鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1826回】 年末恒例

2015年12月31日 | 住宅コンサルタントとして
昨日から両親を連れて家族旅行に来ています。
  
今年は萩・下関。
山口県に来ています。

以前から萩にはどうしても来たいと思っていました。

幕末~明治に活躍した志士たちは多々いますが、
その中で薩摩藩と長州藩の比率がとにかく高いのは何故か?

その中でも、吉田松陰の下から
桂小五郎、高杉晋作、伊藤博文、山形有朋など
明治維新を成功させ、更に近代日本の基礎を築いた政治家が
多数、排出されたのは何故か?

萩という街がどんな街か?

それを自分の目で見て確かめたいと思っていました。

また70代になる両親を連れての旅なので、
歴史を感じられる旅の方が良いのと、
父母共にふぐが好物なので、山口県がベストかな、と・・・。
(ちなみに前年は鹿児島県でした)

自分が行きたいと思うところ。
高齢の両親を連れて来ても何か楽しめるところがあるところ。
そして自分の子どもたちが何か良い影響を受けるところ。

その全てがバランスが取れるところを旅先に選定したいなぁ、と
個人的に思っています。

これは、自社が得意とする分野とお客様のニーズが合致するところで
事業展開をしていかなければならない、ビジネスの考え方そのものですが・・・。

両親が元気な間、ずっと続けられるよう、
私自身、しっかりと働き続けたいと思っています。

と、1年の終わりにかなりプライベートな話が中心になりましたが、
今年も1年、このブログをお読みいただき、本当にありがとうございました。

2016年も日々、更新していきますので、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

皆様もどうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。
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【第1825回】 住宅業界の今後・・・

2015年12月30日 | 住宅コンサルタントとして
このお仕事を選んだ時から、住宅業界のコンサルティング1本でやってきました。

以前、お仕事をさせていただいていた会社では、
同じ業界でずっとやり続けるのはなかなか難しい、と言われたこともありましたが、
私自身、そもそも住宅業界以外のコンサルティングに興味は無いですし、
この業界で通用しなくなったら、いつでも自ら辞めるつもりでいます。

業界をトコトン深堀りし、住宅業界全体のレベルを上げ、
日本の住宅の質を欧米並みに高めたい、と思っています。

個人的な考えですが、住宅業界はますます専門性が高まるでしょう。

「何屋さんか?」がお客様に一瞬で分かるマーケティングをやっていかなくては、
お客様が全く来なくなる時代になりつつあります。

ここで「住宅屋」という発想をした方はいないと思いますが、
そういう感覚だと危険なのです。

要はイタリアンレストランだとしたら、
看板メニュー、当店でしか味わえない強み、特徴がお客様に伝わっていないと
お客様が全く来ませんよね?

住宅会社も「何が得意か?」ということが伝わっていないと、
お客様の新築・リフォームの候補にすらならない、ということです。

なので、確かな施工技術を持ち、良い家をつくろうという気持ちで日々、仕事をしていても
情報発信力が無い工務店さんの仕事が激減している訳です。

そして自分自身は、この先どうなっていくのかが分かっていて、
そこに対する本格的な準備を各クライアント様とやっていくつもりです。

これまでの家というハードを売るだけではダメで、
これからは楽しい暮らし、ワクワクする暮らしというソフトをPRしていかなくてはなりません。

「専門店化」と「暮らしを売る」という2つのキーワードが、
これからの住宅業界のポイントとなっていくでしょう。

これに適応できないのが、多棟数を全国で展開しているハウスメーカーで、
全ハウスメーカーが戸建て住宅で苦戦しまくっています。

頭の固いオッサンが、ハード売りの発想から抜けきれないのです。

そして2020年を超えたあたりから、不動産屋も苦戦していくことでしょう。

柔軟な発想。
すぐに実行する行動力。
経営者がお客様の感覚をちゃんと持っている。

こうしたことが重要になってくるでしょう。

シンクタンクや業界紙がいろんなことを発信していますが、
個人的に思うのは、そうしたものをつくっている人がほぼ全員オッサンで、
市場のお客様の価値観をあんまり分かっていない、ということです。

なので私は業界誌を全く見なくなりました。
自分の足で稼いだ情報、肌感覚で未来を予想しています。

業界が大きく変わっていかないと、お客様に相手にしてもらえない。

そんな時代にこのお仕事に携われることに、本当に感謝です。
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【第1824回】 2015年も充実した1年を過ごすことができました!

