鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4901回】 お会いする前の準備

2024年05月31日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様は、
お付き合いの期間はとても長いのですが、
最初のお付き合いが始まって2年で
一度、お付き合いが終わりました。

その後、数年間お付き合いは無かったのですが、
営業のリーダーの方とは何故か初めてお会いした時から
心が通い合うというか、同志のような関係で、
お手紙をやり取りしたり、
弊社のセミナーに自費で参加して下さったりと
個人的なお付き合いは続いていたのですね。

そして今から9年ほど前、
その営業リーダーに連絡をいただいたのです。

「ご相談したいことがあります」

という内容だったのですが、
なかなか私も時間が取れず、
平日の夜、東京でお会いすることになりました。

その営業リーダーと社長と私の3名で、
東京の有楽町のお店で食事をしたことは
明確に覚えているのですが、
その食事をしながら、どんな話をしたのか、
という内容は、ほぼ記憶がありません。

ただ、営業リーダー曰く、

「当社の現状を予測し、
その現状打破のためにどういう手順で
どんなことをやっていけば良いかを提案し、
更にあるVCに加盟する上での条件なども
全て調べた上で、鬼山は食事に来た」

とのこと。
(私、本当に記憶がありません)

その事前準備であったり、
何を質問しても即答したようでして、
その対応に感動した、とおっしゃって下さいました。

お客様とお会いする際、
お客様が知りたいことや質問したいことを事前に予測し、
その準備を万全にする。

これはビジネスパーソンとして当たり前のこと。

問題は、どこまでお客様の質問を予測できるか、
という部分であり、
それは日頃から自分の感性を磨いておくしかありません。

そしてお客様は、

「そんなことまで調べていてくれたの!」

と感動し、気が利くこの人なら間違いない、と思い、
ご契約をして下さるのです。

商品力・価格力・会社のブランド力などで、
ライバルに負けている場合、
こうした営業マンの事前準備で勝つしかありません。

お客様とお会いする際の準備、
皆さんは万全ですか?
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【4900回】 業界を引っ張る会社は10年周期で変わる

2024年05月30日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界のコンサルティングをさせていただき、
間もなく19年となりますが、
個人的に思っているのは、
過去の成功モデルをぶち破り、
住宅業界のニューリーダー的な存在の会社は、
10年周期で変わるなぁ、ということ。

住宅業界の新しいビジネスモデルを開発し、
2012年頃から一気に業績を上げてきた、
とある住宅会社ですが、
ここに来て受注に苦しんでいるようだ、
という情報が入ってきました。

着工ベースでかなり落ちているそうなので、
1年近く前から契約も落ち込んでいるのでしょう。

ということは、1年半くらい前から
集客も落ち込んでいた、ということかもしれません。

この情報に関しては、もう少し裏を取りたいと思います。

モデルハウスを持たない、
というビジネスモデルで
当時は斬新な展開だったのですが、
やはり素晴らしい感性を持った経営者が
ある一定期間、成功し続ける中で、
進化成長が止まったり、
もしくは自身が年齢を重ね、
家を建てるお客様との年齢差による感性のズレが起こると
業績が頭打ちとなり、苦戦するようになる、ということでしょう。

10年周期でビジネスモデルのトレンドが変わる、
ということは、今、うまくいっている会社でも
10年後は苦戦する可能性が高いということ。

常にアンテナを高くし、
いろんな業界の情報を収集しつつ、
自社の専門能力や人間性を高める、
という極めて基本的なことを
クライアント様と追求していきたいと思っています。
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【4899回】 20代のスタッフがバリバリ活躍する会社

2024年05月29日 | 住宅コンサルタントとして
昨日お伺いしていたクライアント様で、
コンサルティング終了後、
社内をフラフラ歩いておりました。

すると20代のスタッフさんたちが、
1つのプランを見て打合せをされていたので、
そのお話を盗み聞きしていたのですが、
まあその話をしている内容のレベルが高いというか、
もう本当にすごいレベルだったのですね。

