鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4323回】 時間が解決してくれる

2022年10月31日 | 親として

娘が天に召されて以来、

私たち家族は心の中にぽっかりと穴が空いた感じです。

 

スペインから帰ってきた、いつも元気な次男でさえも、

何となく元気がありません。

 

家内に至っては、自分の父が亡くなった時よりも、

今回の方がショックが大きいそうです。

 

本当に最期の最期まで、娘に付き添っていました。

 

とても悲しいですが、娘の立場に立つと、

ここまで私たちの家全員に愛され、

最期まで皆に見守られたので、

安らかに旅立てたのでは、と思っています。

 

何かをしていないと、

どうしても皆、娘のことを思い出してしまいます。

 

私たちにたくさんの幸せを与えてくれましたから、

感謝の気持ちで見送らなければと、

頭では理解しているのですが、

心の中は、ぽっかりと穴が空いたまま。

 

あるがままを受け入れ、

後は時間が解決してくれると思っています。

 

私自身、精神的にはタフで、

大抵のことは引きずらないのですが、

今回はちょっと時間がかかりそうです。

 

お別れがこんなにつらいにも関わらず、

家内は喪に服した後は

また新しい家族を迎え入れたいとのこと。

 

家内が悲しんでいるところを見るのも辛いのですが、

誰かのお世話をしていないと

母としての使命感が湧いてこないタイプなので、

(次男も手がかからず、私も家にいないので)

今度は複数のワンコをお迎えすることを考えています。

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【4322回】 天に召されて旅立ちました

2022年10月30日 | 親として

我が家の娘(ミニチュアダックス)が本日、

天に召されて旅立ちました。

 

最期は苦しむことなく旅立ち、今は安らかに眠っています。

 

今年の夏まで、本当に元気で、

食欲もすごかったのですが、

この2週間前くらいから、

食べたものを吐くようになり、

病院に連れていったところ、

腎臓や膵臓の数値がひどくて、

投薬をしても数値が改善できなければ、

年を越すのは難しい、と診断していただきました。

 

昨日の夜、娘をはさんで私と家内と3人で眠ったのですが、

もう体力が無いのにも関わらず、

夜、私に寄り添ってくれたり、

こっちを見つめてくれたりと、

最期まで本当に可愛すぎました。

 

って、こういうことを書いていると、

涙が出て止まらなくなりますが・・・。

 

子ども達がまだ小さい時に我が家に来てくれて、

子ども達と一緒に成長してくれました。

 

車に乗るのが大好きで、

家内が私を送り迎えしてくれる時も

いつも一緒に来てくれました。

 

本当に、娘のおかげで、幸せで楽しい思い出を

鬼山家はたくさん、つくることができました。

 

この2週間ほど、家内は娘につきっきりで、

家内の体力や精神面が心配でしたが、

最期、苦しむことなく旅立ってくれてました。

 

親孝行な娘でした。

 

ペットを家族に迎え入れることは、

もう言葉にできないくらい、

楽しいことがたくさんありますが、

最期のお別れが本当につらくて・・・。

 

ただ、私たちの方針としては、

当然ですが、最期まで責任を持って看取る、

ということですから、ここから逃れる訳にはいきません。

 

しばらくは喪に服し、旅立った娘のことを思いながら、

また新しい家族を迎えたい、と家内は思っているようです。

 

生き物の命の尊さを改めて理解しました。

 

大切な家族を守れる力を持つこと。

クライアント様に貢献できるよう、日々精進を続けること。

 

私自身、生かされていただいておりますので、

悔いなきよう、生きていきたいと思います。

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【4321回】 完成見学会の基本中の基本

2022年10月29日 | 住宅コンサルタントとして

モデルハウスにおけるイベントと完成見学会を

上手に回していくことが、住宅会社には欠かせません。

 

ここ最近の傾向としては、

モデルハウスイベントよりも完成見学会の方が

お客様が来場される数が多いです。

 