2015年12月29日 | 住宅コンサルタントとして
弊社の2015年の業務は、昨日で終了しました。

クライアント様、それからビジネスパートナー様のおかげで
本当に充実した1年となりました。

本当にありがとうございました。

今年を振り返ってみたいと思います。

個人的には4年前から新築事業参入のお手伝いを本格的にスタートし
今年は3社のクライアント様が新築事業に参入されました。

モデルハウスオープンを決め、そこから逆算して工程を組み、
接客、営業の手法をお伝えしたり、HPやSNSの準備をしたりと
本当にタイトなスケジュールでクライアント様にお願いしましたが、
各社様、本当に一所懸命取り組んで下さり、
無事オープンを迎え、更には受注状況も順調です。

また昨年、一昨年に参入されたクライアント様も非常に好調で、
業界を変えていくのは、これまでの業界の常識にとらわれない新規参入組だなぁ、
と個人的に非常に強く思っています。

それらの新規参入されたクライアント様の事例が、
住宅事業に長く取り組んでおられるクライアント様にも刺激となり、
非常に良い刺激になったのではないか、とも思います。

2016年は2~3社のクライアント様に、
また新築事業の新規参入に取り組んでいただきたいと思っています

次にイタリア、ミラノに行って、家具協同購入も実施しました。

各社様、初めての体験だったと思いますが、
デザイン性の高さ、品質の良さを体感できたかと思います。
こちらは2~3年に1回のペースで継続していきたいと思っています。

そして自宅兼オフィスの新築もありました。

なかなか時間が取れない中、
各界のスペシャリストのビジネスパートナー様に助けていただいて、
また面倒な依頼を施工して下さったクライアント様にも多々、お願いし、
本当に素晴らしくて快適な自宅兼オフィスが完成しました。

家具もキッチンも収納も申し分無しです。
とても気に入っています。

自分の手帳を1年間分眺めてみると、
1月5日から12月28日までお仕事をさせていただき、
年間休日は43日でした。

その大半が1月と12月、それから夏のお盆休暇で、
春と秋は全力で走り抜けたような感覚です。

ありがたいことに、2016年も1月6日から12月27日まで
予定がビッシリと詰まっています。

全てはクライアント様、ビジネスパートナー様、
そして仕事に打ち込める環境をつくってくれている家族のおかげです。

本当にありがとうございました。
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【第1823回】 スペシャリストでないと、通用しない時代・・・

2015年12月28日 | 住宅コンサルタントとして
昨年、今年と個人的に感じているのは、
あれもこれも扱っているが、どれも中途半端という業態の終焉です。

例えば総合スーパー。
イトーヨーカドー、イオン共に、総合スーパー事業では赤字です。
もともと、衣料品や家具、玩具類などが足を引っ張っていると言われていましたが
専門家で無い私が個人的に思うのは、おそらく食品も苦戦しているのではないか、
と思っています。

また、居酒屋も和民や白木屋なども苦戦しています。

これはどういうことかと言うと、消費者が求めるレベルが格段に上がったということ。
要するに食材を購入したり、外食したりする際に
専門店のレベルでないと満足できなくなったということです。

例えば私自身、以前から家族揃ってとか、
友人を招いてバーベキューやすき焼きをする際、
スーパーで牛肉を買ったりしません。

個人的に利用するのは但馬牛専門店で、ネットで注文します。

また卵も産みたての卵を販売しているところが
クライアント様の近くにありますので、
そこで購入します。

お米はご近所さんの実家の有機栽培のお米ですし、
コーヒーやお茶もいただきものや専門店で購入したものを使っています。

また外食に関しても、ファミレスや居酒屋さんを利用することはまずありません。

お寿司や焼き肉、和食、天ぷらなどは全て専門店を利用させてもらっています。

消費者の見る目が肥えてくると、
専門分野のスペシャリストが提供する商品やサービスでなければ
お客様は満足できなくなるのです。

衣料品でまずその流れがスタートし、
食の分野までそうなりました。

次は住関連がそうなるでしょう。

住まいに関するさまざまな情報を気軽に手に入れられる時代、
お客様は急速に賢くなっているのです。

だから自分が好きな分野の専門店の住宅会社に家づくりを依頼したい、と思う方が
今後、着実に増えていくと思います。

皆さんの会社は、どんな住宅の専門店ですか?

