鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1520回】 過去の成功パターンが通用しなくなった時、どうするか?

2015年02月28日 | 住宅コンサルタントとして
タイトルの通り、「過去の成功派あーんが通用しなくなった」時、皆さんならどうされますか?

ここ数日のコンサルティングで、各地のクライアント様から教えていただいたことの中に
1組のお客様を巡っての競合が以前にも増して激しくなっている、とのこと。

あるクライアント様では、特定のビルダーと競合になった際、非常に分が悪いとのこと。

その競合先の最大の長所でもある○○(これを言うと、どこか分かってしまいます)について
初回接客の際に、お客様が徹底的に洗脳されてしまった場合、
ほぼ全敗となっているとの報告をいただきました。

また自社の強みのいくつかのポイントに関しても、ライバルに包み込まれてしまっていて、
強みではなくなっている様子なのですね。

また、別のクライアント様では、地元工務店との競合が非常に増えていて、
そこでも非常に分が悪い、とのことなのです。

自分たちの得意のパターンに持ち込もうと思っても、
お客様に「全部の会社の見積が出てから判断したい」と言われ、
競合より先に自分たちの全てを出し尽くしてしまって、
自分たちはお客様の結論を待っている状態なのですね。

いずれのパターンもそうなのですが、
過去の勝ちパターンが通用しなくなっているのです。

こうした時に、会社としてどう手を打つか?

非常に苦しい中、知恵を絞っていろんなことを考えるのです。

商品を変える。
価格を変える。
仕様を変える。
営業手法を変える。
営業マンの育成方法を変える。
ライバルを徹底的に調査する。

いろんな対策が考えられますが、何かに絞って徹底的に改革をすることが重要です。

あるクライアント様がハウスメーカーと競合して、かなりの確率で負け続けた時がありました。

その際、競合を徹底的に調査し、どの会社と当たった時はどういう流れに持ち込むか?
その流れに持ち込むために、どんなツールを使ってお客様に情報をお伝えするか?
更には良いところまで進んだ際、お客様に安心して当社を選んでいただくために、
商品で変えるべき部分は無いか?

それらを徹底的に考え、対策を打っていただいたところ、
ここ数年、大手さんと競合して負けることはビックリするくらい減りました。
(その代わり、地場の小さな工務店さんの中で強敵は現れましたが・・・)

過去の成功パターンが通用しなくなったとき、徹底的に対策を打つ。
それはとても苦しいことですが、それが自社の成長の糧となるのです。

現実を受け止め、しっかりと進化したいですね。
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【第1519回】 差別化のポイント

2015年02月27日 | 住宅コンサルタントとして
人口が減少していく日本において、市場は縮小していきます。

市場が縮小する中、売り手の数は変わらない訳ですから、
当然ながら数ある同業他社に対して、しっかりと差をつけなくてはなりません。

同業他社と差別化しなければならない訳ですが、
この差別化戦略において、経営者のセンスが出ると思います。

経営のセンスが無い経営者は、価格による差別化をはかろうとしたり、
同業他社が全くやっていない、非常に難易度の高い部分で差別化しようとします。

でも価格による差別化というのは、すぐに限界が来ます。
価格で勝負することは、中小企業にとってろくなことにはなりません。

また同業他社が誰もやっていない部分での差別化ですが、
これは難易度が高すぎると共に開発に時間がかかり過ぎるのです。

スピードが重要な現代、この手法を選ぶのは、リスクが高いと思います。

ではセンスのある経営者はどういう差別化を選ぶのか?

私は「誰もができるのに、市場の誰もがやっていないこと」での差別化だと思います。

もっと分かりやすく言うと、お客様が求めておられることを
他社が真似できないくらい徹底して磨き、レベル的に真似ができないところまでいく、
ということです。

「何を」ということではなく、「深さ」で差別化することです。

皆さんの会社は、同業他社とどう差別化していますか?
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【第1518回】 自ら軌道修正するために、いろんな方の考えを学ぶ

2015年02月26日 | 住宅コンサルタントとして
営業マンが身につけなければならないことはたくさんありますが、
その中で最も優先順位が高いものは何だと思いますか?

