鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5006回】 経営陣の役割

2024年09月13日 | 住宅コンサルタントとして
小さな工務店さんの場合、
経営者は経営しながら実務をやるケースは多いです。

ところが順調に会社が成長し、組織が大きくなってくると、
経営者や経営陣の役割は変わってきます。

まずは目標を定める(ビジョン)。
そこにどうやって到達するのかを明確にする(戦略)。
戦略に沿って各部署が正しく進めているか、
定期的にチェックし、改善のアドバイスをする。

このように、目標を設定し、
そこに組織を正しく進ませる、という役割があります。

その他にも、現場のスタッフさんが
仕事をやりやすくなるよう環境を整えていく、
ということがあります。

スタッフさんを評価するしくみを整えたり、
業務がより効率的にできるよう、新たなシステムを導入したり、
社員さんの能力を高めるための研修を企画したり。

そして住宅会社として、とても重要なのが、
自社の営業マンが胸を張ってお客様の前に立てるよう、
本当に良い家づくりを目指して仕事をすることと、
ミスやクレームがあった際、
それらの対応を最優先にすることです。

「ウチの会社は本当にお客様の方を向いている」
「良い家をつくるために全力で取り組んでいる」
「何かあった際もお客様のためにできることを
最優先で取り組む会社である」

と営業マンが思えなければ、
堂々と胸を張ってお客様の前に立てないのです。

組織が大きくなってくると、
こうした環境をつくることが経営陣の役割なのです。

経営陣はドンドン裏方に回らなくてはなりません。

主役は営業さんや設計さん、監督さん、コーディネーターさんたちで、
経営陣は大道具さん、音声さん、照明さんのイメージですね。

とにかく社員さんが胸を張ってお客様の前に立てる会社を
つくっていきたいものです。
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【第5005回】 完コピから入るのが基本

2024年09月12日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様で、
とても嬉しくて、感動したことがありました。

それは営業研修時のこと。

入社して半年強の業界未経験の若手スタッフさんに
ロープレをやっていただいたのですね。

今、住宅会社にはお客様が10年前のように
たくさん来場してくれません。

どの住宅会社も
来場されたお客様の成約率を高めなくてはならないため、
若手スタッフさんの商談の機会は
本当に少なくなっているのですね。

なのでこの若手スタッフさんも
一人で商談をされたことがまだない、とのこと。

そんな中で昨日、着座商談のロープレをおこないました。

正直、そのスタッフさんは商談におけるヒヤリングや
いろんな事例紹介がそれほどできないのでは、と
私、思っておりました。

ところが、実際にロープレをやっていただくと、
そのスタッフさんの上司が日頃、
お客様に対して言っていることがそのまま言えたり、
先日の商談同席の際、上司がアドバイスしたことが
忠実に再現できていたのですね。

私、ちょっと感動してしまいました。

お客様が多く来場されない中、
きっとコツコツと練習をされていたのだな、とか、
ここまで離せるようになるまで
どの程度、一人で練習されていたのだろう、
と想像すると、胸が熱くなりました。

そして何より、このスタッフさんの性格の良さが
本当に全面に出ていることも、とても良かったです。

未経験のビジネスパーソンが一人前になる過程で、
まずは先輩や上司の完コピをすることが基本です。

一言一句まで再現するイメージで、
どんな内容をどのようにお客様にお伝えしているのか、
その際の声の抑揚や間とかまで真似する。

このタイミングでこのツールを取り出し、
こんな感じで活用する、ということも完コピする。

そうして自分のベースをつくっていくのです。

この完コピをすることが基本なのですが、
中には変なプライドを持っている方もいて、
素晴らしい上司や先輩のトークを
真似しようとしないケースもあります。

自分のオリジナルなんて、意識しなくても
実績を積んでくれば勝手にオリジナルになっているのです。

まずはすなおに完コピすることが基本。

皆さんの会社の新人さん・若手スタッフさんは
この完コピがきちんとできているでしょうか?
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【第5004回】 圧倒的に優秀な方が身近にいる場合・・・

2024年09月11日 | 住宅コンサルタントとして
同じ住宅会社の営業マンであれば、
商品も商品原価も売価も全て同じ。

条件が同じ中、営業マンの接客契約率において
トップ営業マンと他の営業マンの接客契約率が
10倍も違ったとしたら、皆さんはどう思われますか?