20代のトップ営業マン。
新卒入社3年目で、もう既にバリバリ図面を描いている、
プランナーと設計士。

人間性も非常に高く、
お客様のため、共に働く仲間のため、
自覚をもって仕事をされているのが、
ひしひしと伝わってきます。

そして更に、他社でバリバリ活躍されている、
20代の優秀なスタッフさんたちが、
このクライアント様に転職をしたい、と
アプローチをしてきてくれているようで、
もう本当に将来が楽しみで楽しみで・・・。

こういう住宅会社が、
日本各地にドンドンできていくようなお手伝いができれば、
という思いから、私はコンサルに転職をしたのですが、
まさにイメージ以上の状態にこのクライアント様がなられている。

もう本当に未来が楽しくて仕方ありません。

ではなぜこういう会社に変わってきたのか、というと、
ポイントは3つあるかな、と思っています。

まず1つは、トップの考え。

本当に良い家をつくりたい。
スタッフが成長でき、働き甲斐がある会社をつくりたい。
スタッフも仕入れ先様も、もちろんお客様も、
関わる全ての方が楽しく充実した日々を送れるような、
そんな会社にしたい。

こういうトップの強い思いがあるかどうか?

2点目は、素晴らしい師に出会えるかどうか?

このクライアント様は、
弊社の別の超絶優秀なクライアント様に心酔していて、
こういう会社に我が社もなりたい、と思って、
日々、頑張って経営されています。

伸びる会社、伸びるビジネスパーソンは、
師匠を探すのがうまいというか、
師をみつけ、そこから良い部分をドンドン吸収していくのですね。

そして3点目は、やはり社員教育にどこまで注力するか?

個人的に素晴らしい会社だと思う会社は、
全て社員教育に非常に力を入れておられます。

もうその取り組みには、本当に頭が下がります。

社員さんの成長のために、
惜しげもなく投資をされるのですね。

こういう会社だからこそ、
20代からガンガン成長し、
バリバリ活躍するスタッフさんが生まれるのです。

こういう住宅会社が少しでも増えるよう、
私自身も日々、学び、成長していきたいと思います。
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【4898回】 何のためのInstagram?

2024年05月28日 | 住宅コンサルタントとして
日々の情報発信は何のためにおこなうのか?

この本質的な問いに対し、
皆さんの会社は何と答えますか?

住宅会社の発信でもっともメジャーな手段は、
当然ながらまだInstagramな訳ですが、
Instagramの日々の発信は、何のためにやっているのか?

日々の発信の目的がはっきりしていない会社は、
そのInstagramの運用を外部の会社に運営委託したり、
Instagram専門のコンサル会社の指導を仰いだりしています。

外部の力を借りるのが間違っている訳では無いのですが、
どうしても外部の方に指導してもらう場合、
フォロワー数やいいね数、
更にはエンゲージメントなどの数が増えていくことを
評価の基準とすると思うのです。

でも、それらの数字を高めていったとしても、
フォロワーがほぼ同じ業界の企業アカウントだったり、
インフルエンサーだったりと、
自社のファンとはなっていただけないアカウントからの
エンゲージメントだと意味ってあるのかな、と感じます。

何のための日々のInstagramなのか?

ここを皆さんの会社で再度、
定義づけする必要があるかと思います。

その上で、自社で運営していくのか、
引き続き外部の方に運営委託するのかを
お決めいただければ。

今月、私がご紹介している、
本当にファンが多い工務店さんのアカウントは、
明らかに外部委託で回している、
表面的にフォロワーやいいねが多い、
でもファンが全然いないアカウントとは
雲泥の差ですよね?

