鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5146回】 数字の分析のやり方&対策の打ち方

2025年01月31日 | 住宅コンサルタントとして
2025年、ブレイクしそうなクライアント様が
数社、弊社のクライアント様の中におられます。

業績が順調に伸びて、スタッフさんが増えていくと、
それまでの感覚的でアナログ的な経営管理ではなく、
数字で現状を押さえたり、いろんなことを見える化しなければ、
スタッフさんは増えたものの生産性が下がっていくとか、
会社の現像や業務の問題点などが見えなくなったりします。

なので、ブレイクするクライアント様がそうならないよう、
まだスタッフさんの人数が少ないうちから、
数字で現状をおさえるとか、
数字の分析のやり方や対策の打ち方などを
レクチャーを開始しています。

ところが、これがかなり好評で、
全クライアント様に対し、やっていこうと思います。

例えば、来場数が減っていた時、
どういう分析をするのか?

そしてどういう改善をするのか?

この辺りを実際の数字をもとに、
各クライアント様と実施したり、
他のクライアント様の事例をお伝えすることで、

「そういう風に分析するのか・・・」

と理解していただきやすくなるようです。

また、接客契約率が低下しているクライアント様にも、
私独特の分析をお伝えすると、

「そういう考え方もあるよな・・・」

とご納得いただけている手応えがあります。

中小工務店の大半は、
おさえるべき数字を集計できていません。

そして集計していても、それを分析し、
対策を打つところまで使いこなせている会社は、
まだまだ少ないのです。

この辺りを2025年は強化していきます。

共に乗り越えていきましょう!
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【第5145回】 どんな住宅会社にお客様は相談したいと考えるのか?

2025年01月30日 | 住宅コンサルタントとして
弊社のクライアント様の中で、
2025年、劇的に伸びそうな住宅会社が
数社、おられます。

当然ですが、そういう住宅会社は、
来場が非常に順調なのですね。

今、本当に新規のお客様との出会いに
99%の住宅会社が困っているのですが、
今期、伸びそうなクライアント様には、
本当に多くのお客様が来場されるのです。

「そういう会社は、どんなことをやっているのか?」
「どんな広告を打っているのか?」
「InstagramやYouTubeをどのように活用しているのか?」

ということを知りたいと、
多くの経営者や広報担当者は思うかもしれませんが、
ここはちょっとお客様の目線で考えてみませんか?

皆さんがもし、高額な商品を購入するとしたら、
どういうお店に行きたいですか?

私なら、素敵な商品が展示されていて、
かつお店そのものが洗練されていて素敵、
更にスタッフの皆さんが非常に感じが良く、
このお店なら、貴重な時間を割いてお伺いしても
時間の無駄にならない、
間違い無い対応をして下さるだろう、
と思えるところに、まずは行きたいと考えます。

そうなんです。

集客好調なクライアント様は、
上記のポイントを全てクリアされていて、

「そういうポイントをクリアしていますよ」

という情報発信がInstagramやTikTokで
しっかりと出来ているのですね。

更に発信しているだけでなくて、
実際、建物も素敵だし、
ショールームやスタジオもお洒落だし、
スタッフの皆様は感じが良いですし、
接客レベルも申し分ないのです。

こういう住宅会社には、
質の高いお客様がアクセスしてくれるようになるので、
更にその会社からにじみ出るオーラが
素敵なものになっていく、という好循環が起こります。

こういうサイクルに入った会社が、
次のステージに進んでいくなぁ、と
この仕事をさせていただく中で感じています。

お客様が行きたいと思える会社に近づくよう、
自社のあらゆる部分をブラッシュアップしていきましょう!
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【第5144回】 答えをすぐに検索するのではなく、自分の頭で考える

2025年01月29日 | 住宅コンサルタントとして
昨年の12月くらいから、
クライアント様の若手スタッフさんに
言い続けていることがあります。

それは、

「スマホに頼り過ぎない」
「自分の頭で考えて決断が出せるビジネスパーソンになる」

ということです。

スマホは本当に便利なツールで、
使い方を誤らなければ有益なのですが、
何でもスマホですぐに検索し、
自分の頭で考える習慣がないビジネスパーソンが
激増しているのではないか、
とずっと感じていたのですね。