人それぞれ、いろんな考えはあるでしょうが、
私個人的には、いろんな方の考え方や取り組みを素直に受け入れ、
それを実行できることだと思っています。

最初は模範となる方の100%真似でも全然良いのです。
むしろ100%真似できる力ってすごいと思います。
(今ですと、オリエンタルラジオさんがラッスンゴレライのネタを完全コピーされていますが、
あのコピー力は必要だと思うのです)

お客様が求める商品、求めるサービスは本当にすごいスピードで変化します。

その変化に適応しなければならないことについては、大半の方が「その通り」とおっしゃるのです。
すなわち、頭では分かっているということです。

しかしながら、実際のところ、大半の会社が変われないのです。

その根本の原因は、自分たちの過去の成功体験を忘れられない。
変なプライドが邪魔をする。
素直に受け入れる力が欠如している。

とまあ、こんなところにあるのかな、と思います。

自分の成功体験やプライドなんかよりも、お客様を優先しなければならないのに、
そういう人は自分を優先してしまっているのです。

また、人間は結果が出てうまくいくと必ず勘違いを起こす動物でもあります。

いつしか謙虚さ、素直さを忘れ、自分が優秀だと思ってしまう方もたくさん見てきました。

そういう勘違いしやすい人間だからこそ、定期的にいろんな方の考えに触れ
軌道修正をし続けなくてはならないのだとも個人的に思っています。

私個人的には、一流の方と定期的にお会いして
いろんなことを教えていただく中で軌道修正する。
また素晴らしい人間性をお持ちの方のブログを定期的に読ませていただく。
たくさんのお客様から支持され続ける企業・お店の経営者が書かれた本を読む。

こうしたことを通じて、日々、軌道修正しています。
自分を最優先し、自分だけの価値観で全てを決定していては、
かなり市場のニーズとズレてしまう自信があります(笑)。

自らの軌道修正のために、いろんな方の考えを学ぶ。
皆さんはできていますか?
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【第1517回】 業績が上がらない理由

2015年02月25日 | 住宅コンサルタントとして
業績が上がらない理由はいろいろとあるかと思いますが、
私が思うに次の3点にまとめられると思います。

1.トップの経営判断が間違っている
2.戦略は時流に合っているのだが、その戦略が現場で実行されていない
3.これまで正しい商いをやってこなかったため、市場から応援されていない

もし、業績が上がっていないのであれば、
その理由はどこにあるのかを経営者は判断する必要があると思います。

建築資材販売会社が業績がイマイチなのは、1が原因のケースがほとんどです。
そして住宅会社で業績がイマイチの会社は、上記1~3の全てがあてはまります。

正しい経営判断をするために、経営者はいろんなことを学ぶ時間をつくり、
更には学んできたことを現場で実際に実践するための制度づくり、
更にはそれらの精度をチェックするしくみづくりが欠かせません。
そして、お客様や取引業者様に応援していただけるような正しいお付き合いをする必要があります。

業績がイマイチの場合、その要因がどこにあるのかを分析できる力を持っておきたいものです。
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【第1516回】 お客様の情報の理解力は売り手側の予想と乖離している

2015年02月24日 | 住宅コンサルタントとして
この仕事をさせていただいた10年。

良い意味での素人感覚を持っているつもりでししたし、
お客様が求めていることを研究し続けてきたつもりでした。

でも、まだまだ私自身、知らないことがたくさんあります。

お客様が、HPやチラシ、更にはモデルハウスや見学会場から得ている情報は、
こちらが期待していることとかなり乖離があるのです。

例えば、リフォームのチラシ。

これまで多くのリフォーム会社が織り込んでいるチラシのパターンは、
正直なところ、お客様が求めている情報とは大きく異なります。

実際にお客様が求めている情報は、実は「○○○○○○○○ができるのか?」
ということであり、「○○○○○」ではないのです。

新築のマーケティングに関しては、かなり客層が細かく分かれるので
それぞれの客層に合った情報を発信しなければなりません。

これからの住宅会社は、アパレル会社の発想で経営していかなくてはならない、と
改めて強く感じます。

個人的にメッチャイケてると思っている、とある住宅会社は、
すでにはるか以前よりその展開をされています。

さすがです!