どちらが本質的なマーケティングなのか、
一度、検証していただければと思います。
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【4897回】 嫌なこと、辛いこと、理不尽なことの耐性

2024年05月27日 | 住宅コンサルタントとして
今の40代、50代の方たちは、
おそらく幼少期の頃から10年くらい前まで、
かなりの理不尽な経験をしてきたと思います。

私自身の例でいえば、
6最~7歳の頃にボクシングのアニメが
当時、流行っていたのですが、
それに触発された近所のガキ大将が
ボクシンググローブを親に買ってもらい、
なぜかボクシングをやらされる
(一方的にガキ大将に殴られるだけ)という、
今で言うと間違いなく問題になることを
日常的に近所の4人はガキ大将に受けていました。

更にちょっとそのガキ大将の気分にそぐわない対応をすると、
速攻仲間外れにされたり、ということもありました。
(まあ1週間くらいで解除されるのですが・・・)

高校時代はテニス部所属でしたが、
伝統的に1年生は球拾いが仕事でした。

先輩の調子が悪いと、
いきなりボールを遠くにわざと飛ばす先輩がいたのですが、
それももちろん1年生が走って取りに行かなくてはならず、
これも今で言えば問題になる行為だと思います。

社会人になったら、会議の際、
それはもうエグイパワハラをかましてくる上司もいましたし、
取引先工務店の方もクセがすごい方がかなり多く、
理不尽なことを頻繁に受けておりました。

でもこういうことを幼少期から受けていたので、
ストレス耐性が高いのか、
上司のパワハラに関しては、
全く持って聴き流すことができました。

努力をしているのに、仕事で成果につながらない時も、
工場や物流のミスでお客様にご迷惑をかけ、
お客様にかなり罵倒されている時も、
申し訳ない気持ちで胸がいっぱいでしたが、
でもベストを尽くすことしかできない、と
精神的な糸が切れるということはありませんでした。

でも、あまりにもちょっとしたことで、
差別だ、○○ハラスメントだ、
労働時間が長すぎだ!と騒ぎすぎる社会では、
辛いことや理不尽なことをほぼ受けたことがないまま、
社会に出る方が増えていると思います。

だから成果が出ないと落ち込んで退職したり、
ちょっと叱られると辞めると言い出したり、
お世話になった会社を退職するのに
退職代行サービスを使ったりする若者がいるのですね。

個人的には、嫌なこと、辛いこと、
理不尽なことに対する耐性がある程度高くないと、
うまく生きていくことが難しいと感じています。

耐性を高めるためには、
いろんなことにチャレンジし、
うまくいかない経験を多々、積んでおくことが
重要だと個人的に思っています。

だからいろんなことにチャレンジしない、
言われたことしかやらない人は、
ストレス耐性がUPしないと思うのです。

いろんなことにチャレンジしたいものです。
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【4896回】 お客様の満足度を追求するか、売上を追求するか?

2024年05月26日 | 住宅コンサルタントとして
企業を経営していく上で、何を追求するか?

これに正解は無いかと思います。

まさに経営者自身が、どこを目指すのか?

ここがしっかりとしていないと、
経営判断がブレブレとなり、
社員さんにもお客様にも取引先様にも
ご迷惑をかけてしまうことにつながりかねません。

私自身、起業するにあたって、
自社に対する定義づけは、とうに決着がついていて、

「コンサルなんて所詮、裏方。
全てはクライアント様が素晴らしい企業になるために
我が社は存在しているので、
とにかくコンサルティングの質を高めることと、
クライアント様の成長に集中する。
我が社の成長や規模の拡大は目指さない」

と。

自社スタッフの育成に注力するのであれば、
クライアント様のスタッフさんの育成であったり、
クライアント様により良き提案をしたり、
クライアント様に自走していただけるようになっていただく、
ということに時間を使いたい、と思って
これまで仕事をしてきました。

言ってみれば、すごい技術とすごい仕入れ先を
持っているのにも関わらず、
お客様に満足していただくために
自分の器以上に店の規模を拡大させず、
こだわりの鮨を提供している鮨屋のスタイルです。