スマホばかり見ていると、
インプットはできていますが、
アウトプットが全くできていないのです。

仕事ができるかどうかは、
結局アウトプット勝負になるので、
アウトプット能力を磨かなくてはならないのですが、
スマホ依存の方は、ただただ見て、調べて終わり。

アウトプット能力が低下しまくるのですね。

スマホで調べられる程度のことしか
アウトプットできないのであれば、
そういうビジネスパーソンは、
全てAIに取って代わられるだけです。

自分の頭で考えて、それをアウトプットできるよう、
デジタル断ちをする時間、
自分と向き合い、頭で考えてそれをまとめる時間を
強制的に作っていっていただきたいな、と思っています。
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【第5143回】 手遅れになる前に・・・

2025年01月28日 | 住宅コンサルタントとして
会社を倒産させる経営者に共通するのは、
そもそも数字に弱いということと
焦るのも手を打つのも遅すぎる、ということです。

売上高は理解できるのですが、
原価や粗利益額・粗利益率のことが
正確に理解できていない。

そして自社の販管費がいくらかかっているのかは、
もっと理解できていない。

更にキャッシュフローとなると、
もう全く理解できていないのですね。

売上がどれだけ成長していたとしても、
営業利益が黒字だったとしても、
支払いが滞ってしまっては、
会社の信用がガタ落ちですし、
二度と仕入れ先さんは取引してくれないでしょう。

手形を発行していたら、倒産です。

支払いを現金でやっていたとしても、

「支払い、待って下さい」

とお願いしたら、信用がゼロになってしまい、
その先の仕入れが難しくなってしまうのです。

支払いは、仕入れ先様との約束です。

仕入れ先様にもいろんな事情があるのですから、
絶対に支払いが滞ってはいけないのです。

だからそうならないように、
キャッシュインとキャッシュアウトを
業種にもよりますが、3~6か月先まで予測し、
資金繰りの対策を打たなくてはなりません。

こうしたことができていない経営者は、
数字に弱いというか、自社を把握できていない、
と言われても仕方ないかと思います。


次に、焦ったり手を打つのが遅すぎる、という点について。

資金繰りが大変になってから焦ったり、
それから手を打ったりする訳ですが、
いやいや、もっと前から焦って手を打たないと、
と思います。

お客様が来場してくれない。
商談できるお客様がほぼいない。
紹介も発生しない。

今までやっていたことが通用しない。

受注が激減しているので、今期も来期も赤字。

これまでのやり方を抜本的に変えなくてはならない、とか、
事業形態を変える必要があるのではないか、とか、
そもそも自分は経営に向いていないのではないか、とか、
そういう判断を早くすることで、どん底に落ちる前に
色々と手を打って最悪の状況を回避できたり、
場合によっては清算できたりする訳です。

ところが、焦って手を打つのが遅すぎると、
もうあり得ないくらいの借り入れを起こしていて、
やり方を変えたり業態を変えたり清算することが
出来なくなってしまうのです。

手遅れな状態になってから、手を打っても遅いのです。


そうならないよう、経営者は数字に強くなり、
更には常に危機感を持ち、
時代の変化や顧客の変化に合わせ、
自社をドンドン変えていかなくてはならないのです。
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【第5142回】 身近な方や身近な存在から学べるか?

2025年01月27日 | 住宅コンサルタントとして
私が最初に働かせていただいたメーカーは、
ありがたいことに接待交際費が
営業マンには一切、認められていませんでした。

ライバル会社がターゲットとなる多棟数の住宅会社さんの
営業マンやコーディネーター、仕入れ担当者を
食事に誘って接待をしている中、
私はただただ訪問して営業をするだけ・・・。

私が営業のために訪問をしても、

「いや~、T社さんには良くしてもらっているから、
しばらくT社さんのものを使ってあげないと・・・」

と接待攻勢をかけるT社に一瞬、有利な風が吹くのです。

でも私たちの会社が提供できる価値や
私から買っていただければこんなフォローができますし、
こういう提案もさせていただきます、
だから是非私からも買って下さい、と
正攻法で営業するしかありませんでした。

