鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第547回】 投資の決断

2012年06月30日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアのクライアント様をお連れして、
別のエリアのクライアントの視察におじゃましておりました。

今、リフォームのショールームを新設することを計画されており、
一足早くショールームをOPENしたこのクライアントのショールームを実際に見るためです。

たまたま私自身、時間がこの日は確保できたので、同行しておりました。
(普段は、こういうケースに同行することが出来ず、クライアント様同士で
直接行き来したり、やりとりしてもらっております)

ショールームをつくる場合、新たに建物から建設する余裕がある会社はほとんどありません。
大抵、今の事務所を移転したりしながら、事務所をショールームにしたりします。

その際、

どの商材を何点置くか?
レイアウトをどうするか?
商談スペースを何席設けるか?
通路幅をどれくらいとるか?

などは、どの会社も当たり前に考えるかと思います。

それだけであれば、図面を拝借すれば、事足りるのです。

しかしながら、今回、お連れしたクライアントに見ていただきたかったのは、
図面では分からない空間の広がりやファサードの演出でした。

限られた店舗の中に、ある一定以上のアイテム数を設置し、
かつショールーム内に入った時に、広がりを感じられるような空間にしなければ、
お客様はまた次に来ようとも思われませんし、見た目が悪いです。

それらを実現するために必要なレイアウトの知識等を
どうしても現地で分かっていただきたく、今回遠くまで足を運んでいただきました。

実際に見ていただいたり、直接いろんな質問をされたりして、
お伝えしたかったことは十分ご理解いただけたようでした。

また、視察を受け入れて下さったクライアントの皆様、本当にありがとうございました。

帰りに駅まで送っていただき、更にはその前にその地域の有名フード店でごちそうにもなり、
ホントお世話になりっぱなしで、心から感謝しております。
ありがとうございます。

昨年から今年にかけて、全国のクライアント様が出店したり、別事業を立ち上げたり、
ショールームやモデルハウス等を立ち上げていただいたり、と多額の投資をして下さっています。

私の提言を信じて下さり、環境が厳しい中、決断をして下さっているのです。

この決断に、何としても応えたい。
絶対に成功していただきたい。
絶対に良い会社になっていただきたい。

そんな気持ちでいっぱいです。

クライアント様の新たな投資は、絶対に失敗できません。
ですから、「この地域でこのクライアントがこのビジネスモデルなら大丈夫」と
確信を持てることしか提言しません。

視察に行っていただいたクライアントの新事業の第二ステップがいよいよはじまります。

クライアントの投資のご決断が大成功するよう、
精一杯サポートさせていただく、ということを改めて決意した1日でした。
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【第546回】 業績が上がったら、次に目指したいこと

2012年06月29日 | 住宅コンサルタントとして
クライアントや勉強会のメンバーの受注が上がり、良い会社になっていただくことは、とても嬉しいですし、
そこを目指してコンサルタントというお仕事をさせていただいております。

そしてお伝えしたことを理解していただき、的を外さずコツコツとやっていただければ、
間違いなく業績が上がるという確信も持っております。
更に業績を一時的にアップすることは、それほど難しいことではありません。

商売をやっていく上で大切なのは、一時的に業績を上げることではありません。
良い業績を安定継続することです。

それを実現するために、商売の王道を歩み続ける必要があります。

商売の王道とは、驚異的な経常利益率を出すことでも、県内№1の業績を出すことでもありません。

私が個人的に定義しているのは、

「商売をやり続ければやり続けるほど、応援して下さるお客様が増え、
見込み案件が自然と発生し、安定して受注しやすくなる環境をつくること」

が、商売の王道です。

そのためには、ご縁のあったお客様が心から満足される商品やサービスを提供し、
お客様が潜在的に求めている提案をし、心と心が深くつながり、強固な信頼関係をつくっていくことが
欠かせません。

受注を上げながら、こうしたことを同時進行してやっていかなくてはなりません。

応援して下さるお客様が増え、商売がドンドンやりやすくなり、安定成長することが、
商売の王道であるとも言えるのです。

ですから、受注が上がったクライアントや勉強会のメンバーの皆様には、
是非とも商売の王道を歩んでいただきたいと思っています。

商売をやればやるほど、やりやすくなる。
ご縁のあったお客様が、自分達を応援して下さる。
次の見込みのお客様が自然と発生してくる。

こうした商売の王道を歩むことが出来ていますか?
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【第545回】 組織で働くということ