ということは、当然ながら完成見学会を企画し、

その情報をうまく発信できる会社は、

お客様との出会いに困る確率が減る、

ということが言えるのです。

 

住宅事業ゼロから立ち上げた弊社のクライアント様の場合、

この見学会を非常に上手に回しています。

 

見学会場は外構とエアコン工事も終わり、

家具や雑貨もディスプレイして開催する、

ということが当たり前にできているのです。

 

ところが、長年住宅事業をされている会社さんの場合、

例えば外構未完成で見学会をしたり、

更には家具や雑貨のディスプレイが無い状態で

見学会を開催する、という会社もあったりします。

 

更には見学会を開催するかどうかを

開催2週間前に確定する、というような、

発信の準備期間が全くない状態で見学会をやる会社も

中にはあったりする訳です。

 

ということで、基本中の基本ですが、

見学会を開催する上での注意点を

まとめたいと思います。

 

・見学会を開催するか否かは、

そのお客様の契約前に確定し、契約前に交渉する

 

・見学会を開催させていただく場合、

外構工事もこちらで手配させていただく

(施主様手配だと工期のコントロールが難しい)

 

・見学会開催にあたり、HP掲載や広告の準備は、

実施日の45日前からおこなう

 

・見学会開催2週間前には工事完了し、

建物のチェックと補修、家具雑貨搬入をおこなう

(エアコンも1階、2階共に取り付けしておく)

 

という当たり前のことができるようにならなければ、

見学会にお客様が来場されなくなり、

結果、商談件数が激減し、業績が苦戦する、

ということにつながります。

 

皆さんの会社は、基本中の基本が

当たり前にできる会社ですか?

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【4320回】 マスクを外す空気

2022年10月28日 | 経営者として

GMOインターネットグループが

オフィスでの脱マスクについて

いち早く取り組んだ、という記事を

日経新聞で見ました。

 

素晴らしい決断です。

 

もう、海外ではマスクをしないのが当たり前で、

健康体の人がコロナに感染しても

死亡する確率が極めて低いことを認識しています。

 

ところが、日本ではマスク警察がいたり、

人の目を必要以上に気にする国民性のため、

屋外であってもマスクをしている人があまりに多すぎる。

 

未だに新規感染者数を公表し、

重症者数や死亡者数も発表する。

 

それ、もう意味がないんですけどね。

 

そんな状況を変えるには、

民の中からマスクをしない団体が

声を出すしかないなと思っていたのですが、

GMOさんが見事に宣言してくれました。

 

マスク無しだと仕事がしやすいし、

相手の表情もしっかりと理解できるため

コミュニケーションが円滑に進む。

 

結果、仕事の生産性につながる、ということを

GMOさんは理解されているのですね。

 

ちなみにこのGMOインターネットグループの

代表熊谷正寿さんは、

個人的に大好きな見城徹さんが可愛がられている方でもあります。

 

個人的にはコロナを五類にし、

インフルエンザと同じレベルとみなし、

ビジネスシーンにおいてマスクをしない社会を

そろそろ復活させに行かなければと思っています。

 

もちろん、お客様との商談では、

お客様が気にされる場合、

マスクはした方が良いと思いますが、

お客様が気にされない場合、

もうマスクは不要としていかないといけない、

と思っています。

 

皆さんの会社は、マスクについてどうお考えですか?

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【4319回】 寿命

2022年10月27日 | 人として

我が家のミニチュアダックスの娘は、

今年14歳。

 

人間でいうと、かなりの高齢です。

 

2週間前までは、非常に元気で、

とにかく食欲もすごかったのですが、

ここ2週間、食欲が激減し、

ご飯を食べても吐くこともあり、

家内が病院に連れていき、診断していただいたところ、

白血球の数が増えたり、腎臓の機能が衰えたりと、

かなり深刻な状況である、との診断でした。

 

高齢ですから、手術も難しいとのこと。

 

いつか、こういう日がくると、

覚悟していたものの、

やはり生まれてすぐ我が家に来てくれて、

子ども達と共に成長してくれた、

もうかけがえのない存在なんです。

 

