)が担当し、約10カ月間かけてこのほど完了した。野地板の張り替えや、垂木、梁(はり)の交換などが行われ、総面積約340平方メートルの大屋根の瓦もほぼ全面ふき替えられた。費用の約7千万円は府と市が一部を補助したが、多くは檀家の護持会費と奉納金による。

 またその費用の一部を充て部分改修を予定していた本堂も、傷みが想定以上だったため全面改修することに。すでに工事が始まり、年末の完成を見込む。

 檀家総代長の鎌田純市さん(74)は「工事のため春は彼岸法要ができなかったが、秋の彼岸には間に合った」と開山堂完成を喜び、本堂も全面改修されることで「まさに『平成の大修理』になった。全完成後はみんなで大事に守り後世に引き継いでいきたい」と話す。

【 2011年09月10日 09時32分 】

実用建築儀式集成―地鎮祭から落慶法要まで
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青山社


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