一方、お店を大きくし、たくさんの人を雇って、
たくさんのお客様に満足していただく、という経営も
志さえ間違っていなければ、正解と言えるでしょう。

ただ、お客様の満足度の追求以上に
自社の売上や利益を求めたり、
経営者自身のエゴの追求をする経営って、
それは根本、間違っていると思ってしまうのです。

自社が順調に成長していくと、
なぜか経営者の中には、
自己顕示欲を満たしたり、
外部からの賞賛をたくさんいただきたい、
というタイプが出て来るのです。

そしてそういう考えの経営者が経営する会社は、
一旦下り坂の局面を迎えると
坂道を転がり落ちる以上のスピードで
会社の業績も空気感も悪化する。

こういうケースを多々、見てきました。

今、日本全国にこういう住宅会社が数社、存在します。

そういう会社をパートナーに選ぶと
お客様自身が不幸になるのです。

そういう住宅会社に引っ掛からない施主様が
増えていくことを願っています。
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【4895回】 商品ではなく、会社そのものや会社の考え方を売る

2024年05月25日 | 住宅コンサルタントとして
売れない営業マンほど、モノを売ろうとします。

とにかく商品(=家)の話ばかりをする。

どれくらいの性能で、
何と何が標準で、
価格がいくらで、
保証がどうか?

こういう話しかできなくなると、
競合企業に敗れた場合、
全ては商品のせい、会社のせいという他責思考となり、
自分にベクトルが向かなくなってしまうのです。

業界経験が長く、
商品の力だけで売ってきた営業マンほど、
陥りがちなのです。

では売れている営業マンは、というと、
商品というよりは会社そのものを売っていたり、
会社の考え方を売っているのです。

家づくりを通して何を目指しているか?

それを実現するために、どういう部分に力を入れているか?

その自分たちが実現したいことを形にしたのが、
我が社の家(=商品)です、というような感じで
お客様にお伝えしていきます。

そして家とは建てて引き渡しをして終わりではなく、
その後30~50年、住み続けるケースがほとんどですから、
何よりも住宅会社選びが大切だ、ということも
しっかりとお客様にご説明し、理解していただきます。

会社選びで大切なのは。
お客様が大切にしたいことと
住宅会社が大切にしたいことが合っているかどうか?

この価値観が合っていないと、
長い年月お付き合いをしていく中で、
必ずお互いにとって良くないので、
まずはこの価値観があっているかどうかを
出会ってすぐに確認すべきである、ということも
お客様にお伝えしていく必要があるのです。

そしてもう1点、大切なことは、
営業マン自身が何か商品を購入したり、
サービスを購入するときに、
損得で選ばないような生き方をすること。

それよりも好き嫌いや人で選ぶ価値観を身につけると
そういうお客様を引き寄せるようになってきます。

自分が損得で選ぶ価値観だと、
なぜか1円でも安い会社、
少しでも多く値引きをしてくれる会社を選ぶような、
自分のことしか考えていないお客様を引き寄せるようになる。

モノ売り、商品売りしかできない営業マンは、
この先、ますます苦しくなっていくでしょう。
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【4894回】 成果も出せていないのに、ヘッドハンターにひっかかる愚

2024年05月24日 | 住宅コンサルタントとして
「あなたの力を必要としている会社があります」
「今よりも収入面でかなりUPした条件です」

なんて言葉を掛けられると、
大して結果を出せていないビジネスパーソンは
おそらく嬉しくなるでしょう。

今、結果が出ていないから、
今の会社での存在感が薄くなっている場合、
そういう言葉をヘッドハンターから掛けられれば、
心が揺らぐこともあるかもしれません。

そして収入が上がるだの、
それなりのポストを用意しているだの、
甘い言葉を掛けられ、魅力を感じる。

でも、世の中はそんなに甘くはない訳です。

現在所属している社員さんの手前、
ヘッドハントしてきたスタッフを
いきなり役職者にした場合、
本人が結果を出せなければ、
当然ながら収入は下がるか、
もしくは居場所が無くなるだけです。