なぜアパレル会社の発想で経営しなくてはならないのかというと、
それは住宅がファッション化しているからです。

業界で働くスタッフさんも、そうした変化についていかなければなりません。

お客様が求めていることを把握し、
そうしたことができる会社であると伝えるために、どう情報を発信するのか?
こちらの伝えたいことは、お客様に正しく届くのか?

こうしたことを考えながら、発信する情報を微調整していく必要があるのです。
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【第1515回】 大人気の先生の姿勢

2015年02月23日 | 住宅コンサルタントとして
私は仕事以外、残念ながらあまり関心はありません。
滋賀県に住んでまもなく10年ですが、地元のことは何も知りませんし、
近所の方の顔や名前も覚えられません。

地元の繁盛しているお店、地元ネタなど、本当に何も知らないのです。

ですので、希にクライアント様のスタッフさんや勉強会のメンバーの方に
滋賀について質問されても、何も答えられないのです。

私は地元に何の伝手も無いのですが、家内がその辺はしっかりとしてくれていて、
地元で人気のお店も教えてくれますし、地域社会とのつながりもつくってくれています。

更には個人で活躍されている超人気のお花やお料理、ヨガの先生などに
いろいろと習っていて、それらの先生の素晴らしさについても教えてくれたりします。

以前にもこのブログで書いたと思いますが、
お料理の先生はたった50分で3ヶ月分の講座全てが満席になるくらい人気です。
しかもその告知はブログのみ。

そんなすごい方ですが、とても気さくですし、
更には先生ご自身も身銭を切っていろんなお料理を習いに行ったりされているのです。

また、ヨガの先生も生徒さんが着実に増えていて、
更に生命学や栄養学など、本当にいろんなことを勉強されているそうで、
人気となり、なかなか講座が予約できないそうなのですね。

学び続け、常に自分が進化する。
更にはどんなに知名度が上がり、人気が出ても常に謙虚で人間性が素晴らしいこと。

ゆえに長い間、多くの方から支持されるのでしょう。

私自身も見習わせていただき、常に学び続けたいと思います。
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【第1514回】 新潟での奇跡

2015年02月22日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はコンサルティング終了後、新潟空港まで移動し、
伊丹空港まで飛行機を利用して帰る予定でした。

クライアント様のある新潟県柏崎駅から在来線で長岡駅まで移動。
そして長岡駅から新幹線で新潟駅まで移動。
新潟駅から空港まではタクシーで。
そして19:05 新潟空港発伊丹空港行きの飛行機に乗る予定だったのです。

しかしながら、在来線が大幅に遅れていて、
当初乗る予定だった新幹線に間に合わないことに・・・。

新潟空港を利用したことがある方ならば分かると思うのですが、
新潟駅から空港まで、タクシーで通常20分~25分かかります。

本来ならば、18:15には新潟駅でタクシーを拾い、
18:40頃に空港に着く予定だったのですが、
新幹線に1本乗り遅れたことで、新潟駅到着が18:33になってしまうことが確定していたのです。

飛行機に間に合うには、タクシーの運転手さんに飛ばしてもらい、
15分程度で新潟空港に着くしかありません。

途中、移動しながら、
「伊丹空港行きの飛行機には、多分間に合わへんやろうなぁ・・・」
「新幹線で帰ろうかな・・・」
「最悪、名古屋小牧空港経由で帰るか・・・」
など、いろんなことを考えましたが、まあ自分の運試しと思いました。