専門店ということで、その分野では地域でどこにも負けない知識や提案力がありますか?

専門性を磨いて参りましょう!
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【第1822回】 自然素材の効果

2015年12月27日 | 住宅コンサルタントとして
完成したオフィス兼自宅の住み心地は、何とも言えないくらい、快適です。

家じゅうの温度差は非常に少ない。
外の温度が2~3℃でも、家の中の温度は18~20℃あり、
当然ながら、窓に結露もありません。
床暖房が無くともあたたかい。
トイレも脱衣室もお風呂の中も、そして収納の中まであたたかいので、
結露やカビの心配が無い、ということがありがたいです。

更に自宅の仕上げ材は全て自然素材です。
床は無垢フロア、もしくはタイル。
壁と天井は漆喰、石、布クロスで仕上げられていますが、
壁面の90%は漆喰仕上げです。

我が家の娘(ミニチュアダックス)は、アレルギーを持っていて、
これまで症状が悪くなると定期的に薬を投与しなくては、
毛が抜けてしまう状況でした。

ドッグフードも市販されているものではなく、
専用のドッグフードでなければ、かなり症状が悪化する感じでした。

ところが、この家に住むようになってから一切薬を飲んでいません。

無垢フロア、漆喰などの自然素材の効果だと、個人的に思っています。

漆喰はそもそもアルカリ性で浄化の効果が強く、
室内の空気をきれいにする効果があります。

更に高性能換気システムがついていますので、
窓を一切開けずに家じゅうの換気ができるのです。
また、空気の入り口には、花粉を99.8%、PM2.5を90%カットする
高性能フィルターがついていますので、室内の空気が非常にキレイなのです。

こうした自然素材や換気システムのおかげで、
我が家の娘のアトピーの症状が緩和されているのだと思います。

こうした家は、一見、建てるのにお金がかかるように思う方が多いのですが、
実はそれほど金額を上げずに建てることは可能なのです。

重要なのは、1つ1つの素材やシステムが持っている効果を理解し、
正しい施工方法と確かな技術でもって施工することなのです。

今、弊社は住宅業界のコンサルティングしかしていませんが、
家を建てることを検討しているエンドユーザー様向けにも、
快適に過ごせる家を建てるための情報を発信していこうか、と本気で考えようかな・・・。

それくらい、我が家は快適です。

快適な家に住むと、そこで暮らす家族の人生が変わります。

この年末年始、真剣に検討しようと思います。
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【第1821回】 回数を決める、期限を切る

2015年12月26日 | 住宅コンサルタントとして
能力を高めることはとても重要です。
そのために日々、いろんなことを学び続けなければ、
長い間、ビジネスの世界で活躍することはできません。

学び、それを実践し、軌道修正したり、更に深く調べたりして、能力は上がってきます。
そして能力と仕事の成果は比例していきます。

しかしながら、ある一定の能力が身につくと、
能力と成果は比例しなくなります。

いろんな会社、いろんな営業マンを見させていただいて思うのは、
ある一定の能力が身についたら、
その先は時間に対する意識の差で仕事の成果が変わってくるのです。

例えば住宅の営業マンを例に考えると、

「商談3回で結論をお客様から頂戴する。
そのために、初回でここまで、2回目でここまで商談を進める」

ということを意識して日々、商談に挑んでいる営業マンと、
特に「いつまでに」ということを意識しないで商談している営業マンでは、
同じ能力を持っていたとしても成果が大きく異なるのです。

これは現場監督設計、やコーディネーターでも同じこと。

回数を区切って仕事をする。
いつまでに終わらせるかという期限を決める。

こうした数字を意識した仕事をするだけで、
同じ能力でも成果が変わってくるのです。

回数や期限を意識する。
皆さんは出来ていますか?
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【第1820回】 能力と経験が不足している部下に、どう結果を出させるか?