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

食欲もないので、

家内が毎日、病院に連れて行って、

点滴をしてもらったり、投薬をしてもらったりと

対応してもらっています。

 

昨日、長男も福井県から帰って、

次男と私たち夫婦と、家族5人で過ごしました。

 

もう、本当に数えきれないたくさんの幸せを

私たち家族にくれた、我が家の娘。

 

最後まで責任を持って、

看取りたいと思っています。

 

そして、人間にも当然ながら、寿命があります。

 

限られた人生、

悔いのなきように生きたいものです。

 

個人的には本当に充実した日々を

公私共に過ごすことができています。

 

海外にも行けるようになり、

子ども達もコロナによる隔離生活ではなく、

通常の日々を過ごせています。

 

家族皆が、健康で幸せ。

 

もう本当に、十分すぎるくらい幸せです。

 

この恵まれた環境を与えていただいていますので、

自分自身、成長し続け、クライアント様のお役に立ち、

かつ日本の住環境の向上に貢献できるよう、

精進していきたいと思っています。

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【4318回】 自分が心底、納得したことにしか行動できないと、行動スピードは劇的に下がる

2022年10月26日 | 住宅コンサルタントとして

私、昔からおそらく相当すなおで、

例えば信頼できる方がその著書やメルマガなどで

何か意見をおっしゃっていると、

 

「なるほど、そうかもしれない!」

 

とその意見をすなおに受け入れることができます。

 

そしてそれを即、行動に移して実行し、

効果を測定し、続けるべきか否かを判断します。

 

そしてもちろん、信頼する方がおっしゃっていた通りに実践し、

それで結果が出なかったとしても、

それは業界が違ったり、自分の実力が無かったり、

自分のクオリティが低かったり、

自分の段取りが悪かったりしたからうまくいかなかったのかもしれない、

と現実を受け止めます。

 

何が正解かは、やってみなくては分からない、

と自分自身、思っているからです。

 

「あの人の言う通りやったけれど

うまくいかなかった。

あの人のせいだ」

 

みたいな三流のビジネスパーソンのような考えは

絶対にしません。

 

こうした考え方って、誰でもできるのかなぁ、

と思っていたのですが、

世の中には、自分が心底納得したことでないと行動できない、

私などよりも思考が深い方が結構おられるのだなぁ、と

気づかせていただきました。

 

どちらが良い、ということではないのですが、

自分が心底、納得したことしかできない、

という考え方は、ビジネスの世界ではあまり合ってなく、

逆にアートの世界ではピッタリなのではないか、

と個人的に思っています。

 

ビジネスの世界では、

とにかくお客様の変化もライバルの変化も、

そのスピードがメチャ速くて、

そのスピードについていかなくてはならない。

 

ただその変化を正しく掴むことって、

特に実務をやっている経営者にとっては

非常に難しいのです。

 

そしてよくあるパターンが、

 

「過去、我が社はこのやり方で思考した。

原点回帰して、もう一度、あの時のやり方に戻す」

 

というもの。

 

それは、自分の成功体験であるので、

自分自身、納得できているからそういう決断ができるのです。

 

ただ、過去当たったことが、今、当たるかどうかは、

本当にその時の市場環境やお客様次第で、

時代が変わったのに過去のやり方が当たる、

と考えるのは、あまりにも安易な考えなのです。

 

自分が納得したことしか決断できない、

ということは、行動のスピードをメチャ遅くします。

 

自分自身の理解力なんて大したことない。

自分自身の感性なんて、低い。

 

こうした謙虚さを持っていれば、

 

「とりあえず、まずはやってみよう!」

「正解かどうかは、やってみないと分からない」

 

という判断ができるのですが・・・。

 

とりあえずやってみる、という謙虚さ、

皆さんの会社にはありますか?