まあ、日頃の自分の生き方で決まるだろ、みたいな感覚です。

新潟駅に新幹線が到着すると
ダッシュでタクシー乗り場に移動。
そして運転手さんに可能な限り急いでもらうよう、お願いしました。

この運転手さんが大当たりで、これまで新潟には300回以上行っているのですが、
通ったことのない裏道をスイスイ行ってくれて、何と土曜日の夕方の渋滞の中、
17分で空港まで行ってくれたのです。

空港に着くと、手荷物検査場までダッシュしていましたら、
JALさんのスタッフさんが

「鬼山様ですか?大丈夫ですよ!間に合います」

とおっしゃって下さいました。

新潟空港の手荷物検査員の方も私の顔を覚えていて下さって、
皆さんがとても協力的で、本当にスムーズに飛行機まで案内して下さいました。

JALさんのスタッフさんも「急いで下さってありがとうございます!」と
メチャメチャ嬉しい言葉を掛けて下さるではありませんか!

18:33に新潟駅に到着したのにも関わらず、19:05新潟空港発の飛行機に間に合った!
自分にとっては奇跡でした。

あのタクシーの運転手さんに、本当に御礼を言いたいのですが、
時間が無かったので領収証もお釣りももらわなかったので、会社名すら知りません。

タクシーの運転手さん、JALのスタッフさん、新潟空港の検査員の方々、
本当にありがとうございました。
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【第1513回】 利益改善の取組み

2015年02月21日 | 住宅コンサルタントとして
こういうお仕事をさせていただいていますと、
利益が出せる体質の会社と利益が出せない体質の会社がある、ということがよく分かります。

利益が出せる会社の条件って、何だと思いますか?

仕入れが非常に安くても、利益が出せない会社もあります。
その逆で、仕入れが普通でも、利益が出せる会社もあります。

仕入れは非常に大切なのですが、仕入れだけでは決まりません。

ポイントは、「なぜ利益が出ないのか?」という問題の本質はどこにあるのかを把握し、
その問題の解決のために手を打つことです。

住宅事業で利益を出すには、契約してから着工の期間を短くし、
更には工期も短縮することで、決算上の利益は出しやすくなります。

お客様が住宅会社を選び、着工するまでの流れをまとめると、次のようになります。

業者を決める⇒契約する⇒仕様打合せで詳細を決める⇒仕様と金額が決まる⇒着工

そして問題はどのタイミングで建築確認を出し、
更にはどのタイミングで協力業者さんに発注するか、ということなのです。

このタイミングが遅れれば遅れるほど、同じ人数で同じ契約棟数で同じ利益率でも
最終的に決算の数字が大きく変わるのです。

昨日のコンサルティングでは、この部分を徹底的にクライアント様にご提案し、
スピードも上がるし利益も改善する方法をご提案させていただきました。

お客様にご迷惑をかけることもなく、社内のさまざまなスタッフさんがより連動して、
利益が上がる訳ですから、こんなに良いことはありませんよね?

受注棟数がある一定を超えると、こういう社内業務の流れを最適なものにするだけで
収益性が大きくあがったりするのです。

皆さんの会社の業務のオペレーションはスムーズですか?
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【第1512回】 視察クリニック

2015年02月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアで受注が絶好調のクライアント様のところへ、
全く異なるエリアの勉強会のメンバーに来ていただき、視察クリニックを開催していました。

メチャメチャお忙しい中、丸1日日程を空けて、
視察を受け入れて下さったクライアント様に心より感謝です。
ありがとうございます。

住宅事業に参入して2年4ヶ月ですが、
おそらく今年、地域一番店になられることでしょう。

私はお昼前に到着したのですが、午前中にお客様がお見えになり、お申込みをされていました。

家づくりを真剣に検討されている方が訪れる前にいろんなところから良い評判を耳にされ、
しっかりとHPやブログを読まれ、来場されるのですが、
来場した際に、事前に聞かれていたことと実際に来場した際に感じることの差が無いため、