そして時間の経過と共に相手に有利な風が止み、
また五分五分の条件となり、
最終的には営業マンの営業力や提案力勝負となるのです。

こうしたことを経験し、営業力が間違いなくついたと思います。

そして当然ながら、
自分自身が経営者になってから、
接待を上手に使って仕事をいただく、
なんてことをしたことがありません。

そんなことでスタートしたお付き合いなんて、
長く続かないことを学ばせていただいたからです。


またコンサルタントになって、
お付き合いが長く、超優秀なクライアント様は、
とにかく真面目で勉強熱心なのです。

住宅会社の経営者や幹部は、
お付き合いという口実で、
平日に不動産会社さんや協力業者さんたちと
ゴルフに行ったりするケースをしばしば目にしますが、
お付き合いが長い、優秀なクライアント様で
平日にゴルフに行かれているのと見たことがありません。

ただいろんな勉強会や研修には、
時間とお金を惜しみなく使われているのです。

地域一番店のポジションを維持し続ける会社は、
やはり真面目で勉強好きなのだ、
と気づかせていただきました。

こういう一流のクライアント様と
お付き合をさせていただいておりますので、
ゴルフか研修か、どちらか選びなさい、
しかも研修の方が10倍高い、となっても、
当然ながら研修を選びます。

そうした方が一流に近づけることを
身を持って教えていただいていますので、当然です。


今、お付き合いをさせていただいたり、
今、働かせていただいている会社、
今、身近にあるいろんなものから
学ばせていただくことなど、
本当にたくさんあります。

身近な方や身近なものから学べない人が、
遠くのものから学べる訳がない、と思います。

感性が低すぎますよね。

私自身、才能もセンスも無いですので、
圧倒的な地域一番店を長期間、維持されている、
超一流の方たちの真似をしていきたいと思います。

これができるかどうかが、
安定して会社を経営できるかどうか、
ということにつながると思っています。
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【第5141回】 一流のお店を定期巡回することで、学ばせていただいています

2025年01月26日 | 住宅コンサルタントとして
私たち夫婦が定期的にお伺いするお店は、
京都だと下記のお店です。

東山吉寿さん
料かわしまさん
KYO AMAHAREさん
大丸京都店のBLUCK LABELさん

東山吉寿さんか、料かわしまさんで食事をした後、
大抵KYO AMAHAREさんと大丸京都店に寄って、
いつも対応して下さるスタッフさんとお話をして、
自宅に帰るのですね。

その理由は、この4店の料理や商品はもちろん、
接客のレベルがとにかく高く、
本当に心地良い対応とは何か、ということを
いつも教えていただけるからです。

2店の和食屋さんですが、
もう何十回も通っているのですが、
いつも新しい発想・アイデアで、
斬新な一品を出して下さったり、
伝統的な調理法を教えて下さったりと
飽きることがありません。

毎回、必ず感動があるのです。

お客様として通わせていただく分には、
毎回、楽しいのですが、
毎月来店される常連さんを相手に、
満足していただくためのメニューを考え続けるのは、
本当に大変で苦しいのだと思います。

何だか自分の仕事と非常に似ているので、
その生みの苦しみをどうクリアされているのか、
ということも質問したりして、勉強させていただいています。

そしていつも思うのは、
もちろん料理自体も接客サービスにも満足するのですが、
何より人として大将や女将さん、スタッフさんのことが大好きで、
この方たちに合いに行っているのだと思うのです。

ここから、やはり商売で大事なのは、
人として好かれる人間性を身につけることだと
学ばせていただいております。

KYO AMAHAREさん、
それから大丸京都店のBLUCK LABELさんにも、
非常に感じが良く、知識も豊富で、
これぞ接客のプロだと思うスタッフさんがおられます。

対応していただくだけで、本当に心地良いのです。

ただ笑顔があって愛想がよいだけでなく、
子どものことや半年前に自分たちがどこに旅に行ったかなど、
本当にこちらのことを記憶されていて、
それがまた嬉しいのですね。

商品やデザイナーさん、作家さんのことについて、
ちゃんと勉強されていて、
こちらの質問に分かりやすく答えて下さいますし、
何より品があり、知的なのですね。

こういう接客が一流で、
多くのファンをつくるんだろうなぁ、と
いつも学ばせていただいております。

少しでも近づけるよう、自分を磨いていきます。
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【第5140回】 着実に成長する会社に共通するポイント

2025年01月25日 | 住宅コンサルタントとして
先週の水木金と偶然ですが、
多店舗展開を複数エリアに渡って展開している規模の
3社のクライアント様のコンサルティングでした。