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【4317回】 オッサンである自覚

2022年10月25日 | 住宅コンサルタントとして

33歳でコンサルの世界に飛び込んで、

気づけば17年が経過しています。

 

この世界に飛び込んだ時は、

まさに家を建てる世代と同じ年代だったので、

自分の価値観と感性でキャッチコピーを考え、

広告のデザインを考えていたのですが、

今、そんなことをやっては自爆してしまいます。

 

人間、1年に1回、必ず年齢を重ねるものですし、

そうなれば、自社の商品やサービスを利用して下さる、

メインとなるお客様とは歳の差が出ます。

 

すなわち、年々お客様の感性や価値観と

自分のそれがズレていく、ということです。

 

マーケティング担当者は

この現実を受け止めておかなくてはなりません。

 

すなわち、現役で居続けるためには、

相当な努力をし続けなければ、

ズレた発信をやってしまう可能性が高い、ということ。

 

私の場合、このズレに抗うために、

クライアント様の若いスタッフさんと

積極的に話をさせていただいたり、

自分がサービスを利用する際には、

若いスタッフさんに担当をお願いしたりと

定期的に自分の感性を軌道修正しています。

 

またいろんなところに出かけ、

消費者目線でさまざまな経験を積む、

ということを17年、やり続けています。

 

それでも、いつピントがズレるか、常に不安です。

 

不安だから行動するのです。

 

ところが、経営者でかなりの高齢になって、

自分がもう自社の商品サービスのメイン層とは

相当年の差があるにもかかわらず、

ありとあらゆることに口を出し、

全て自分で決定する経営者の場合、

ちょっとタチが悪いのですね。

 

ズレた決定をしてしまうので、

現場のスタッフさんがそのズレを補修しなければならない、

という無駄な労力を現場に取らせることになるのです。

 

ではどうすれば良いか?

 

口を出したいのであれば、

自社の商品サービスを利用して下さるお客様の年齢層と

密にコミュニケーションを取り続け、

その方たちの価値観や感性を習得する努力を怠らないこと。

 

そしてもう1つは、若いスタッフさんに任せること。

 

そのいずれかにしなければ、

自社のスタッフさんの仕事量を増やすことにつながり、

生産性が年々下がっていくのです。

 

自分はオッサンである、という謙虚さがあれば、

上記2つうちのどちらかの決断ができるはずです。

 

逆にそれができない、ということは、

謙虚さが無く、現実を客観視する冷静さが欠けている、

ということなのです。

 

経営者やマーケティング担当者は、

常に謙虚さを持ち続けなければならない、

と個人的に思っています。

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【4316回】 準備はするものの、その場の状況において最適な提案をする

2022年10月24日 | 住宅コンサルタントとして

個人的にジャパネットたかたの創業者、

高田明さんが大好きで、

高田明さんの著書は全て読みたいと思っています。

 

その高田さんが、世阿弥の風姿花伝について解説をされた、

 

「高田明と読む世阿弥」

 

という本を一気に読んでしまいました。

 

高田さん自身、ある方の薦めで風姿花伝を読まれ、

世阿弥の考え方に大きく共感され、

風姿花伝には芸能や職人の世界だけでなく、

ビジネスの世界でもヒントになる素晴らしいことが明記されていて、

その素晴らしさを紹介されるために書かれた本です。

 

この著書の中で高田さんは、

収録本番までに今日、紹介する商品を絞り、

それら1つ1つの商品をどう、お伝えするかということを

スタッフの皆さんと練りに練るのですが、

当日の天気や気温、

更にはその日や前日に日本で起こったことなどに合わせて

土壇場で商品を変えたり、伝え方を変える、ということを

しょっちゅうやっていた、とおっしゃっています。

 

お客様が必要だと思うものは、

外部環境の変化で変わりますから、

そこに適応できるよう、日頃から膨大な準備をしておく、

ということが重要なのですね。

 

基本的に、その場で臨機応変な対応をするのであれば、

対応する量の10倍以上のストックが無ければ難しいのでは、

と個人的に思っています。

 

私自身、日々のコンサルティングで

そのクライアント様に合ったテキストを15~30頁程度、

制作してお伺いさせていただくのですが、

クライアント様で日々、いろんなことが起こります。

 