2012年06月28日 | 住宅コンサルタントとして
仕事をする上で大切なことはたくさんあります。

挨拶をきちんとする。
身の回り、事務所内、車の中、現場をキレイにする。
清潔感のある服装をする。
正しくて丁寧な言葉遣いをする。
結果を出す。

数え上げれば、キリがありません。

そして上記以外に、最近、とても大切だと思っていることがあります。

仕事は自分ひとりでは出来ません。
新築、リフォーム、建築資材販売、不動産といった、住宅関連の業界では、
スタッフ同士が力を出し合い、協力し合わなくては、良い仕事は出来ません。

お客様が商品やサービスに対して求めるレベルは、年々上がっています。
そして競合するライバル企業の力も年々上がっているのです。

そんな中、同じ会社で働く仲間同士が助け合い、ひとつになって取り組まなくてはならないのに、
セクショナリズムが横行し、会社の中がギスギスするようなことは、あってはならないのです。
(お客様に喜んでいただくことが最優先であるはずです)

ですからスタッフ同士、立場は異なりますし、主張は異なるかもしれませんが、
お互い協力して、お客様に貢献していく、という基本的な考え方は持たなくてはならないはずです。

そして、スタッフ同士が気持ちよく働くために、
社員一人ひとりが心がけなくてはならないことがあると思います。
要するに、場を乱さないとか、働く仲間を不快にさせるような言動は慎むべき、ということです。

反対意見を言う際も、子どもじゃないわけですから、
感情剥き出しにしたり、態度に出したりして、場の空気を悪くするようなことは避けるべきなのです。

自分の機嫌が悪い時に、態度に出てしまう
(電話を切るときとかに、モロに態度に出る人っていますよね・・・)。
朝、弱いのか、朝機嫌が悪く、周囲の方に気を遣わせてしまう。
自分の意見が通らないと、不機嫌な表情になる。

子どもじゃないんですから、こうしたことをしてはいけません。
少なくとも、こうした態度の方は、お給料をもらう資格は無いと思います。

しかしながら、こうしたことを教育を受けて来ていないために、理解出来ていない方もいると思います。

そういうときには、すぐにその場で指導することが大切です。
それでも基本的な態度が変わらず、
周囲の仲間やお客様に対して不快な言動を取り続けるのであれば、
組織で働くことがふさわしくない、ということをハッキリと言うべきです。

お仕事をし、お給料をいただくということは、プロであるということです。
プロですから、それにふさわしい行動、態度、礼儀マナーを守るべきなのです。

皆さんは、プロとしてふさわしい立ち振る舞いが出来ていますか?
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【第544回】 イケてる先輩との食事

2012年06月27日 | 住宅コンサルタントとして
私が大好きな言葉に、「イケてる」という言葉があります。

「あいつ、イケてるよな~」
「この店、メッチャイケてるやん!」

などと使うのですが、とにかくイケてることを「イケてる」と言います(←なんのこっちゃ?)。

月曜日の夜、東京まで出て、私が個人的に大好きでイケてる先輩と
渋谷のお寿司屋さんで食事をしていました。

私が前職で働いていた会社に入社するきっかけを与えて下さった先輩ですし、
今の自分のコンサルティングのスタイルにも大きな影響を受けている先輩です。

独立前にはちょこちょこ食事に連れて行っていただいてましたが、
昨年は忙しく、1年間お会いしていませんでしたので、久しぶりのお食事です。

このブログでご紹介もしている、私の師匠やこの先輩、
それからプライベートでも仲良くさせてもらっている日本一の住宅営業マンと食事に行く際は、
個人的にデート感覚です。
行く前からワクワクしてしまいます。

渋谷駅で待ち合わせをして、タクシーで渋谷駅からちょっといった所にある、
洒落たお寿司屋さんに連れて行っていただきました。

お店のカウンターに案内していただき、白ワインをオーダーし、
店主がおつまみをつくって出してくれるのですが、
これが見事なお味。
その後、出てくるお寿司も本当においしく、
それらをつまみながら、魅力的な先輩とおいしいワインをいただき、
とても良い時間を過ごさせていただきました。