私がもし平凡な営業マンだったとしたら、
自分の10倍の決定率を誇る営業さんに
頭を下げて「教えて下さい」とお願いします。

そしてその方の営業に、可能であれば同席させていただき、
商談も音声を録らせてもらい、
更にはツールなんかもいただいて、
その方の完コピから入ります。

過去の自分のやり方なんて速攻捨てます。

だって、成約率が10倍ですよ!

今の市場のお客様からすれば、
その方の営業スタイルが正解で、
自分のやり方が間違っている、という現実を
突きつけていただいているじゃないですか!

だから自分の過去のやり方なんて、一瞬で捨てます。

その優秀な営業さんが、自分よりはるかに年下だとしても、
頭を下げてお願いします。

実際、前々職の営業マン時代、
私は会議でいろんな方が集まる場に行った際は、
自分が素敵だなと思う先輩営業さんのところにいって、
根掘り葉掘り質問をしまくっておりました。

そして教えていただいたことを
即、実践するということを繰り返していました。

前職時代も、入社して間もない頃は、
中途入社で活躍している方や
新卒で入社して若くして結果を出している方に、
これまた根掘り葉掘り聞きまくって、
いろんなことを教えていただいておりました。

プライドなんて、1ミリもありません。

自分が未熟で、出来が悪いことが分かっているから、
優秀な方に教えていただき、
それをそのまますなおに愚直にやるのです。

すると必ず成果が出ます。

ところが、自分より圧倒的に成果を出している人が
すぐそばにいるにも関わらず、
教えを請わない人が、実は結構多いような気がします。

もったいないですね。

自分のプライドが邪魔をするのか、
自分のやり方に絶対の自信を持っているのか、
成果が出ていない、自分のやり方を続けるのです。

自分より圧倒的な成果を出している方が居る場合、
すなおに教えを乞う謙虚さを有しておきたいものです。
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【第5003回】 安田会長の言葉

2024年09月10日 | 住宅コンサルタントとして
ドン・キホーテの創業者、安田会長の記事が、
先日の日経MJに掲載されていました。

もう私、安田会長の言葉が刺さりまくって、
当然ながらその記事は切り抜いて、
私のコレクションとさせていただきました。

その記事の中で、これからの小売業は
こうなっていくべきだ、という未来を
安田会長は語っておられました。

安田会長は、小売業はどうなっていくべきだと
おっしゃっていたと思います?

通常の考えであれば、よりメーカーに近づくべきだ、
という内容だと思いますよね?

安田会長は何とおっしゃっていたか?






これからの小売業は「媒体」となるべきだと。

そしてメーカーの販売代理ではなく、
お客様の「購買代理」であるべきだと。

もう本当に、大きく同意し、共感いたしました。

お客様は情報が多すぎて、何を買うべきか分からない。

迷子になってしまっている。

そういうお客様に、適切な情報を届ける媒体となるべきである。

お客様が自分の意思で購入できるよう、
さまざまな情報を売り場で提供する。

この考え、住宅業界にもそのまま当てはまると思うのですね。

自社商品の良いところだけをお伝えするのではなく、
お客様が正しい選択・決断が出来るよう、
客観的に正しい情報をお伝えできる売り場をつくる。

あくまでも決めるのはお客様。

そのお客様が後悔しないご決断ができるよう、
我々が正しくて分かりやすい、比較しやすいよう、
有益な情報をお届けするのです。

小売業で20年以上、増収増益を続けている、
ドン・キホーテの創業者の言葉は、
やはり重みがありますし、本質をついていますよね。
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【第5002回】 動機付けをしてあげないと・・・

2024年09月09日 | 住宅コンサルタントとして
せっかく縁あって我が社に入社して下さった社員さん。

できれば長く働いて欲しいですし、
お客様から信用され、感謝され、
やりがいを持って仕事に取り組んでもらいたいですよね?

