年間でも月でも日でも、
もっと言うと1時間でも良いのですが、
生産性とは、スタッフさん1名が、
時間当たり稼いだ粗利益額のことです。
パートさんは、0.3~0.5人換算して計算し、
役員まで含めて1名当たりいくらの粗利を稼いだのか?
ここの数字を高めていかないと、
社員さんの給与を高める原資も出てこないし、
新たに投資をする資金の目途もたたない、
ということになります。
今、国の政策はかなり露骨で、
人口が増えていかない中で
生産性の低い会社の社員さんが
生産性の高い会社に移ってもらい、
国全体の生産性を高めたい、
という意図が見え見えです。
生産性の低い会社は、
「どうぞ潰れて下さい」と
言っているようなものです。
生産性を高めるには、
・粗利益率を高める
・現時点よりもたくさんの商品やサービスを売る
ということを考えがちな方が多いですが、
方法はそれだけではありません。
同じ量の仕事を今の1.2倍のスピードでやることも
生産性の向上につながります。
また、今10名でやっている仕事を8名でやれば、
それも生産性の向上につながるのです。
大赤字だったハウステンボスを立て直す際、
再生に乗り出したHISの当時の澤田社長は、
とにかく社員さんに今の仕事を
1.1倍のスピードでやってもらったり、
園内を歩く際のスピードも1.1倍で歩いてもらったり、
と出来るところから生産性を高めていったのは有名な話。
住宅会社として目指す生産性は、
社員さん一人あたり月に100万円。
年間1200万円以上を目指して、
無駄を省き、スピードを上げ、
しっかり稼い社員さんに分配することを目指しましょう。
そして注意点なのですが、
生産性が上がっていないのに、
給料を上げてくれ、という自分の主張ばかりを
押し通してくる頭の悪い人がいるのですが、
生産性が上がらないと給与UPの原資ができない、
ということも知っておきましょう。