何が言いたいかというと、
ヘッドハントされて会社を移った時点で、
完全競争の世界に足を踏み入れている、
ということになるのです。

すなわち、結果を出し続けなければ、
間違いなく収入は下がり、
居場所が無くなる。

大して実力も無く、現在、売れていない、
すなわちお客様に選ばれていない営業マンほど、
ヘッドハンターの甘い言葉にひっかかってしまう。

何て愚かなことなんだろう、と思ってしまいます。

今から15年ほど前、
現在、超有名な大手ヘッドハント会社が
まだベンチャーだった頃、
その会社を実質立ち上げた社長とお会いし、
食事を一緒にしたことがあります。

その経営者曰く、

「それまで特殊な人脈を持った人しかできなかった、
ヘッドハントの仕事を
普通の社員でもパートでもできるようにしたのが
我が社なんです」

とおっしゃっていました。

すなわち、パートスタッフに片っ端から電話を掛けさせ、

「あなたの能力の高さを知って、
あなたを必要としている会社があります」

という甘い言葉にひっかかった人に
そのヘッドハント会社の社員が会ってその気にさせ、
そこで不動産仲介で言う売り物件を集める。

一方、いろんな会社の経営者宛てに
片っ端から手紙を書き、電話を掛け、
こんな優秀なスタッフを当社は紹介できる、
と営業し、経営者をその気にさせ、契約する。

それをしくみ化したのが我が社だと・・・。

「あなたの能力を必要としている」という会社は、
あなたに声を掛けてきた時点で存在していない、という現実を
ビジネスパーソンは知っておいた方が良いでしょう。

大した成果を出していないのに、必要とされる訳はないのです。

というか、こういう世の中のしくみすら分かっていないから、
お客様に選ばれない(=売れていない)のかもしれませんね。

本当に必要とされているのは、
実績面でも人間性の観点でも圧倒的なレベルの方です。

そういう方は今の会社で十分に評価されていて、
更に待遇も良く、居場所もバリバリあるので、
甘い声にひっかからないのです。

これが現実。

大した成果も出せていないのに、
甘い言葉をかけてもらえる訳などない、ということを
ビジネスパーソンは理解しておきましょう。
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【4893回】 一流のレストランが醸し出す空気感

2024年05月23日 | 住宅コンサルタントとして
食べることが大好きな私たちは、
応援したいち自分たちが思うレストランに
定期的に通わせていただいております。

オープンして間もない、
ミシュランの星を獲得していない時から通わせてもらい、
応援していたお店が星を獲得したりすると、
なぜかとても嬉しい気持ちになります。

先日、お伺いしていたイタリアンのお店も、
2022年と2023年にミシュランの星を獲得され、
アジアのベストレストラン50にもランクインしているお店。

予約がなかなか取れなくなったため、
しばらくご無沙汰しておりましたが、
半年ぶりにお伺いすると、
お客様の50%が海外の方でした。

たまたま私たちの隣がドイツから来られたご夫婦で、
すごく感じが良い方だったので、
ついつい話しかけてしまいました。

このお店、すごく気に入った!
あなたたちはヨーロッパに来たことある?

みたいなトークをしていて、
5月上旬にオランダとスペインに行き、
ミュンヘン経由で日本に帰国した、ということを伝えると、
距離が一気に縮まりました。

その様子をあたたかく見守って下さるスタッフさんたち。

全部で30席程度ある店内は、
品があり、素敵なお客様が皆、笑顔で会話し、食事。

品の無い大きな声を出したり、騒ぐ頭の悪いお客様は皆無で、
もうそれは本当に何とも言えない上質な雰囲気で、
料理のクオリティ、店内の空気感、スタッフさんの接客と
本当に心地が良すぎでした。

楽しかったなぁ・・・。

これぞ一流のレストランが醸し出す空気感であり、
この価値が分かるお客様が足を運ぶようになり、
お店の評判がますます上がっていくのでしょう。

でもこの空気感をつくっているのは、
やはりオーナーシェフだと思います。

私はオーナーしかしりませんが、
家内はオーナーの奥様の料理教室にも参加していて、
まあご夫婦揃ってメチャクチャ素敵、とのこと。

接客・おもてなしが最高なのです。

私が最近、ハマっているのは、
Coco壱番屋の創業者、宗次さんの

「“繁盛”すべての原点は接客にあり」

というお言葉ですが、
改めて接客の大切さ、
そしてそれが出来ている一流店の空気感を
体感することができました。

一流の接客がファンをつくるのです。
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【4892回】 ファンを増やす発信、ファンを増やす行動