「この会社でいいかな?」

と判断されるのですね。

そのベースにあるのは、お客様に喜んでいただこうというサービス業の発想。
そしてご縁を頂戴した方に対するおもてなしの心。

そこにお客様は好感を持たれ、「この会社で家づくりをすれば、間違いない!」と思われるのでしょう。

そしてそのおもてなしの心は、お客様だけではなく、
その会社を訪れる同業者の方にも変わらないのです。

視察に訪れたお会社さんに対し、真剣に自分たちの取組みをお伝え下さるその姿勢に
本当に頭が下がります。

今週は火曜日にも視察を受け入れて下さったクライアント様のところにお伺いしていましたが、
各社様、本当にお忙しい中、時間を割いて下さり、お力を貸して下さることに、
本当に感謝の気持ちしかありません。

こういうことをコツコツと積み重ね、
業界全体に足りないサービス力が向上するようになるといいなぁ、と思っています。
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【第1511回】 第三次世界大戦の可能性・・・

2015年02月19日 | 住宅コンサルタントとして
イスラム国に端を発した中東、それからアフリカの領土問題。
それからウクライナ東部の領土問題。
最近はあまりニュースに取り上げられませんが、中国の領土問題。

世界は正直、安定していないなぁと感じます。

最悪のシナリオとしては、第三次世界大戦が起こる可能性もゼロではないなぁ、と・・・。

でも、一体日本人の中の何%の人が、そういった事態が現実のものとなるかもしれない、
と危機感を持っているのでしょう?

ちょっと平和ボケしている方が多いのでは無いか、と感じてしまいます。

各国が自分たちの価値観を押し通し、
その結果、領土をめぐる対立が発生し、
武力衝突が起こる。

東欧と中東が落ち着かない中、中国が変な動きをしたとしても
正直、ヨーロッパ諸国からすれば遠い國の話なので、意識も回らないでしょう。

変な動きをしなければいいなぁ、と心から思います。

こういう状況になると、やはり自分の國は自分たちで守れるだけの力を持って、
さまざまな外交を仕掛けていかないといけないのではないか、と個人的に思います。

最悪の事態が発生するかもしれないとして、皆さんはどんな対策を考えていますか?

外交の例に例えていますが、実は経営も同じ。

最悪の事態を想定して、日頃から準備をしているのか?
それとも今の状況がずっと続く前提で、仕事をしているのか?

両社では、5年後、10年後、全く違う進化を遂げることでしょう。

國や家族を守る。
会社や従業員さんを守る。
そのためには、最悪の事態を想定し、今から準備をすることが不可欠なのです。

皆さんは、しっかりと準備ができていますか?
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【第1510回】 裏側を見る力

2015年02月18日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアの住宅会社さんのモデルハウスに
2つの地域から延べ20社以上、80名を超える方々が来場され、
実際に素晴らしい接客を体感していただくという、体感型勉強会を開催していました。

私は80名を超える人数がどれくらいのスペースを必要とするのか、
イマイチ分かっていなくて、普通にモデルハウス内に入るだろう、という感覚だったのですが、
視察を受け入れて下さるクライアント様が、「絶対に80名は入りきらない」と理解されていて、
外にテントを8棟建てて下さっていて、更には寒くないようにテントの周囲を囲い、
ストーブも配置して下さっていて、事なきを得ました。

私の予測の甘さを見事にクライアント様がフォローして下さった形です。
本当にありがとうございました。

朝、会場に着くと、もう設営が完璧に終わっていて、
更にはテントとテントの接続部から雨が入ってこないように、
接続部にかえしも取り付けて下さっていて、テーブルやイス、ホワイトボードまで
ちゃんとそろえて下さっていました。