2015年12月25日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様で、
自分の中でメチャメチャ腑に落ちることを教えていただきました。

どの住宅会社もそうですが、実績を出してきたベテランがマネージャーになります。

基本的な営業・接客のやり方はありますが、
住宅の場合、何が難しいかと言うと、商品が非常に分かりにくいのです。
車や宝石と違って、完成品を販売する訳では無いですので(建売住宅は除く)、
お客様は分かっているようでなかなかわからない。
しかも購買頻度も低いので、基準もよくわかっておられない。

そんな中で営業や販売のマニュアルをただ実践するだけでは、
営業マンはやはりお客様に選んでいただけない、
という現実があるのです。

いろんな会社で、営業マネージャーは自身の経験を踏まえ、指導していきます。

能力も高く、経験も積んだ自分の過去や現在をベースに
部下に指導していくのです。

でも、部下は経験も能力もまだまだ未熟。
基礎体力もできていない部下に、
能力が高く、多くの経験を積んだマネージャーの基準で指導しても、
それで本当に部下がお客様から選ばれるようになるのか?

経験も少なく、能力もまだまだの部下にどうやって成功体験を積んでもらうのか?
そこをもっと考えて指導しなくてはならないのでは、ということを
クライアント様の幹部の方がおっしゃっていたのです。

「自分のやり方で自分自身は売れる。
そんなの当たり前。
問題は、経験も能力も不足している部下がどうすれば選んでもらえるか、
ということだろ!」
「店長は結局、どうやって若手、新人に成果を出させるか、だろ!」

ということをおっしゃっておられました。

もう、本当に腑に落ちました。
自分自身、全く気づけていなかったですね、こうしたことに・・・。

「こういうやリ方をすれば、お客様に選んでいただける」
ということは当然ながら分かっていますが、
あくまでそれは、ある一定の能力と経験を積んだ方しかできないのではないか?
と考える良いきっかけを頂戴できました。

住宅業界に特化したコンサルタントとして10年、お仕事をさせていただいておりますが、
まだまだ自分自身、気づいていないこと、認識不足なことが多々あり、
自分の未熟さを痛感します。
クライアント様から教えていただくことも本当に多いのです。

もっと精進しなければ・・・。
まだまだ勉強しなくては・・・。
私自身、課題山積みです。
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【第1819回】 この時期に救急車が増える理由

2015年12月24日 | 住宅コンサルタントとして
最近、やたらと救急車が出動しているシーンに遭遇します。

明らかに夏場より冬場の方が、救急車の数が多いような気がしませんか?

その理由は、日本の住宅の性能の低さに要因がある、ということは、
まだまだ知られていない事実なのです。

東京都健康長寿医療センター研究所によると、
2011年には年間17000人もの人がヒートショックに関連した入浴中急死をしたとみられ、
これは交通事故で亡くなっている方よりも圧倒的に多いのだそうです。

なぜヒートショックがこの時期、しかも入浴中に起こるのかというと、
脱衣場、並びに浴室の中が10℃以下という環境で身体の体温が急激に下がる。
そしてそれに適応しようとして、血圧が急激に上がる。
そんな中、熱いお湯に浸かることで、今度は急激に血圧が下がる。
これが失神の原因となるのだそうです。

この入浴中の心肺機能停止の件数が、
12月、1月は、最も少ない8月と比較すると11倍も多く発生するのだそうです。

そりゃ、救急車、多く見るはずですよね?

でも高性能住宅を建てて、換気と暖房の知識をマスターすれば、
脱衣室もお風呂の中も20℃近い温度をキープできるということを
ほとんどの日本人は知りません。
(北海道や東北地方北部にお住まいの方以外は、ほとんど知らないでしょう)

イギリスやドイツでは、
冬に室温が20℃以下にならない性能を有した家しか建ててはいけない、
というくらい厳しい基準があるのです。

その理由の1つは、環境保護、エネルギーの削減が目的ですが、
もう1つは、医療費の削減だったりします。

でも、日本の住宅の性能の基準には、こうした高いハードルはありません。
それどころか、性能の低い家しか建てられない、大手プレハブメーカーに合わせた
ゆるゆるの基準しか無いのです。