準備していたテキストの大半を使わず、

目の前の問題を解決するための提案の時間に変更することも

結構な頻度でありますが、それはそれで全然OKなのです。

 

ただ、その場で最適な提言をするためには、

日頃からの準備であったり情報のストックが膨大にないと、

臨機応変な対応ができないのですね。

 

ゆえに日々のインプットが欠かせないのです。

 

住宅営業マンも同じで、

お客様との商談に合わせて資料を用意することもあるでしょう。

 

ただ、お客様が最も知りたいことであったり、

お客様が最も不安なことは日々、変わる可能性がある。

 

だからこそ、日々、アンテナを高くして

様々な情報を収集して、

自分の引き出しの数を増やすことが

営業マンには欠かせないのです。

 

だから日頃からコツコツ努力できる営業マンが勝つのです。

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【4315回】 自分の意見を持ち、主張できること

2022年10月23日 | スキル

私、中学生の頃から国語が壊滅的にできなくて、

高校生の時は本当に国語で赤点を取るくらい、

ちょっとヤバい学生でした。

 

というのは、現代文で

「登場人物や筆者の気持ちを述べよ」

的な問題が大の苦手だったからです。

 

よく先生に、

 

「これは主人公の意見を聞いているのであって、

お前の考えを聞いているのではない。

お前の回答は、お前の考えをまとめてるだろ」

 

と注意されていました。

 

古文も「いとおかし」とかの気持ちも分かりませんでしたし、

そんな感情を理解できても、現代社会では意味がない、

と個人的に感じていたからです。

 

学校の勉強はできませんでしたが、

自分の頭で考え、それを自分の言葉でまとめ、

自分の考えを主張する能力は、

社会に出てビジネスの世界ではとても役に立っています。

 

何が言いたいかというと、

筆者の気持ちや主人公の気持ちを理解できるが、

目の前で起こったことを分析し、自分なりの意見をまとめ、

それを主張することが苦手な方よりは、

自分の意見を言える方が社会では役に立つ、ということです。

 

スマホばかり見ていて、インプットはしているものの、

自分の意見をまとめ、主張する、

すなわちアウトプットの量をやっていないと、

ビジネス、特に営業の世界では苦戦するような気がします。

 

自分の意見を持ち、自分の言葉で主張する。

 

皆さんは得意ですか?

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【4314回】 大家族主義

2022年10月22日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様は、

住宅業界においては日本トップクラスのレベル感だと

個人的に思っております。

 

ただ業績が良いとか、

建てている家がカッコいいとか、

着工棟数が県内ナンバー1とか、

そういった部分だけでなく、

お客様や社員さん、更には地域社会のことも考え、

皆が幸せになるようなことに取り組み続けている点で、

群を抜いていると思っています。

 

そして業績が良い会社に共通するのは、

仕事時だけ顔を合わせるのではなく、

オフの日にもスタッフさん同士、仲が良いということ。

 

これは、強制参加でも何でもなく、

会社内の人間関係を向上するために、

無理して参加しているとか全く関係ありません。

 

本当に仲が良いのです。

 

会社内にゴルフ部、バイクツーリング部、サウナ部など、

さまざまな部活動や存在しているクライアント様もいます。

 

しかもその部活動、部署間を飛び越えて、

いろんな事業部の方が自主的に参加され、

これが会社の雰囲気の良さに

つながっているような気がします。

 

そういえば、前々職のメーカー時代、

私が所属していた営業所は、

全国の数百の営業所の中で

2年連続1位となったのですが、

その時のメンバー、本当に仲が良かったです。

 

夏はキャンプ、BBQをしょっちゅうやっていましたし、

(私の家内も参加させてもらって、

諸先輩に夫婦揃ってかわいがってもらっていました)

冬はスノボにしょっちゅう行っておりました。

 

年1回の社員旅行も、全員参加でしたし、

まあとにかく仲が良かったです。

 

ビジネスライクとか、オンとオフを分ける、

なんて世界とは大違いで、

皆、濃ゆい付き合いで、本当に先輩後輩の関係だったな・・・。

 

これからの時代、チームとして仲が良い、

家族のような会社やお店が何となく支持される時代になると

個人的に思っています。

 

この大家族主義のチームをつくっていく上で重要なのは、

リーダーがオープンマインドで

自分の全てをさらけ出すことのが重要な気がしています。

 

皆さんの会社、お店では、スタッフさん皆、仲が良いですか?