この3日間、仕事をさせていただいていて、
とにかく心地が良かったのですね。

それは何故かというと、
とにかく3社のクライアント様がとても「すなお」である、
ということに尽きるのかな、と思います。

私の方が、3社それぞれの現状に合う情報だったり、
各社の問題解決のために取り組んでいただきたい、
と思うことをご提案させていただく訳ですが、
こちらの話をまずは一旦すなおに受け入れて下さるのです。

県内ダントツナンバー1の会社さんだったり、
圧倒的地域一番店の会社さんなのに、
とにかくすなおで学ぶ姿勢が素晴らしいのです。

だからついつい、こちらも事前準備に力が入りますし、
当日も出し尽くすくらい、あらゆることをお伝えさせていただきます。


一方、中途半端なレベルで終わる住宅会社はどうかというと、
すなおに受け入れる、ということができないのです。

例えば、同じようにこちらが準備をしていったとして、

「いや、その事例って、ウチの地域には合わないと思う」
「そのやり方は、ウチのイメージに合わないです」

という感じで、自分の物差しでしか判断できないというか、
とにかく他の方の提言をそのまま一旦受け入れることができないのです。

中途半端なレベルで終わっているのは、
自分自身がズレているから、
ということに全く気付いていないのです。

そのズレている自分のフィルターを通して、
他の方のアドバイスを受け入れるので、
当然、市場のお客様のニーズとは
ズレたことをやってしまうのです。

だから、順調に成長していかない。

着実に成長する住宅会社のトップや幹部の皆様は、
本当にすなおで勉強好き。

常に危機感を持っています。

そして、お付き合いをさせていただいていて気持ちが良いですし、
意気に感じて仕事をさせていただくことが可能なのです。

そりゃ、成長していきますよね。
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【第5139回】 仮説力の鍛え方

2025年01月24日 | 住宅コンサルタントとして
経営者やリーダーは、
自分が統率する組織やチームの問題点に
気づく力が求められます。

来場数が減少しているのは何故か?
社員さんの離職率が上がっているのは何故か?
契約時から竣工時の利益率が下がっているのは何故か?

などなど、住宅会社を経営したり、マネジメントしていると、
常にさまざまな問題が発生します。

こうした問題が起こった時に、
組織として手を打たなければならない訳ですが、
その問題の解決のために、
どういう一手を打つべきか?

ここで問われるのが、「仮説力」です。


例えば、体重が2キロオーバーしたら、
会社の一駅手前で降りて歩いて出勤するとか、
甘いものを1か月、我慢するなどの
2キロ体重を落とすためのいろんなアイデアが
頭の中に浮かんでくると思います。

ところが、経営や組織マネジメントになると、
急にアイデアが出て来なくなる方がいたりするのです。

何が正解かは分かりませんが、
とにかく仮説(≒アイデア)を出して
実行して検証する、ということをやらなければ、
問題点は解決の方向に進まないのです。

ではこの仮説力、どうすれば鍛えられるのか?


私が思うに、そのポイントは2点あります。

1点目は、日頃から答えが無い問題に対し、
いろいろと考える習慣を持つこと。

例えば、日本の少子高齢化にストップをかけるには、
どういうことにN取り組めば良いか、とか、
オーバーツーリズムを解消するために、
京都市が取り組むべきことは何か、など、
こういうテーマに対し、自分なりのアイデアをまとめる、
ということを続けることで、仮説力は高まります。
(私がスマホから遠ざかることを推奨するのは、
スマホで情報をただ垂れ流し的入れている人って、
こういう考える時間を確保できないからです)

そして2点目ですが、
日頃からいろんなことに興味を持ち、
あちこちに足を運んで体験する量を増やすことです。

とにかく一次情報量を増やせば増やすほど、
自分の中にたくさんの引き出しをもつことにつながり、
それがいざアイデアを出さなくてはならない時に
とても役に立つのですね。

一次情報量が少ないビジネスパーソンほど、
仮説が出てこないような気がしております。


一流の経営者やリーダーになるには、
仮説力は欠かせないのです。

鍛えるために、コツコツと努力したいものです。
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【第5138回】 AIがいよいよ住宅業界にも・・・

2025年01月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様に、
面白い道具を紹介していただきました。

それは、研修や会議の音声を記録するだけでなく、
録音した内容を議事録としてまとめたり、
更にはマインドマップ化してくれる、
という優れものの道具でした。

そうです、音声を言語化してくれるのは、
AIなんですね。

これまで特に多かったのが、
お客様との商談に2~3名で伺い、
そのメンバーのうち1人がパソコンを立ち上げ、
議事録を取る、というシーンですが、
もう議事録を取るスタッフは必要ありません。