大体次世代省エネルギー基準って、いつの時代のもの、未だに使ってんねん!
長期優良住宅の省エネ等級4なんて、たかだか知れてるやん!
と個人的に思っています。

しかもその断熱性能の測定方法も大手ハウスメーカーに有利になるように
さまざまな除外項目がありますしね・・・。

話はかなり反れましたが、日本の家の性能を上げることで、
こうした事故は減っていくのです。
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【第1818回】 素晴らしい師弟関係

2015年12月23日 | 住宅コンサルタントとして
私自身は大したことができない、と腹をくくって仕事に取り組んでおりますので、
自分でできないことは、クライアント様やビジネスパートナー様のお力を借りまくって
日々、仕事をさせていただいております。

昨日、お伺いしていたクライアント様は、
今年、新築事業に参入されたばかりで、
モデルハウスOPEN前に既に先を歩いておられる別のクライアント様のところに
丁稚奉公に行っていただきました。

結果、OPEN3か月で契約見込み5件という、
素晴らしいスタートとなりました。

新築事業に取り組むことが初めて、ということで、
実務的な部分でわからないことだらけなのですが、
その度に兄弟子のクライアント様のところにお電話をかけたり、
メールをしたりして、相談されている、とのこと。

その相談に対し、兄弟子のクライアント様が
本当に親切に、時間をかけて教えて下さったり、
必要なものをすぐにお送り下さったりとかして、
本当に弟を可愛がるように接して下さっているのです。

昨日、そのリアルなやり取りを教えていただき、
感動しまくっておりました。

素晴らしい師弟関係が、クライアント様の中で出来上がってきています。

もう本当に嬉しい限りです。

みんなで成長進化し、日本の住宅のレベルを高めていきたいと思っています。
そのために、私自身、更なる精進を重ねていきます。
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【第1817回】 周囲から評価されるようになった時が危険

2015年12月22日 | 住宅コンサルタントとして
ゼロから立ち上げた会社の経営者に多いパターンですが、
起業当時は一所懸命、仕事に取り組んでいた。

その努力の甲斐もあり、業績が向上し、社員さんの数も増えていった。

市場内である一定の評価を得られるようになり、
周囲のいろんな方から称賛されるようになった。

いろんな方が寄って来て、いろんな提案をしてくる。
その提案に乗って結果が出ると、これまたすごいヨイショをされる。

そして成功企業と称賛され、
これまで自分が付き合って人とは違う人と付き合うようになる。

こういった段階になっても、原点を忘れないで仕事をしている経営者は
おそらく大丈夫ですし、会社の軸もブレません。

しかしながら、周囲から称賛され、「さすが!」と言われることが気持ちよくなり、
原点を忘れてしまっている経営者、
並びにただお金を儲け、売り上げを増やすことが経営の目的となった経営者は
とても危険だと思います。

これまでいろんな経営者の方を見てきましたが、
こうした経営者が、時代が変わった時に会社を潰すのですね。

では、経営の原点とは何か?

それは誰にどうなってもらいたいのか?
何をどうしたいのか?ということだと思います。

「誰を」のところに、お客様や働いてくれているスタッフさんのこと、
「何を」のところには、地域社会のことなどが入れば、問題無いかと思います。

経営のセンスがあれば、業績を上げることはそんなに難しいことではありません。
問題は、結果が出た時、ちょっと成功した時なのです。

ここに落とし穴がちゃんと待っているのですね。

原点を忘れず、何のために我が社が存在し、
何を目指して経営しているのか、
経営トップは忘れずに社員さんに発信していきたいですね。
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【第1816回】 中古住宅が欧米に比べ、普及しない理由

2015年12月21日 | 住宅コンサルタントとして
今日の日経新聞に取り上げられていましたが、
国として中古住宅を欧米並みに普及させたい、とのことで、
そのためにさまざまな政策を展開していくとのことです。

住宅全体の流通における中古住宅の割合は、欧米は90%程度なのに対し、
日本は10%強で、全然及びません。

その理由を役人さんたちはどう考えているかわかりませんが、
中古住宅が日本で流通しない要因として考えられることをまとめます。

まず、建物の性能が先進国の中であまりに低すぎるということです。

そのレベルの低さは、ダントツです。

今の日本の住宅のレベルだとドイツやイギリスではほぼ、建築許可が下りないのです。
 
断熱・気密性能があまりに低く、
窓ガラスが結露しまくり、壁の中も結露している可能性が高く、
各部屋を閉め切って、局所暖房しなければ耐えられない。
それが日本の一般的な住宅。