2024年05月22日 | 住宅コンサルタントとして
情報入手が誰でも容易にできるようになった現代、
商品で差がつきづらくなる一方です。

良い商品を開発したとしても、
それは1年もしないうちに真似されてしまう。

企業経営者、事業責任者は、
商品以外でライバルにどうやったら
差をつけることができるのか、
ということを常に考えておく必要があるのです。

真似されるのは商品だけではありません。

HPやチラシ・カタログ、SNSの発信内容など、
これらも必ず真似されていきます。

ですからライバルに真似されない、
もしくは真似しづらい部分で差をつけていくべきなのです。

そのポイントは、
スタッフの接客力や人間性をコツコツと高め、
まずはお客様が来場された時の心地良さで
ライバルに圧倒的な差をつける、ということが1つ。

次に日々の情報発信においても、
とにかく見て下さっている方への思いやりに満ちた、
あたたかい言葉を使う、ということ。

更には発信者の人となりが分かるような発信をしていくことです。

お客様が好きになるのは、
大抵の場合、人に対してです。

ファンは人につくのです。

ファンになった状態で来場していただき、
対応をしてくれるスタッフのファンになったお客様は、
ほぼ間違いなく自社を選んで下さるでしょう。

半を増やす発信、ファンを増やす行動を
住宅会社は取っていく必要があるのです。

皆さんの会社は、できているでしょうか?
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【4891回】 4年7か月の歩み

2024年05月21日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は私が関わらせていただいている、
住宅VCの加盟店さんを
弊社のクライアント様にお連れし、視察していただく、
というイベントデーでした。

昨年完成した本社ショールームやモデルハウスを見学され、
その後、実際に取り組んでいることを
社長をはじめ4名の幹部の方にお話いただきました。

前日はOB様感謝祭を開催されていて、
その準備や撤収で忙しかったはずなのに、
快く視察を受け入れて下さり、
更には視察にこられた会社さんが理解できるよう、
資料も丁寧に作成して下さっていました。

もう本当にありがとうございました。

そのおもてなし力は、
このクライアント様が師匠と尊敬されている、
別のエリアのクライアント様そっくりで、
こんな素敵なクライアント様とご縁を頂戴している私は、
なんて幸せなんだ、と改めて感じました。

「視察の準備をすることで、
自分たちの取り組みの振り返りが出来て、
私たちも良い学びの機会となりました」

と本当にありがたいお言葉も頂戴し、
胸が熱くなりました。

もう本当にありがたいお言葉。

また参加されたVC加盟店さんからは、
満足度が最高レベルに高かった、との報告を
VC本部のスタッフさんからご報告いただきました。

参加された会社さんの飛躍のきっかけになれば、
とても嬉しいです。

さて視察を受け入れて下さったクライアント様とは、
4年7か月のお付き合い。

私は毎月、最新の事例や情報をまとめたり、
各クライアント様それぞれの課題に対する
解決策提案の準備などで正直、いっぱいいっぱいで、
過去の自分の提言の記憶はあいまいです。

ところがこのクライアント様、
私がご提言したことの記憶が完璧で、
自分たちが取り組んでことを
とても分かりやすくまとめて発表して下さいました。

「確かに、こういうことをお伝えしたなぁ」
「あの時、制作したテキストをここまで昇華されたんだ!」

と、お伝えさせていただいたことが
着実に血肉になっていることも理解できました。

着実に成長され、素晴らしい会社に向かっていること、
本当に嬉しく思います。

4年7か月、共に歩ませていただいた期間を
私自身も振り返らせていただき、
改めてこのご縁に心より感謝いたします。

10年後には、この県を代表するビルダーになっていることでしょう。

共に歩み、共に成長させていただける、
この仕事が天職です。
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【4890回】 講演の依頼