先輩との会話の中で、私が独立後もそれまでと変わらないペースで仕事をしていること。
そして仕事を通して私が目指していることなどをお伝えさせていただいたのですが、
先輩に、

「お前、ちょっとイケてるなぁ」

と言っていただけたとき、とても嬉しかったです。

自分自身が常に進化成長しなければ、この仕事をする資格が無いと個人的に思っているのですが、
こうしたスタンスを認めていただけたようです。

私は単純ですので、素直に喜んでしまいました。

イケてる方に認めていただけると、嬉しいものですね。

まだまだ未熟者ですが、また次回、先輩と食事に行く時も、
仕事に対してのスタンスを認めていただけるよう、
日々の仕事に取り組みたいと思った1日でした。
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【第543回】 取り組むべきことが多々あると、ワクワクします!

2012年06月26日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、とあるエリアの住宅会社様でのコンサルティング。

歴史も実績もある、伝統ある会社様にご縁を頂戴し、
昨日が第一回目のコンサルティングでした。

初めてのコンサルティングでは、どうしても現状把握が中心になります。
というのは、これまでもクライアントは住宅事業に取り組まれているわけです。

商品にしても、マーケティングにしても、セールスにしても
これまでその会社さんがやってきたやり方があるのです。

それをまずは理解し、変えなくてよい部分は当然そのまま継続しています。
そして明らかにこうした方がよい、と思う部分がある場合にのみ、
やり方や手法のご提案をさせていただきます。

このクライアントは、地域では長年ご商売をされており、
新築、リフォーム共に本当にご紹介が多い会社さんでした。

その部分を更に伸ばし、また新規のお客様に対するアプローチを強化することで、
更なる飛躍、発展は可能だと感じました。

やることは山積みですが、あれもこれもやっていただくと、
本当にすごい会社になるだろうなぁ、と考えると、ワクワクして、
コンサルティング中、ニコニコしておりました。

日々の仕事を一所懸命やることも大切ですが、
一度、自社の現状を俯瞰して見て、
取り組むべきことは何かを整理して、見える化することも大切です。

そして、やるべきことが明確になり、
更にそれらをやり切った後の自社をイメージすると
ワクワクしますね!

毎日の仕事を楽しみたいものです。
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【第542回】 商売の王道を歩むと・・・

2012年06月25日 | 住宅コンサルタントとして
ご縁を頂戴しているクライアントの中で、組織として一体化出来ている、
素晴らしい住宅会社さんがおられます。

普通、住宅会社だと、営業と工務、営業と設計、設計と工務それぞれの仲があまり良くなく、
場合によっては対立している会社さんも結構存在します。

そもそも、仕事をしていく上で、営業はお客様の立場に立ち、
工務は利益を確保するという点では、会社の立場ですし、職人さんの立場で考えたりするのです。
当然、考えが異なって当たり前です。

ここで大切なのは、基本的な会社の考え方を定め、全社員で共有することです。

何のために仕事をするのか?
何のためにわが社は家づくりに携わっているのか?

仕事をする目的、根本の理念、考え方の一致が組織として出来ていると、
各セクションの対立は基本的に無くなる、ということを
クライアントの社長様より教えていただきました。

実際、そのクライアントでは、お客様のため、働く仲間のため、地域社会のために、
全スタッフが心を一つにして、本当に良い仕事をされています。

そして、ベースとなる人間力が異なってくるのです。
社員さんが人として、ドンドン成長されます。

そして、スタッフ全員がそんな意識で仕事をしている会社で家を建てられたお客様は、
一体どんな感想をお持ちなのか、ということを昨日、ヒアリングさせていただいておりました。

当然ながら、OB様も本当に大満足されているのです。
OB様から出てくるのが、携わったスタッフの固有名詞と、
それぞれのスタッフとの具体的なエピソードなのです。

それだけ、OB様の心に良い印象が強く残っているのでしょう。

家づくりをさせていただいた、とても大切なOB様が
自社の応援団になってくれているようなことを私は感じました。


これって、素晴らしいと思いませんか?