もう私、感激してしまいました。

視察をさせて欲しいという、こちらの勝手なお願いに対し、
前日のうちから社員さん総出で準備をして下さっていたのです。

その準備、並びに後片付けを考えますと、
本当に感謝しても感謝し足りない気持ちでいっぱいになります。

完成された会場を見て、クライアント様の仕事っぷりを感じて、感傷的になってしまいました。

人間、日々、いろんなサービスを受けます。

例えばレストランやホテルでの素晴らしい接客やサービス。
クリスマス時期に街に飾られたイルミネーション。
子どもの運動会や音楽発表会でのパフォーマンス。

それらを見て、いろんなことを感じたり評価をするだけでなく、
それらが完成されるまでに苦労、努力を感じられる感性を持つと
何倍も深く味わえると思うのです。

そういう感性がある方が、自社のいろんな接客やサービスを改善していける人だと思います。

逆に表面しか見ることができない、感性が足りない方は、
自分たちの行動を客観視することができないので、
何かをしてもらっても感動が薄かったり、自分たちのダメな部分を改善できなかったりするのです。

何かをしていただいたら、その裏側の努力、苦労も感じられる感性を身につけたいものです。
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【第1509回】 素晴らしいクライアント様とのご縁に感謝

2015年02月17日 | 住宅コンサルタントとして
ある地域に素晴らしい感性と人間性を持ったクライアント様の若手スタッフさんがいます。

この才能溢れるスタッフさんたちと、
その地域には無い、新しい発想の住宅会社をつくることができたら、
と勝手に思っていました。

その新しいタイプの住宅会社をつくるにあたって、
先週末から長年お世話になっているクライアント様のところに、
将来性溢れる若手スタッフさんに修業に行っていただいておりました。

ありがたいことに、他の地域のクライアント様のスタッフさんを受け入れて下さり、
いろんなことを教えて下さる素晴らしいクライアント様とご縁を頂戴できていることに、
感謝しても感謝しきれません。

また本日も、総勢80名を超える勉強会のメンバーの方々の視察を
ある地域のクライアント様が受け入れて下さいます。

両社とも、大変お忙しい中、自分たちの業務のお時間を割いて、
全国のいろんな企業様の視察を快く受け入れて下さるのです。

本当にありがたすぎるクライアント様なのです。

お客様のために。
働く従業員さんのために。
地域社会のために。
同じ業界で頑張っている同業者さんのために。

いろんな方のお役に立つことなら、進んで取り組まれているのですね。

まさしく、利他の精神だと思います。

こういう素晴らしい方がご縁を下さっているおかげで、
自分自身、仕事に真剣に向き合えているのだと思います。

今、やりたいこと、やるべきことを一つずつ片付けていっているのですが、
やりたいことがドンドン増えてきて、全く減りません。

ここ数年と比較して、今年はかなり仕事に対する意欲がくなっていると思います。
というか、2005年の転職した当時の気持ちに近い感じですかね?

それもこれも、素晴らしい方とのご縁のおかげ・・・。
しっかりと恩返しできるよう、もっと精進します。
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【第1508回】 業種が異なる企業・お店がいきなりライバルになる時代

2015年02月16日 | 住宅コンサルタントとして
全体的に居酒屋さんが苦戦しています。

その理由は、ラーメンチェーン店、牛丼チェーン店などの異業種が
ちょい飲み市場を開拓したため、仕事帰りのサラリーマンがかなり奪われているから、
というのが一つの大きな要因です。

その他にも、ワインブームにより、居酒屋よりもワインバルなどの業態に
お客様が流れている、ということも上げられるかもしれません。

今日の日経新聞にも掲載されていましたが、
フレッシュネスバーガーもちょい飲み市場に参入するらしく、
ワインの飲み放題と生ハムの食べ放題を実験的に試したところ、
夜の部の売上が3倍になった、とのこと。