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【4313回】 安易に土地の力に頼った経営をすると・・・

2022年10月21日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社が業績を簡単に上げようと思ったら、

とりあえず土地をたくさん仕入れ、

建売を建てたり建築条件をつけて売る、

という方法が最も単純なやり方です。

 

土地が超人気のエリアであれば、

売れないということは無いからです。

 

ところが、住宅業界にとって追い風となった

コロナ禍の中で土地が順調に捌けたために、

この状況が続くと思い、

かなりの量の土地を仕込んだ会社が、

これからかなり大変な状況になっていくと思います。

 

これだけ物価が上がり、光熱費が上昇していく中、

家を購入する中心世代の

20代後半から40代前半の大半の方は、

不安に思っていることでしょう。

 

すなわち、なかなか決断されない方が増えるのです。

 

簡単に売上が上がる方法を選択することは、

追い風の時は非常に有効ですが、

結局は組織全体や個人の力がつかないので、

不況になった際、一気に苦しむと個人的に思っています。

 

長期的に安定成長することが理想なのです。

 

土地の力に必要以上に頼らず、

商品力と営業力、マーケティング力を磨き、

実力で受注を獲得している組織が、

景気の良し悪しにあまり影響を受けず、

コンスタントに受注していけるのです。

 

こういう会社をクライアント様と目指していきたいと思っています。

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【4312回】 賭けていただいたおかげで・・・

2022年10月20日 | 住宅コンサルタントとして

この仕事をさせていただいて17年、

いろんな経験をさせていただいてきましたが、

自分の中で大きなことの1つが、

建材屋さんに新築事業の立ち上げを提案し、

ゼロから新事業に取り組んでいただいたことです。

 

2010年頃は、建材屋さんが本当に利益が出づらかった。

 

同業者で価格の下げ合いをしまくっていたため、

ちょっと未来ある事業に思えなくなっていました。

 

一方、新築事業に関しては、

住宅会社のクライアント様といろんなことに取り組み、

たくさんの成功事例も出していただいていたので、

自分の中でとても未来ある事業に感じていたのです。

 

で、建材店のクライアント様にB2Bに加え、

B2C事業にも参入すべきだ、と言いまくっておりました。

 

そんな中、6社が手を挙げて取り組んで下さったのです。

 

同じ建築業界の仕事とはいえ、

工務店さんから一般の方に顧客が変わる。

 

広告宣伝を使うことが無かったのに、

毎月、広告宣伝費を使っていただいたり、

新たなスタッフさんを雇用していただいたり、

更には土地を購入していただき、

モデルハウスやオフィスを建てていただいたりと、

本当に各社様、私の提言を信じ、

思い切ってやって下さったなぁ、という話を

昨日、その6社の中の1社の社長と話をしていました。

 

やったことがない新事業に参入する。

 

しかもそれなりの投資をして。

 

それって、本当に勇気がいることですし、

成功を保証してくれるものなんて、何もない中、

よくぞ決断され、行動し、

住宅会社として見事に地域に根差され、

ファンも着実に増える、優良工務店になられました。

 

見事に私に騙されて下さったのです。

 

結果、2023年6月の決算(要するに今期)もバッチリですし、

2024年6月期の決算対策も

損益分岐ライン突破まで後わずか、

というところまで受注残をお持ちです。

 

建材店の時には1年先なんて読めなかったのですが、

それが2年先まである程度、予測できる形で

経営をすることができているのです。

 

それも全て、あの時、私の提言を信じ、

賭けて下さったおかげで現在があるのです。

 