その議事録を見せていただいたのですが、
本当に見事にまとまっていて、
参加していない私でもそのシーンがイメージできる水準でした。

2025年~2026年にかけて、
一気にAIが住宅業界のさまざまな業務に使われるようになり、
中途半端なホワイトカラーの仕事はなくなっていくでしょう、
と私、言いまくっていますが、
それが現実のものとなりますね。

主体的に仕事に取組み、
付加価値の高い仕事ができるようになりましょう。
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【第5137回】 飽きずに繰り返し案内できる営業マンが一流

2025年01月22日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社の営業マンとして
業績を最も高めやすいのは、
自分が自宅を建てて入居して1年以内です。

それまでの劣悪な環境から、
自社の高性能住宅に引っ越して、
夏涼しく、冬暖かい家って、何て最高なんだろうと
感動している時が、最も感情移入しやすく、
最も売りやすいのです。

ところが自宅の快適さに対し、
最初は感動していたとしても
いつしか慣れが出てきます。

結果、感情を込めて、
如何に性能が大切か、間取りが大切か、
ということを言えなくなり、
また以前のような商品の話が中心の営業しかできなくなる。

また、素晴らしいモデルハウスを会社が用意してくれた。

そのモデルハウスの案内に関して、
最初は思いっきり感情を込めてお客様に説明できていたのに、
1年も経過すると営業マン自身が飽きてきて、
熱量高く建物案内できなくなってくる。

こういう営業マンを結構見てきました。

でも私、いつも思うのです。

一流の芸人さんは、毎日、同じネタを数本、
数か月やり続けるのですね。

ボケるべきところでボケ担当が
感情移入せず、棒読みでボケたとしたら、
そしてツッコミ担当も台本棒読みでツッコんだら、
それはもう誰も笑わない漫才になりますよね。

また舞台役者さんなんかも同じで、
それこそ同じ舞台を数か月、演じ続けるのです。

でも一流の芸人さんや役者さんは、
何度同じことをやろうが、
そのクオリティも感情移入もブレることなく、
安定して継続ができるのです。

お客様を目の前にして、飽きる営業マンは二流です。

一流は常に安定して、熱量を込めて案内ができ、説明できる。

一流を目指しましょう!
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【第5136回】 この社員さんたちと、地域ナンバー1を実現させたい

2025年01月21日 | 住宅コンサルタントとして
お付き合いがはじまった時は、
受注棟数も15棟前後で、
オフィスもこじんまりとしていた、
とあるクライアント様。

でも当時から、本当にキラリと光るスタッフさんがおられ、
何より社長をはじめ、各スタッフさんが
とにかくすなおで勉強好きだと感じていました。

この仕事を20年近くやっていますと、
この会社さんが伸びるかどうかは、
お伺いして皆さんと話をさせていただいて、
半日もすれば、感覚的に分かるようになるのです。

お付き合いして間もない頃の5年前、

「このエリアで、ナンバー1になれると思いますし、
本気で皆様と目指したいと思います」

とスタッフさんの前で公言したのですね。

この5年の間に、本当にいろんなことがあり、
本社も移転され、優秀なスタッフさんもご入社され、
いよいよ、それが現実的に目指す段階に入りました。

今期に入って、業績は絶好調。

ブランディングもお見事で、
本当にファン化したお客様がご来場され、
来場自店でアドバンテージも取れている状況で、
しかも来場数も順調なのです。

今のこの厳しい時代に、
ちょっと集客数をセーブしなければ、
対応が間に合わない、という言葉を
久しぶりに聞きました。

もともと、営業力が課題だったのですが、
伸びて欲しいエース候補が見事に昨年、
覚醒されて、真のエースになりました。

更に他社から優秀な営業マンも入社され、
凄い勢いで契約をされています。

順調に成長しながらも、
お客様や家づくりに対しての考え方は全くブレず、
地に足のついた経営をされています。

そして新しく入社されてくるスタッフさんたちも、
本当にすなおで勉強好きなのですね。

5年前にイメージしていた状況に、
かなり近い状況まできました。

この素敵なクライアント様、
そして何より大好きなスタッフさんたちと、
本気で地域ナンバー1を実現させたいと思った1日でした。
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【第5135回】 全く違ったアプローチ