更に使っている素材が戦後の資材不足の時代に開発された、
コストの安い新建材が中心で、味わいも湧かない。

また、デザインの勉強をしている会社が少ない。
頭の悪い不動産屋が新築のイニシアチブを持ってしまわざるを得ない体制なので、
ダサい家が建ちまくってしまっているのが現状です。

室内のクロスや窓まわりにカビが生えている。
明らかに劣化した見た目。
そして愛着を持てない、ダサいデザイン。

そんな中古住宅をリフォームして住みたいと思う人は少ないのではないでしょうか?

欧米なんかに行くと、古い建物、古い街並に何とも言えない味わいがあり、
そこをリフォームして住みたいと思わせてくれる感じなのです。

日本で、「ここに住みたい」と思わせてくれる建物が建っているエリアと言えば、
京都や白川郷、秋田の角館などの武家屋敷くらいでは無いでしょうか?
こうした日本伝統の建築物なら、
手をかけてリフォームして住みたいと思う方も多いでしょうが、
今、数多く建っているいる家でそこまで思える建物ってそんなにありますか?

法整備を整える前に、もっとその手前に
中古住宅が流通しない原因があると個人的に思っています。
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【第1815回】 努力していると、それはいろんな形で必ず結びつく

2015年12月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は建築資材販売のクライアント様の営業会議に参加をしていました。

私自身、住宅会社・工務店に商品を提案、営業させたら、メチャメチャ売る自信がありますが、
そのクライアント様には、私の現役営業マン時代よりも相当優秀な営業さんがおられます。

私が建材の営業マンだった10~20年前というのは、
数多く住宅が建ち、いろんな会社さんに仕事があったのですが、
今は残念ながら特定少数の会社にしか仕事がありません。

仕事を持っている住宅会社、工務店にいろんなメーカーや建材店が殺到します。
その中で新規開拓をするのはかなり難しいはずなのですが、
その天才営業マンは、毎年確実に素晴らしい先を開拓してくるのですね。

一般的な建材店の営業マンと圧倒的に違うところは、
自分の目標数値に対し、いくら不足しているのかを把握し、
不足分を意識してそれを穴埋めするために本気で動いている点。
そして過去の自分と競争している点。
更には常に新しい提案をするために、いろんなところにアンテナを張り、
常にお客様の困っていることを解決する種を探しているところかな、と思います。

本当に素晴らしいですし、こういう方との会話はたまらなく面白かったりします。

そしてこういうレベルで仕事をされている方に共通しているのは、
とにかく仕事上の運がメチャメチャ良い、ということです。

個人的に思うのですが、常に考えて真剣に仕事をしている人でも、
ターゲットとしていたお客様に買っていただけないことはあるのです。

しかしながら、そのターゲット先に買っていただけなかったとしても、
その他のお客様で何故か新規開拓が出来たり、
思いがけない注文が入ったりと、
なぜか努力分がそのまま成果につながるのです。

自分自身の経験でもそうなのですが、
努力は決して裏切らないですし、必ず自分に跳ね返ってくる。

だからこそ、日々の生き方、仕事に対するスタンスが重要だなぁ、と思います。

努力していると必ずどこかで結びつく。
人生、帳尻が合うようになっているのです。

だからこそ、今日という一日を真剣に過ごさなくてはなりませんね。
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【第1814回】 決めたことを実行できるチームになるために・・・

2015年12月19日 | 住宅コンサルタントとして
よっぽど勉強していない経営者が経営している会社以外、
今の時代、何をしなければならないかは、
ほとんどの会社の経営者、幹部、スタッフさんは分かっていると思います。

良い商品を開発する。
社員さんの能力が向上するよう、教育研修制度を整え、社員教育に力を入れる。
利益率を高めるために、
過去の物件で粗利益率が極端に下がった物件の原因を追究し、
積算ルールや設計原則を変える。
初回接客の精度を高めるために、自分自身の接客を録音し、
理想と現実の差を認識させ、改善点をロープレで強化する。

何をしなければならないか、ということを発見することは難しくありませんが、
問題はそれを現場で実行することなのです。

住宅業界において業績が芳しくない会社の大半の原因は、
決めたことが実際に現場で実行されていないということなのです。

ということは、住宅会社の業績とは、実行力ともいえるのです。

実行できていない会社の原因は何か?