ところが、中小企業において、
社員さんの退職率は結構高いです。

なぜ社員さんの定着率が低いのか?

私が思うに、社員さんが辞める理由は
大きく分けて5つあると思っています。

・社会人としての自覚がない、学生気分が抜けずに辞める
(←こういう奴を採用してはいけません)
・耐ストレス性が低すぎて、精神的に無理で辞める
(←こういう方も採用しないに限ります)
・社内の人間関係に馴染めずに辞める
・会社の方針や考え方が合わずに辞める
・この会社で仕事を続けても、将来の自分が想像できないので辞める

最も残念なのは、5番目の例です。

弊社のクライアント様でもたまに耳にするのですが、
新卒で入社してきて、最初は未経験なので
手取り足取り丁寧に教育していった。

そして着実に成長し、業務を一通りできるようになった。

自部署の業務を安心して任せられるようになった。

その状態が2~3年続く中で、ある日、
そのスタッフから退職の意思を告げられる。

これ、非常にもったいないですよね?

このケースですが、社員さんからすれば、
ここ数年、ずっと同じ業務をしているけれど、
10年後も自分はこの業務を
ただただやっているだけではないか?

このままでは、自分は成長が止まるのではないか?

一度きりの人生、これでいいのか?

というような気持ちになるのです。

ですから、上司や会社は、

「君には駿年後、こういう仕事をやってもらいたいと考えている」
「このエリアに店を出すので、そこの責任者をやってもらいたい」
「こういう事業を立ち上げるので、その時は任せたい」

など未来を語って、自社で仕事をする意義を
本人に見出してもらわないといけないのです。

放っておいても自分で勝手に目標を設定し、
その実現のために自走できる方も稀にいますが、
そういう方は稀で、大抵の場合、
スタッフさんの未来を一緒に考え、
動機づけをして差し上げことが必要です。

逆から見れば、未来を予測できない上司は、
こういうことが出来ないので、
優秀な方が辞めていく確率が高くなるとも言えます。

社員さんの気持ちを理解しておきたいものです。
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【第5001回】 商売の原理原則

2024年09月08日 | 住宅コンサルタントとして
9月、10月とクライアント様より依頼をいただき、
講演・セミナーで4本しゃべります。

話をする対象は、クライアント様のVC加盟店さん、
それからクライアント様の取引先さんなので、
お会いしたことが無い方たち。

そのベースとなるテキストを制作している中で、
改めて商売にとって大切なことを再認識しました。

どうしても毎月、各クライアント様に
最新の情報をまとめて提供するため、
新たな事例にばかり目が行きがちなのですが、
どこまでいっても商売で大切なことは変わらないのです。

商売で大切なことは何か?

それは、自社に関わる身近な方たちから、
信頼される仕事をし、信頼される人間性を有し、

「あの会社・あの人なら間違いない」

と思っていただけるようなお付き合いをすることです。

もう本当にこれに尽きると言っても過言ではありません。

私が知っている住宅会社さんで、
業績がなかなか上がらない会社に共通するポイントは、
社員さんや取引先さんから信頼されていないのです。

だから日頃、たくさん仕事をお願いしている取引先さんから
紹介が全く発生しない、もしくは限りなくゼロに近いのです。

ではどういう住宅会社が、信頼されないか、
それをちょっとまとめたいと思います。

取引先さんの前で、会社や社内の仲間の悪口を言う。

「買ってやっているんだから、紹介くらい持ってこい」
と、「あなた、何様ですか?」というくらい偉そうである。

住宅会社としてやるべきことまで取引先さんにやらせる。

根本の接し方が上からである。

基本的に何か問題があった時、無責任。

意味の無い見積をやたら依頼してくる。
(取引先さんも忙しいのです)

現場の段取りがメチャクチャ。

いつも「大至急○○して!」と依頼してくる。

などなど。

取引先さんの社員さんが、
大切な自分の子どもや友人を紹介する訳ありませんよね?