2025年01月20日 | 住宅コンサルタントとして
鹿児島でとても有名だったイタリアンのお店が、
数年前に京都に移転してこられ、
しかもイタリアンなのに「鮨」のコースをやっている、
ということを耳にし、昨日、行ってきました。

そのレストランは、
京都の街中からはかなり外れた、
本当に普通の住宅地の中にあり、
建物は非常に洗練されていました。

ディナーの時間となり、
最初の数品は和食であったり、
イタリアンの品が出てきましたが、
いよいよお鮨の時間。

どんなお鮨を握っていただけるのか、
ワクワクしながら待っておりました。

お鮨を握る前にラップを下に敷き、
ネタを置いて更にその上に何かを挟み込み、
そしてシャリを置いてラップごと形を整える。

鮨職人さんから見れば、おそらくあり得ないことでしょう。

ところが、お鮨一貫ごとに見事にデザインされていて、
更にそのお鮨に合う器が用意されて出てくる。

これはアートというか、ショーとして見事でした。

そしてお鮨の肝心なお味なのですが、
これがビックリするくらい、美味しいのです。

例えば、うま味をもっと引き出したい時、
鮨職人さんであれば、魚を熟成させる、
という技法を用いることが大半ですが、
このお店のシェフは、例えばパンチェッタやアンチョビを
ネタとシャリの間に仕込んだり、
魚そのものにうま味のある出汁を注入したりと、
お鮨の技法とは全く異なるアプローチで、
素材を美味しくしているのですね。

更に薬味の代わりにハーブをつかったりと、
出していただいている品は間違いなくお鮨なのですが、
日本の鮨とは全く別のお料理って感じで、
もう本当に新鮮で勉強になりました。

そして鹿児島でお店をやられていた時から、
全国にその名前が知られている理由もよく理解できました。

一言で言えば、このお店のシェフは「変態」なのです。
(グルメ好きの間では、寝食を忘れ、
料理の研究をしまくる方を敬意を込めて「変態」と呼びます)

このお鮨のために、数か月単位で仕込んだり、
ブロードを取るのに数週間かけたり、と
一品を出すのに手掛けている手間と時間が
もう本当に変態レベルでした。

そして改めて思ったのですが、
住宅会社が提供する家やおもてなしなども、
優秀な異業種の人たちが参入してきたら、
どういう家を設計し、どういう接客をするのか、
ということを考えると、ヒントが生まれるかも、
と感じました。

業界を変えるのは、いつだって新規参入組なのです。

新しいアプローチで商品やサービスを考えることって、
絶対に必要だと改めて学ばせていただきました。
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【第5134回】 トップ自ら、会議の目的を理解し、社員さんの時間を奪わない

2025年01月19日 | 住宅コンサルタントとして
会議の最大の目的は、決断を下すことです。

新商品を開発するのか、
現状の商品の改善にとどめるのか?

集客が順調でない場合、
その対策のために、この1か月、
自社は何に取り組むのか?

将来、自社の事業は先細りになるので、
新しい事業や新しい商品サービスを開発するのか?

とにかく、自社がより良くなるために決断を下す。

これが会議の最大の目的です。

次に会議では、今進行中の取り組みに対し、
その進捗報告をすると同時に、
困りごとや相談を参加メンバーに投げかけ、
それに対し、皆の知恵を集め、
問題を解決する、ということも重要な目的です。

もちろん、進捗状況などは
事前に資料をめとめておくことで、
貴重な会議の時間、各部署からの報告は不要になり、
より有意義な時間の使い方ができます。

そして経営陣がおさえておかなくてはならないことは、
会議では業績が上がらない、ということです。

ですから、会議は可能な限り、
テンポよく進行し、短く済ませることが重要なのです。

ところが、トップがこういうことを理解せず、
自分の感想をダラダラと言ったり、
同じ話を何度も繰り返したり、
自分の体験談を長々と語ったりするのは、
社員さんにとって最も重要な時間を奪っているのです。

これは完全に、トップとして失格です。

会社の業績を高めたり、
社員さんの生産性を高めずに
貴重な社員さんの時間をただただ奪うだけなのです。

トップが自分の気が向くままに発言したりしていては、
会議の進行を遅らせているかも、という自覚は
持っておきたいものです。

何より、話好きなタイプや
自己顕示欲が強いタイプの経営者は、
本当に自重しなくてはいけません。

気持ち良く話しているのは自分だけで、
優秀な社員さんほど、シラケているのです。
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【第5133回】 会社を売却するとどうなる?