クライアント様と共に、未来を描き、

そこに向かって共に歩めるこの仕事が大好きです。

 

ありがたいことに、尽くし甲斐があるクライアント様ばかりで、

そこで働かれているスタッフさんも魅力的な方ばかりで、

当然ながら、そういう会社に家づくりを託すお客様も

見事な方ばかりなのです。

 

市場の変化、エンドユーザーの変化を読み、

その変化に適応できるよう、

これからもいろんな提言をさせていただくと思いますが、

どうか、私に騙されたと思って取り組んでいただいて、

結果を出し、関わる方全てが楽しくなるような、

そんな未来をつくっていきたいと思っています。

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【4311回】 安くなければ売れないという呪縛

2022年10月19日 | 住宅コンサルタントとして

個人的に、日頃からいろんな価格帯のサービスを

利用しようと思って、あちこちで消費体験をしています。

 

客単価3万円を超えるお店も利用させていただきつつ、

超ディスカウントのお店にも行って、

その売り場や品揃え、店員さんの動き、

そして客層などを見たりしています。

 

こういうことをしていると、

世の中にはいろんな客層が存在していることが何となく分かり、

商品やサービスを開発する上で、

どの客層をターゲットとするか、ということが

如何に重要であるか、ということが理解できるのです。

 

1杯5000円や1万円のラーメンがあっても良いし、

ランチ500円で提供しても良い。

 

1泊1人10万の宿もあれば、

1泊3000円のビジホがあっても良い。

 

こういうことが理解できる訳です。

 

ところが、自分が消費者として、

ローコストのサービスしか受けたことが無かったり、

価格の安さで選んでもらう、というビジネスしか

経験したことが無かったりすると、

いろんな客層が存在することをイメージできない、

ということがあるなぁ、と感じています。

 

そしてその固定概念に自らの発想が支配されると、

 

「安くなければ売れない」

 

という呪縛にとらわれて、

いろんな発想が生まれなくなる弊害がある、

と個人的に感じております。

 

物価高、電気代高騰、円安などの影響により、

先行きに不安をお持ちのエンドユーザーが、

ちょっと価格帯を下げて商品やサービスを購入する、

ということが、普通に起こる時代になったのです。

 

すなわち、日頃1泊3万円の

シティホテルにしか泊まっていなかったご夫婦が、

1泊1万円のビジネスホテルに宿泊される可能性もある、

ということなのです。

 

この時に支持されるのは、価格帯は1万円台なんだけど、

そもそも接客レベルは3万円台のホテルと遜色ない

接客対応が可能であるホテルなのです。

 

そして支持されていれば、

お客様にオプションを提案して

追加で1万円以上払ってもらうことも可能となるでしょう。

 

こういうケースが普通に起こる時代だと思っています。

 

ところが、日頃から「安くなければ売れない」という発想に

頭の中が支配されてしまっていると、

1万円のオプションを提案しようという発想にならないのです。

 

それって、ビジネスチャンスを逃していますよね?

 

お客様の期待値を超える提案ができれば、

高いものも全然売れるのです。

 

ゆえに日頃からいろんな価格帯のサービスを受ける、

ということを経営者や営業マンは経験しておくと良いでしょう。

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【4310回】 補助金バラマキの弊害

2022年10月18日 | 住宅コンサルタントとして

私自身、飛行機や新幹線に毎日乗っているので、

全国旅行支援がスタートしてからの

飛行機や新幹線、そしてホテルの込み具合を

日々、感じております。

 

ただ、本当に補助金バラマキは、辞めた方が良い、

というのが個人的な感想です。

 

というのは、日々、ホテルを予約している私は、

各エリアのホテルの相場が頭に入っているのですが、

(もちろん、季節指数までも入っております)

旅行割が決まった瞬間に、大半のホテルが

旅行支援で支給されるクーポン券分、

値上げしたのです。

 

もう少し詳しく解説すると、

例えばあるエリアのシングルルームの相場が7000円だとしますね。

 