身近な取引先さんから紹介をいただけない仕事をしていたり、
紹介していただけない人間性をまずは変えることが、
業績を立て直す上での最優先事項なのです。

ただ、これって体質を変えることになるので、
本気でトップが変わることを決断し、
強い意志と率先した行動でしか変わらないのです。

どんな商品を扱おうが、
どんな最新のノウハウを学ぼうが、
身近な人から信頼され、
エリア内で良い評判が流れていなければ、
成果にはつながらないのです。

身近にいる方から信頼される仕事の仕方を意識し、
信頼される行動・態度を徹底していきたいものです。
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【第5000回】 おかげ様で起業5000日

2024年09月07日 | 住宅コンサルタントとして
私が起業した2011年1月1日より
このブログを書き始め、
おかげ様で本日5000回を迎えることができました。

起業時から応援して下さったクライアント様、
それから今、ご縁を頂戴しているクライアント様、
いろんな業務をサポートして下さるビジネスパートナー様、
そして日々、支えてくれる家内のおかげで
今日がある訳です。

クライアント様からのご恩に、
自分はしっかりと報い、お返しすることができているのか?

クライアント様の未来を左右するご提言をする、
という責任ある仕事をするにあたり、
日々学び続け、ベストな準備ができているか?

自信と誇りと情熱をもって、仕事に向き合えているか?

これらの問いに対し、日々自問自答し、
自分がご提供できる情報やノウハウの質が低下したり、
情熱が持てなくなったら、即引退する覚悟で、
毎日、仕事に向き合っております。

ありがたいことにこの仕事をさせていただいて、
19年が経過したのですが、
未だに毎日が楽しくて刺激的です。

自分の能力の低さ、頭の悪さに日々直面し、
才能の無い自分は量でカバーするしかない、
という現実を突きつけられてるので、
50代の今でも、圧倒的な量をやれています。

そしてご縁を頂戴しているクライアント様が素晴らし過ぎて、
皆様から日々、たくさんのエネルギーをいただいております。

本当に我が社のクライアント様は人間性が素晴らしく、
しかも皆様与え好きで、皆、仲が良い。

クライアント様同士、学び合い、教え合い、
皆で成長していこうとする姿勢を拝見し、
こっそりニヤニヤして拝見しております。

そして歳をとったせいか、
とにかくクライアント様の若いスタッフさんたちが
かわいくてしょうがない。

クライアント様がより良い会社となることはもちろん、
未来ある若いスタッフさんたちが
良い感じで成長していただけるような機会も
積極的につくっていきたいと思っています。

皆で学び、皆で視聴し成長し、
地元の方たちから無くてはならないと思っていただける、
一流の会社、一流のビジネスパーソンを目指して参りましょう。

引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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【4999回】 上司や社内の人と良好な関係を構築できない営業マンは、お客様と仲良くなれない

2024年09月06日 | 住宅コンサルタントとして
お付き合いが長いクライアント様の中には、
最寄りの駅やホテルから会社までの送迎を
毎回、いろんなスタッフさんに任命する会社もあります。

昨日は自分の息子と同じ歳のスタッフさんに
ホテルから会社まで運転していただき、
いろんな話をさせていただいたのですが、
まあ私からすれば、そのスタッフさんが
かわいくてしょうがありません。