2025年01月18日 | 住宅コンサルタントとして
とあるエリアでデザイン性の高い住宅を建て、
業績がこの10年間で好調であった住宅会社が、
12月に自社の全株をある会社に売却しました。

弊社のあるクライアント様にとって、
5年後はガチのライバルになるであろう、
と思っていたのですが、ちょっと残念です。

業績好調な会社が、自社を売る理由は、
大体理由が2つしかありません。

1つは、経営者が大金を手にしたい場合。

ITの世界などではよくありますね。

後もう1つは、後を任せられる後継者が不在な場合。

お子さんがおられなかったり、
お子さん自身が会社を継ぐ意思がない場合、
また社員さんの中に任せられる人がいない場合、
自社を売却するという決断をする経営者もいます。

今回のケースはどちらなのかは分かりませんが、
会社を売却すると、社員さんやOBさんはどうなるか、
ということは知っておく必要があるでしょう。

以前、お付き合いがあったクライアント様の2社が
自社株を他の会社に売ったのですが、
その2社に共通して起こったことは、

「90%以上の社員さんが2年以内に退職した」

ということです。

社員さんからすれば、自社のオーナーが
自社を売却する話を突然、言われる訳で、
まさに「寝耳に水」なんですね。

当然、社員さんはショックで、
更に自社の経営者が変わることに不安を感じ、
数年以内に別の道を歩む決断をされる方が多い。

実際、この会社を発展させるのに大きく貢献した、
広報担当者が12月で退職されたそうです。

そしてショックなのは社員さんだけでなく、
OB施主様もショックなんですね。

ちなみに、私がコンサルになってから大変お世話になり、
自宅を建てていただいた以前のクライアント様も
自社株を売られましたので、
私自身、自社で家を建てた会社が売却した施主様の
気持ちがよくわかります。

一生、メンテナンスを安心してお任せでき、
良いお付き合いができると信じていたのですが、
それがかなわなかったのですね。

売却された会社の経営者の考え方が
私がお世話になった前経営者とあまりに異なり、
アフターのために訪問する度に出張費を請求します、
とか、訳の分からないことを突然通知されました。

その交通費を払いたくなかったら、
プレミアムクラブに加盟して下さい、
その加入のためにかかる費用はこれだけです、
という一方的な通知が届いたりもしました。

「会社を売却するなら、まともな会社にして欲しい」

と正直、思いました。

当然、売却した後の会社とは、
メンテナンスの相談は一切、しておりませんし、
お付き合いをするつもりもありません。

会社を売却するという決断は、
このような結果を生む可能性がある、
ということを知っておくと良いでしょう。

そして売却せずにしっかりと事業継承できる組織を
弊社のクライアント様とはつくっていきたいと思っています。
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【第5132回】 人間性が高い人しか採用してはダメ

2025年01月17日 | 住宅コンサルタントとして
もうこれはずっと言い続けていることですが、
能力で人を採用するのではなく、
人間性で採用しなくてはなりません。

人間性が低いスタッフが社内にいると、
若いスタッフさんや未経験のスタッフさんが
成長しない組織になってしまいますし、
そもそも会社の空気が悪くなってしまいます。

商品で差がつかない時代、
本当に接客力や人としての魅力が勝負の時代になっているので、
チームの空気感が悪い、というのは致命傷となってしまうのです。

では、人間性とは何か?

私は下記の意味で使っています。

・話し方や行動・態度に品がある
・学び好き
・ポジティブ思考でネガティブ発言や人の悪口を言わない

こういうスタッフしか、チーム内にいないように、
チームをつくっていく必要があるのです。

私が今、ハマっている、
にっしー社長(明治クッカー代表の西原亮さん)も
PIVOTの動画の中でおっしゃっていましたが、

「人の悪口を言う人は、根絶やしにしないといけない」

という考えに賛成です。

というか、もう少し広げて、
ネガティブな発言をしたり、周囲の人を不快にさせる人を
チーム内で根絶やしにしないといけないのです。

今、業績が上がっている会社というのは、
本当に見事にポジティブな波動が溢れていて、
人間性の高いメンバーしかいないのです。

そういうチームをつくっていきましょう!
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