そして今回の旅行割、

宿泊代の40%分を国が補填するのですが、

旅行割で補填される分をホテル側が値上げするのです。

 

すなわち、もともと7000円を旅行者からもらい、

かつ40%の補填分も宿泊施設側がもらおうとして、

7000÷0.6≒12000円くらいに値上げするのです。

 

そうすると、宿泊者は実質7200円で宿泊できるので、

宿泊者側からすれば、特に割高感を感じない。

 

ホテル側は4800円の国の補填分ももらうので、

メチャ美味しい、となるのです。

 

前回のGO TOの時も、今回の全国旅行支援でも、

同じことが起こっているのですね。

 

まあ、税金がホテル側にそのまま注入されているのです。

 

このカラクリを大半の日本人は気づかず、

得したと思っているのですが、

いや、クーポン分底上げされた宿泊料で

泊まらされているのです。

 

美味しいのは、実は宿泊施設だけだったりするのですね。

 

後、全国旅行支援の結果、

マナーの悪い年配の旅行者が確実に増えていて、

新幹線やホテルで、非常識な行動を目の当たりにすることが、

増えてきております。

 

先日、新幹線の中でハンズフリーで、

スピーカーの音MAXで話している高齢女性がいました。

 

更には夜間のホテルの共用部分で、

大声で話をする高齢集団にも遭遇してしまいました。

 

更には高速道路で追い越し車線を80キロで走行し、

バックミラーも見ないでマイペースで運転し、

渋滞の原因になるサンデードライバーも増えたなぁ、と

感じております。

 

補助金バラマキはロクなことが無いのです。

 

また、高騰する電気代に対して、

補助金を出すということを岸田首相は言っていましたが、

これも補助金を出すことよりも、

そもそも電気を安く作り出す方向にお金を使ったり、

もしくは建物の高性能化や蓄電池を

普及させる方に税金を投入した方が、

根本的解決になるのに、

と個人的に思っています。

 

補助金は、所詮対処であり、根本的解決にならない。

 

しかも役人や政治家が決定する補助金の

センスの低さとピントのズレ具合は、最悪レベルなのです。

 

補助金垂れ流しは、

情弱国民に対するポピュリズムでしかありません。

 

そこを理解できる国民が増えるといいなぁ、と

個人的に思っています。

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【4309回】 市場から信用していただける行動と発信を

2022年10月17日 | 住宅コンサルタントとして

2023年、住宅業界はかなりしんどい1年となります。

 

これは、もうしょうがないというか、

変えることはできません。

 

円安の進行+OPECの減産による原油価格高騰により、

電気代の高騰がエグイことになります。

 

ガソリン、電気代の上昇に伴い、

いろんな物価高がまだまだ続く。

(というか、日本がこれまで安すぎた、

そのひずみが来ているとも言えます)

 

輸出メインの会社にとって、最高なのですが、

残念ながら今の日本は内需中心なので、

国民の大半は円安の恩恵を受けられない。

 

家を建てたいと思う方は、今年以上に減少すると思います。

 

商売をやっていると、必ずこういう時が来ます。

 

永遠にフォローの風が吹く訳もなく、

山あり谷ありの外部環境の変化なのです。

 

こういう時に備えて、

日頃から市場における信用を積み重ねておく必要があります。

 

OB様、取引先様、自社の従業員さん、

その他、関わる全ての方たちから、

支持され、応援される関係をつくっていると、

こういう時に紹介をして下さる方が出て来るのです。

 

不況の中では、広告の効果が下がり、

自分が信頼している方の声に耳を傾けがちになるからです。

 

不況時に、その会社の地力が出る。

 

景気が良い時に調子に乗らず、

いろんな方たちと誠実にお付き合いし、

義理を果たす生き方をする。

 

日々、コツコツと研鑽を続け、

良い商品・良いサービスを提供できるよう、

進化し続ける。

 

こういう企業・お店・ビジネスパーソンは、

多少の向かい風にはビクともしないのです。

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