何とか仕事で成果を出して、
仕事も人生も充実し、幸せになって欲しい、
と心から思っています。

私の持論として、
仕事は人生の3分の1を占めるので、
仕事が楽しく無ければ人生も楽しくなりづらい。

そして仕事が楽しいかどうかの大半は、
ちゃんと成果を出せるかどうかが重要です。

成果が出なければ、楽しい訳がない。

だから学び続け、自分を成長させ、
仕事で成果を出せるようになることが、
仕事を楽しむための必須条件であり、
結果、その行動が自分の人生を豊かにする、
と思っています。

昨日の道中、若手スタッフさんと話をする中で、
自分の上司をとても尊敬している、
ということが伝わってきました。

「その上司に、ご飯連れて行って下さい、と
お願いをしたことはありますか?」

「その上司に甘えたことはありますか?」

という質問をしてみると、
一切したことはない、とのこと。

どうやら若手スタッフさん、
とにかく人との関係の距離を詰めたりするのが、
あまり得意では無い様子。

「同じ職場で仕事をしている上司や他部署の方と
良好な関係をつくることが苦手な方が、
はじめて会ったお客様と短期間で関係性を構築するの、
無理だとは思いませんか?」

と私、思わず訊いてしまいました。

いや、本当にそうで、
とにかく社内の身近な人に話しかけ、
良い関係性を構築することもとても大切なのです。

なので1か月以内に、
自分が尊敬する上司と食事に行く約束を取り付けることを
かわいい若手営業さんにお願いしました。

お客様の前に出る前に、
まずは社内であったり、協力業者さんたちと
良好な関係を構築できるよう、
積極的にコミュニケーションを取っていきたいものです。
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【4998回】 一流の接客・おもてなしがもたらすもの

2024年09月05日 | 住宅コンサルタントとして
2005年にコンサルタントに転職するまで、
私自身は一流の接客やおもてなしを
経験したことはありませんでした。

ここ最近、自分がクライアント様に
お伝えしている内容で言うと、
自分の損得しか考えていない、三流のお客様でした。

ところが、ある日師匠に連れて行っていただいた、
グローバルダイニングという会社が経営しているお店で、
これまで体験したことが無い接客を受けたのです。

それまで私、追加で飲み物を頼む際。
「すみませ~ん」と大きな声を出さないと
店員さんに来てもらえないお店しか知りませんでした。

ところがそのお店、ホールのスタッフさんが
どうやら自分が担当するテーブルが決まっているようで、
とても姿勢の良いスタッフさんが常に周囲をチェックしている。

そして私が見ていたメニューを閉じて、
店員さんを呼ぼうとキョロキョロしているのを見て、
即座に近づいて来て下さって、
追加のオーダーを取ってくれたのです。

店員さんを声を出して呼ばなくて良いことって、
こんなにも心地良いんだ、ということが理解できました。

そしてその年の年末に師匠に連れて行っていただいた、
東京のレストランで、接客力、おもてなし力の重要性を痛感します。

そして翌年、全国のいろんな住宅会社の調査をする中で、
ある住宅会社に行った時のこと。

その会社のショールームにキャリーバッグを預け、
担当の営業さんと打合せ終了後、
預けていたキャリーバッグを引き取った際に
そこにお礼のメッセージが書かれた手紙が
添えられていたのです。

更に出張先からわざわざ来て下さって、
お昼ごはんもお食べになっていないのでは、
とショールームのスタッフさんがおっしゃって下さり、
帰りに何とサンドウィッチもプレゼントして下さったのです。

もうこれには猛烈に感動し、
本当にこの会社で家を建てたい、と思ったのでした。

その後もメルマガをずっと読ませていただいている、
弘中勝さんがおススメされていた、
宮城県の温泉旅館に行って感動したり、
雑誌レオンで見た宿に行って本当に感動し、
以来、そこには20回近く通わせていただいていたり。

そして自分が感動した接客・おもてなしを
今度は自分のお客様に対し、提供させていただく。

すると感性が合うお客様、
その価値を理解して下さるお客様と
非常に良好な関係を築くことができると思うのです。

こうして、自分とお付き合いして下さるお客様が
少しずつ増えていき、商売がやり易くなっていく。

こうしたことを営業マンや経営者の方は、
是非とも経験していただき、
お客様に困らない状況をつくって、
更にお客様のために消費にゃサービスを
磨いていっていただきたい、と思っています。

その第一歩は、まずは自分が一流の接客・おもてなしを
経験して感動することかな、と・・・。

なのでぜひ、一流を体験する機会を
積極的につくっていきましょう。
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【4997回】 理想的な行動をしてくれないのは何故か?