それは、やることをやっているつもりなのだが、
実行のレベルが低く、結局何もやっていないのと同じ。
もう1点は、決定したことをやりたいのだが、
それをやる時間やしくみをつくっていないということです。

やると決めたことをレベル的、時間的理由をつけて
実際に現場でやっていないことは無いですか?

それらを実行させるのが、ある種経営者、幹部の力なのです。

そのために、どんなことが必要だと思いますか?
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【第1813回】 一流のお店での男同士のデート

2015年12月18日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は個人的に今、一番美味しいと思っているお寿司屋さんである
「すし処めくみ」さんで、日本一の住宅営業マンとクライアント様と私の3名で
食事をしながらいろんな話をしていました。

まあ、本当に楽しく、あっという間の時間でした。

食事をしながらの話題は、
成長するために何に取り組むか、ということや仕事の話ばかり。
仕事が好きでない方だと、全く面白くないかも知れませんが、
このレベルの方たちとなら、こういう話題は個人的に最高です。

もう感性が一緒なので、皆共感しまくっていました。

大将が使われている包丁で、
柄がターコイズのモノがあったのです。

私自身、前回それには気づかなかった(←私が三流の証)のですが、
日本一の営業マンはそのことに気づいていたのですね。

それを前回、言わずに昨日、

「僕、前から気になっていたんですけど、
その柄がターコイズの包丁って、どうされたんですか?」

とおっしゃったのです。

そこで私は思わず、

「お客様と2回目の商談で、前回のファッションや時計、靴などを
覚えていて2回目でお褒めすると、メッチャ喜ばれますよね!」

とツッコんだのですが、日本一の営業マンは

「そうなんです!ここがポイントなんですよ!!!」

って感じで、とにかく誰が何を言っても話が膨らむ、膨らむ!

そして商売で大切なことに気づかせていただけたり、とにかく胸が熱くなったり・・・。

大将がまた絶妙なタイミングでお料理を出していただけたり、
食材のこと、調理器具のこと、食業界のことを教えて下さったりと、
あっという間の3時間でした。
(長居してすみませんでした・・・)

いつもそうなのですが、個人的にはデートのような感覚なんですね。

こうした時間があると、また前向きに頑張れます。

とても良い刺激を頂戴し、たくさんのことを学ばせていただきました。

感謝です。
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【第1812回】 どのレベルで満足するのか?

2015年12月17日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな住宅会社の営業マンに自身の年間目標を聞いてみると、

「目標は年間10棟です」
「月1棟です」

と言われる方が非常に多いです。

で、

「月1棟、契約するためには、どんな仕事の進め方をすれば良いと思いますか?」

とされに質問すると、結構詰まる方が多いのですね。

これって、実質目標とは言いませんよね?
だって、単なるスローガンみたいになっているだけ。

まさしく、「絵に描いた餅」状態です。

そして個人的に思うのは、そもそも目標設定が低くないのでは、とも思います。

だって、月1棟って、一般的すぎる数字ですよ!

その他大勢の方と同じ目標っていうのは、
言ってみれば人と同じ人生で良いってことだと思うのです。

もうちょっと、高い目標を掲げても良いのではないか、と思いますし、
掲げた以上はその目標を達成するために
何をどうすれば達成できるのかを考え、実践し、
改善を繰り返すことで成長できるのだと思うのです。

私自身、前職時代に経営コンサルタントとしての数字目標を設定する際、
一般的に社内で一人前と言われている数字の2倍の目標を設定していました。

目標を設定し、それを達成するために何をどれだけすれば良いのか、
仮説を立てて、それを実行し、検証、改善をしていく。

そうすることで2年でクリアすることが出来たのです。

「何でそんなに頑張るの?」
と言ってくる人もいましたが、
そもそもその他大勢の方と同じ数字で満足できない性格だったので・・・。

どのレベルで満足するのか?
それは自分自身が決めることです。

「年間24棟目標です!」
と言ってくれるような方、お待ちしていますね♪
コメント
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