2024年05月20日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数か月で、いろんな方から

「うちの加盟店様(もしくは取引先様)に
住宅業界の最新の情報や事例を
講演していただけないでしょうか?」

という依頼を立て続けにいただきました。

クライアント様の依頼ですので、
もちろん快諾させていただきましたが、
おそらく時代の変化が速すぎて
どの住宅会社さんもとにかく情報に飢えている、
ということだと思います。

住宅会社の経営者や幹部の皆さんの
FacebookやInstagramには、
胡散臭い会社やコンサルタントの
情報商材やノウハウ販売、セミナーの広告が
数えきれないくらい表示されているかと思います。
(私のスマホにも、こういう胡散臭い広告が
頻繁に表示され、メチャうざいです)

そういう胡散臭い情報に騙される情弱経営者は、
住宅業界から相当淘汰されたと思います。

なので、こういう胡散臭い広告に反応する方は、
ほとんどいないと思います。

よって、広告をガンガン出稿している
FC本部やノウハウ販売会社、コンサルの方たちは、
集客や出会いに相当困っていることでしょう。

その一方で、「ぜひ講演して欲しい」という依頼が、
何の広告も打っていない私のところに届くのです。

面白いものだなぁ、と思います。

このような現象から、
やはり現代で最も重要なことは、
業界内(住宅会社でいうと商圏内)で
どれだけ信用を積み上げられているか、
ということだと、改めて認識できます。

自社で働いてくれている社員さん。
いつも自社の仕事をやって下さっている取引先様。
自社で家を建てて下さったOB様。
契約済みで今着工中、もしくは着工が始まるお客様。
商談中のお客様。

一度でも接点を持った方たちから、
信用され、良い噂が生まれるよう、
誠実に仕事をし、誠意をもってお付き合いさせていただく。

そしてそれは日々の情報発信においても同じで、
やっつけの発信ではなく、
自社の発信を見て下さっている方たちに、

「本当にこの会社は有益な情報を発信してくれるなぁ」
「この会社は真用できるな」

と思っていただけるような発信を継続することです。

これが商売で最も大切なことなのです。

そして信用していただくために欠かせないのは、
正しいことを継続すること。

継続できなければ、信用を構築していただけないのです。

とまあ、講演でもこうした本質的なことと
弊社のクライアント様の最新の事例をミックスして
お話させていただくのですが・・・。

そして最新の事例をお伝えできるのも、
全ては今、お付き合いをさせていただいている、
素晴らしいクライアント様のおかげ。

本当に恵まれた環境で仕事をさせていただいております。

感謝です。
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【4889回】 「良い家とは何か?」を自分なりに定義する必要性

2024年05月19日 | 住宅コンサルタントとして
営業にしても設計にしても、
家づくりに関して
自分なりの正解を持っておく必要があります。

「良い家とはどういう家か?」

という定義を持つ。

それはプロとして当然のことです。

その上で、その自分の定義を押し付けるのではなく、
お客様にいろんな質問を投げかけながら、
お客様にとってベストな家を共に探していくのが、
今の時代の優秀な営業・設計だと思います。

私個人的に思う良い家は、

・夏26℃、冬21℃の室温をエアコン1~2台で実現できる
・湿度が1年を通じて40~60%を維持できる
・経年美化していくホンモノの素材を使用
・シンプルで無駄が無い外観・内観デザイン
・ファミクロ・ランドリールーム・パントリー・土間収納がある
・洗面はワイド1800以上

という感じです。

そして当然ながら、
なぜこれらの要素が良い家に欠かせないのか、
という部分も説明ができなくてはなりません。

自分なりに良い家を定義できていて、
かつなぜそれらの要素が
良い家を建てる上で欠かせないのか、
という部分まで語れることで、
お客様にヒヤリングをする際、
非常に深いヒヤリングができるようになるのです。

良い家とはどんな家か?