ますます居酒屋さんが苦戦するでしょう。

マクドナルドやミスタードーナツなども、
コンビニにお客様が流れることで苦戦しています。

人口が増えない日本では、
こうした異業種同士の競争が当たり前に起こる時代に突入したと言えるでしょう。

さて我々の住宅業界は、と言うと、
まだありがたいことに、異業種が本格的に参入してきていません。

まあ、リフォーム業界では家電量販店やホームセンターが入ってこられましたが、
現状は建売業者から家を購入したり、いい加減な工務店やハウスメーカーで家を建てた方を
対象に商売をされている感じです。

しかしながら、近いうち、異業種が本格的に参入してくるでしょう。

居酒屋さんの二の舞にならないよう、しっかりと準備したいものですね。
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【第1507回】 全ての人をターゲットにしない

2015年02月15日 | 住宅コンサルタントとして
時代が進化するほど、お客様の目は肥え、求めるモノのレベルが上がります。

一昔前に通用していた商品やサービスが通用しなくなっていきます。

そこにライバル企業のレベルアップが重なると、一気にお客様から必要とされなくなります。

数年前の勝ち組が、負け組となる典型的なパターンです。

こういう流れに適応しようとする際、ポイントとなることがあります。

それは「全てのお客様をターゲットとしない」ということ。

特定のお客様に絞って、その分深いレベルで商品やサービスを開発することです。

全ての方を対象とした商品やサービスは、どの部分をとっても中途半端となり、
自社を特徴づけるポイントが弱くなり、結果競合と同質化してしまうのです。

住宅で言えば、住宅を求めるお客様の感性が上がってきています。

住宅がファッション化してきている訳です。

ですから、どのテイスト、雰囲気が好きなお客様をターゲットにするかで、
商品のデザイン、名刺やパンフレットのイメージも変わってくるでしょう。

こういう時代になればなるほど、ターゲットが広い商売の展開をすると苦戦するのです。

大手ハウスメーカーさんの大半が苦戦しているポイントはそこかなぁと思っています。

皆さんの会社は、どんな方をターゲットにビジネスを展開していますか?
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【第1506回】 本業に邁進しないと・・・

2015年02月14日 | 住宅コンサルタントとして
どの業界にも、注目されている「業界の革命児」的な存在の企業・経営者が存在します。

本業に専念している間は、そういう企業は非常に順調です。

しかしながら、そういう企業・お店の経営者の中には、
本業から段々と講演やコンサルティングにはまっていく方もいます。

で、最終的にどうなるかと言うと、本業に経営者の注意・関心が薄くなることに比例して
本業のサービス力が衰え、最終的に固定客を失っていくようになります。

先日、クライアント様から教えていただいたのですが、
外食業界で10年ちょっと前に注目されたレストランに年末、行かれたそうです。

「感動レストラン」と言われ、さまざまなビジネス雑誌でも紹介されたレストランです。

代表は講演やコンサルティングも精力的に行ない、本も出版されています。
私もその方が書かれた本を読ませていただいたこともあります。

ただ、サービスは居酒屋さんよりも低くて、ガッカリした、とのことなのですね。

お料理の説明もなく、スタッフ同士の連携も悪く、
入店時に預けたコートを帰る際に返してもらおうと依頼したら、
もうバタバタでかなり待たされたりしたそうです。

翌日に行かれた、普通の居酒屋さんの方が、断然サービスが上だった、とのことなのですね。

住宅会社でも、本当に良い家をお客様に提供し続けることは、本当に難しいです。

接客・サービスを磨く。
商品を磨く。
施工力を磨く。
アフターを磨く。
社員さんの能力を高める。
組織力を高める。

やらなければならないことは無限にあります。

経営に専念していても、それらを完璧におこなうことは難しいのに、
それ以外のことにうつつを抜かし、本業がおろそかになるのには違和感があります。

本業に専念し、本業でお客様に高い評価をしていただいてこその企業だと思います。

少なくとも、自分はそこを目指していきたいです。
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