2024年09月04日 | 住宅コンサルタントとして
会社組織において、

「部下がなかなか言ったことをやってくれない」
「当たり前のことができない」

というケースは、多々あるかと思います。

また家庭においても、

「ウチの子、本当に勉強しないんですよ」
「夏休みの宿題、3日前まで何も手付かずなんです」

ということも、よく耳にします。

「部下がやるべきことをやってくれない」
「子どもがやるべき勉強をやってくれない」

という場合、ベクトルを相手に向けていても、
ぶっちゃけ何も解決できません。

そもそも、自分の子どもですら、
こちらの意思通りに動いてもらうことなんて不可能です。

赤の他人である社員さんや部下に
こちらが思うように動いてもらうなんてできる訳がありません。

こちらの接し方や態度、発言などをどう変えれば、
相手がより良い行動を取ってくれるのか?

今、自分の身の回りに起こっている現象は、
全て自分が引き寄せたものである。

全ての原因は自分にある、ということが書かれてある、
「自分が源泉」という本をクライアント様に教えていただき、
今、読んでいるのですが、
私が大好きな高森勇旗さんの降伏論のベースは、
この「自分が源泉」なのかな、と思います。

個人的には、我が家の子育てについては、
子どもにどうこう言うのではなく、
自分がどういう模範行動を示せば、
勉強や仕事に対し、真面目に取り組むようになるか、
ということをずっと考えてやってきました。

結果、長男次男共に、まずまず立派に育ったと思います。

部下が、子どもが理想的な行動を取ってくれないのは、
全て自分に原因がある、と考えた方が建設的ですよね?

相手を変えることはできないのです。
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【4996回】 住宅会社の経営の優先順位

2024年09月03日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社として一流を目指すとすれば、
その経営において優先順位が明確に存在します。

この経営の原理原則をおさえていなくては、
どんな取り組みをしようが、
どんな素晴らしい商品開発をしようが、
優秀なスタッフさんが入社してこようが、
一流に近づくことはできません。

ではその原理原則・優先順位とは何か?

まず第一にやるべきことは、
自社で仕事をして下さっている社員さん、
それから日々一緒に仕事をして下さっている
協力業者さんたちから信用される仕事をやっていく、
ということです。

この基本ができていなければ、
それだけ素晴らしいマーケティングをやっていたとしても、
地域内で

「あの会社、一見良く見えるけど、
実際は現場がガタガタみたいよ」

「あの会社に家づくりを頼むのは、
止めといた方がいいみたいだよ」

という評判となり、
来場数も受注数も上がりづらい環境となってしまうのです。

だから集客数UPのための施策を打つよりも、
他社に負けない武器を持つため、FCVCに加盟するよりも、
まずは一緒に仕事をして下さっている方たちから
信頼されるような仕事をする、ということが第一優先なのです。

ではそのために、何をすれば良いか?

この肝となってくるのは、やはり図面で、

「図面の精度を高める」

ということと

「着工前に全ての図面が完成している」

ということを徹底していくのです。

協力業者さん・職人さんたちに渡す図面に
ミスが多々あったり、欲しい情報が記載されていないと、
皆、仕事がやりにくくなりますし、ミスも多発します。

精度を高めるというのは、
正しい情報が記載されていることと
職人さんたちが欲しい情報が明記されていることです。

そして着工のできれば30日前に図面を完成させることも
住宅会社として目指さなくてはなりません。

精度の高い図面が着工前に揃っていることで、
監督さんが仕入れ先さんや職人さんたちと
濃い打合せができたり、
仕入れ価格の交渉がしやすくなるのです。

住宅会社としてやるべきことは多々ありますが、
兎にも角にも社員さんと協力業者さんたちから
信頼されるようになることが最優先なのです。
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【4995回】 2025年の日程調整