皆さんは定義づけできていますか?
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【4888回】 真似すべきはやり方・手法ではなく、習慣や姿勢

2024年05月18日 | 住宅コンサルタントとして
いろんなセミナーに参加して、
成功している同業や異業種の会社の取り組みを学んだり、
優秀な会社さんを視察させてもらったりと、
会社を経営していく上で、学ぶことは大切です。

ただ個人的に思うのは、
いろんなことを学んで、それを活かせる会社と
大して活かせない会社があるということ。

活かせる会社の特徴としては、
もちろん成功企業のやり方や手法も学ぶのですが、
そこよりもその成功企業の体質や習慣、姿勢を学ばれ、
そこを取り入れようとしているような気がします。

一方、学んだことを活かせない会社の特徴は、
とにかくやり方・手法にばかり目が行っていること。

そういう会社の経営者は、
厳しい言い方をすると本質を見抜く目が無く、
人間的魅力が低いと感じてしまいます。

木を見て森を見ない。
枝葉を見て幹や根を見ない。

だから打つ手が全て浅はかであり、
優秀なスタッフがシラケてしまう。

頭の良いお客様にも当然、見抜かれてしまう。

だから良いお客様や優秀なスタッフに恵まれず、
商売の運気も上がっていかない。

そんな気がします。

弊社のクライアント様で有主な会社の特徴は、
オフィスやショールーム、工場などの手入れを
継続しておこなっている、ということ。

看板や外壁、敷地内のアスファルトなども手入れを怠らず、
出来て何十年と経っているにもかかわらず、
本当にキレイなのですね。

そして従業員さん用のトイレや休憩室なども
定期的にバージョンアップされていて、
経営者の社員さんに対する愛情を感じます。

もちろん日々の清掃もしっかりとされていて、
工場の中も見事に整理整頓されていますし、
スタッフさんの社用車やトラックもいつもキレイ。

更に電話に出る時の出方やお客様が来店された際の対応も
それはもう見事なものなのです。

こういう体質や習慣に気づく目を持っているか?

経営者に求められる資質かと思います。
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【4887回】 業績がどん底の時にビジョンを語っても・・・

2024年05月17日 | 住宅コンサルタントとして
私、眼鏡を買うのであれば、
オンデーズでしか買わないと決めております。

その理由は、オンデーズの田中社長のファンだから。

田中社長の動画はほぼ全て見ている、
と思っていたのですが、
お笑い芸人のチョコプラさんとの対談を
完璧には見ていなかったので、
先日、完全視聴しました。
(YouTubeで検索できます)

その中で田中社長がおっしゃっていたのが、
オンデーズを前経営陣から引き継いだ時の話。

多額の負債をかかえ、
毎月2000万も借金が増え。
現場の士気も低い会社をどう立て直したのか、
ということについてお話されていました。

会社の業績がどん底の状態なのに、
やれ残業は良くないとか、
会社の理念やビジョンはどうだ、とか、
理想を掲げても、社員の心は動かない。

会社が最悪な状態の時は、
まずは現場に毎日行って、
自ら泥臭い行動をして、
それをスタッフさんたちに見せたそうです。

社長が自ら店頭に立って、
客引きをおこない、一生懸命売る。

こういう姿を見せていると、
社員さんの中には「俺もやらなきゃ!」と思う人が出てくる。

そうしている中で少しずつ士気が上がっていき。

「今月、1番売ったスタッフに現金10万円あげる」
「最も優秀なスタッフは社長が自腹でサイパンに連れていく」

など、ゲーム性を持たせてスタッフを盛り上げていったそうです。

そして軌道に乗り、利益が安定して出るようになり、
店舗もスタッフも増え、組織が出来上がっていく中で、
理念やビジョンをつくり、それらを浸透させていったり、
コンプライアンスを順守するようになっていった、と。

こういう貴重なことを教えていただいて、
ますます眼鏡はオンデーズしか買わない、と
心に決めたと同時に、
業績がどん底の時にトップがやらなくてはいけないことは、
理想論を語ることではなく、
現場で汗をかき、社員さんのやる気スイッチを押すことだと
改めて再認識したのでした。
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