私、大学生の頃、特にやりたかったことはありませんでした。
漠然と「たくさん稼いで良い暮らしがしたい」とだけ思っていました。
学生時代には、授業にロクに出席せず、
テニスのインストラクターのバイトを本気でやっていたのですが、
そこで学生としては断トツの自分のクラスを持たせていただき、
プロの方よりもたくさんの生徒さんに選んでいただいていたこともあり、
ちょっと世の中をナメていたと思います。
最初に勤めさせていただいた会社で、
トップ営業マンになれるだろうと思っていたのですが、
社会人になってすぐに、学生と社会人のレベル差を
痛感させていただきました。
同世代相手には通用するトークでも、
社会人の方は話の内容よりも
こちらがどういう人間かを見抜き、
その上で話を聞くべき相手かどうかをジャッジしている、
ということが何となく理解できた。
そこで負けん気に火が付き、
仕事終わりにほぼ毎日、本屋さんで本を購入し、
本で学んだことを営業の場で実践する、
ということを繰り返していました。
この時には、「稼ぐ」ということから
「トップ営業マンになる」ということを目指すようになっていました。
そして入社4年目以降、
営業マンとして実績を出せるようになりました。
すると、工務店の社長から経営のことや組織のことなど、
いろんなことを相談していただくようになりました。
当時の上司に、
「コンサル部門をつくったらどうでしょう?」
「私の担当先のお客様にはメチャ、ニーズありますよ!」
と提言したのですが、「ウチはメーカーだから」と一蹴されました。
お客様のニーズに対応できるように勉強していく中で、
経営そのものをもっと勉強しなければ、ということに気づき、
それがコンサルタントを目指すきっかけになりました。
で、前職の会社に2回、面接に落とされたものの、
3度目のエントリーで無事、入社させていただきました。
コンサルタント会社に入社する際に
自分を追い込むため、家を買いました。
年収が300万以上、下がっての転職でしたが、
住宅ローンは前職時代の年収で通していたので、
3年で前職の年収を超えなければ、
「住宅ローンを払えない=自己破産」
ということに・・・。
ですから転職後は、再び「稼ぐ」ことが目標となり、
もうギラギラした目で仕事に向き合いました。
転職してから3年は、休みもほぼ取らず、
徹夜もしょっちゅうやりながら、
何とか入社1年5カ月で自分のチームを持たせていただき、
翌年から住宅業界の約50名の中でトップとなり、
年収も前職時代を超えました。
この仕事を通じて、
本当に質の良い住宅とあたたかいおもてなしを提供され、
更に社員さんが成長し、幸せになっていただこうと
本気で取り組み続けている会社さんと
ご縁をいただいております。
こんな会社で家を建てた方は、ずっと安心だし、
ずっと快適に暮らしていける。
こんな会社で働いている社員さんは、
日々やりがいを感じると共に、
仕事を通じて成長していくことが可能となる。
こんな会社とお付き合いしている取引先さんは、
仕事を通じていろんなことを勉強でき、
自社に活かすことができる。
こういう会社が1社でも多く、日本に増やすことができれば、
世の中、絶対に良くなるよなぁ、と思いますし、
地域社会も良くなっていくでしょう。
ということで、今はこうした素晴らしい住宅会社さんに
1社でも多くなっていただくことと、
日本の住宅のレベルを欧米並みに高めることが目標です。
で、これは持論ですが、
目の前のことに全力で取り組んでいくことで、
本当にやりたいことが見えてきますし、
自分の成長と共に、やりたいことは変わるのです。
やりたいことが見えていない人がいたとしたら、
その理由は簡単で、今、目の前のことに対する
圧倒的な努力が足りていないのです。
目の前のことにしっかりと取り組める人にだけ、
やりたいことは生まれるのです。