2024年09月02日 | 住宅コンサルタントとして
9月に入りました。

毎年、この8月・9月から
各クライアント様に無理を言いまして、
翌年のスケジュールを決めさせていただく、
ということを続けております。

2025年の弊社の稼働日数が245日ありまして、
現状、既存のクライアント様と
新たなオファーを頂戴している企業様の
稼働日数を足すとちょうど245日となるのです。

この245のピースを隙間なく埋めていく工程が
2~3か月かかるので、
例年この時期から日程調整をさせていただくのですね。

北海道から九州までご縁を頂戴しておりますが、
この245日分の日程を決める上で、
クライアント様の休日を考慮させていただきつつ、
例えば前日に九州や四国、翌日東北や北海道という感じになると、
そもそも移動が当日中にできなかったり、
タフな私でも移動そのものが堪えたりするので、
飛行機や鉄道の接続なども見ながら、
日程を組んでいく訳です。

この作業、本当にメチャ頭を使うので、
頭の活性化にはもってこいなのです。

たたき台の日程を組んで、
それを何度か見直して、
そこから各クライアント様に相談させていただくのですが、
この日程確定の返信を早くいただけますと、
私、お年玉をもらった子どものようにはしゃぎます(←きもい)。

ご協力を頂戴できれば幸いです。
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【4994回】 早期リタイアなんて自分には無理

2024年09月01日 | 住宅コンサルタントとして
台風10号の影響で4日間、自宅におります。

2015年に自宅を建てて以来、
というか、コンサルになった2005年以降、
長期休暇でも自宅に4日間も居たことが無く、
ぶっちゃけ時間を持て余しております。

日頃、2連休や3連休があると、
日本全国の住宅会社やモデル店舗の調査をすぐに入れるので、
自宅でゆっくり過ごすのは、コロナ禍の時以来です。

時間がたっぷりあるので、
趣味の料理でもやろうと思い、
5品ほどつくったのですが、
時間が膨大にある中で料理をつくっても
あまり楽しくないのです。

家に居る時間がほとんど取れない中で
限られた時間の中で料理をするからこそ、
自分にとって料理は楽しいのではないか、と
今回、初めて気づきました。

いつでも○○できる、という時間的余裕は、
どうやら私にとってはマイナスにしか働かないようです。

そんなことを考えている中で、
以前、福岡で乗ったタクシーの運転手さんのことを思いだしました。

天神から博多までタクシーで移動したのですが、
その運転手さんの言葉遣いやコミュニケーション力に
只者ではないと感じましたので、
運転手さんにいろいろと質問をしました。

するとある企業の役員さんだったそうで、
休みもほとんどなく、猛烈に働いてきたのだそう。

以前から釣りが趣味で、
時間がなかなか取れない中、
たまの休みの日に行う釣りが楽しくてしょうがなく、
いつか引退したら大好きな釣りを楽しみたい、と思っていたそうです。

で、50代でリタイアをし、
大好きな釣りに毎日行ける日常となったそうですが、
釣りに毎日行けるとなったのにも関わらず、
その暮らしは1週間で飽きてしまったとのこと。

クソ忙しい中で何とか時間を確保してやる釣りが
自分は好きだったのだと気づいて、
そこからもう一度仕事をしようとタクシーの運転手をされている、
とのことでした。

私もおそらく、趣味の旅行や料理も、
日々忙しい中で何とか時間をつくってやるから楽しいのであって、
余るほど時間があると、楽しくできないのではないか、と
改めて思いました。

日々のお仕事があることに感謝、
ご縁を頂戴しているクライアント様に感謝し、
全力で取り組みたいと思います。
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