商売の王道を歩んでおられるなぁ、と心から感じました。

王道を歩んでおられる会社さんは、5年後、10年後が本当に安心できます。
だって、OB様が増えれば増えるほど、自社の応援団が大きくなっていくわけです。

今、良い土地を仕入れ、土地の力に頼った展開をして、たまたま業績が伸びている会社。
小手先の販促手法を研究し、どこまでいっても小手先の手法を磨き続けていて、
何とか踏ん張っている会社。
価格訴求に頼ってばかりで、何とか現状を維持している会社。

そんな会社とは次元が異なるのです。

住宅会社にとって、最も大切な評価メジャーは、昨対比の成長率でも、
今期の受注棟数でも、一人あたりの生産性でもありません。

OB施主様の満足度だと思います。

皆さんの会社の、OB施主様の満足度は高いですか?
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【第541回】 うまくいくのも失敗するのも原因は自分にある

2012年06月24日 | 住宅コンサルタントとして
この仕事をさせていただいていて、
今まで多くの経営者様からご相談を頂戴したり、
さまざまな質問に回答させていただいてきました。

経営者の最大の仕事は、自社の将来を決めることと、
その目標地点に到達するために、さまざまな手法を検討し、
何を選択するのか、そして何からスタートするのかという決断だと思っています。

しかしながら先日、経営相談を頂戴した方で、変わった方がいらっしゃいました。

というか、今、私がご縁を頂戴しているクライアントの経営者様がイケてるだけであって、
むしろこういう経営者様が一般的かもしれませんが・・・。

その経営者様がおっしゃったのは、

「今、新しい取り組みをしなければならないことは分かっています。
それに取り組むのに、外部の力を借りなくてはならないことも分かっています。
でも、我が社の現状は余裕があるわけではないし、
やる以上は、絶対に失敗できません。
あなたにコンサルティングの依頼をすれば、成功しますか?」

といった内容でした。

私は、この手の質問には非常に違和感を感じます。
もちろん、皆さんも感じますよね?

成功するか否かを人に委ねているのです。

まず、この時点で考え方が間違っています。

更に、

「連絡を取りたいときに、すぐに連絡を取れたり、急な依頼には即対応してくれるのか?」
「今のわが社には、コンサルティングフィーはキツイ。何とかならないか?」

というような質問もそれ以前に頂戴していました。

私がどんな回答をしたのかは、皆様の想像にお任せします。

全て自分の都合ばかりを考える。
理由もなくいきなり値切る。
基本スタンスとして、成功するかどうかを他人に委ねる。

とてももったいない考え方だと思います。

成功するも失敗するも、全て自分の問題だと私は個人的に思っています。

自分のイメージ通りに、自分の未来は開けていきます。

新しいことにチャレンジするのなら、まずは成功するまでの道のりをしっかりとイメージし、
自分を信じて取り組みたいものです。

全ての責任は自分にある、と思える経営者が経営する会社が成功するのです。
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【第540回】 説明することと口説くこと

2012年06月23日 | 住宅コンサルタントとして
建築に対する知識はものすごい。
提案力もある。
人当りもそんなに悪くない。
まじめ。

でも、営業マンとして、受注が伸びない人っていませんか?

こういう営業マンに言えるのは、

「説明は上手だが、口説くのが下手」

ということです。

口説くという言葉は、ビジネスにおいてふさわしくないかもしれませんが、
この方が私がしっくりくるので、しばしこの言葉を使わせていただきます。

説明とは、工法や性能の話、保証やアフターの話、ローンや資金計画の話、プランニングの話など、
自社の商品やサービスについて、お客様にご理解いただくために不可欠なことです。

しかし、説明だけでは片手落ちなのです。

住宅営業は、恋愛と全く同じなのです。

相手が知りたいことについて、答えたり教えてあげたりする。
今、旬のショップや音楽の話などをする。
映画やドライブに一緒に行く。

こうしたことをすることは大切なのですが、こんなことをいくらしても、お付き合いすることは出来ません。

「もし、付き合ってくれたら、俺は君にこんなことをしてあげたい」
「自分のことが好きやねん!付き合ってください!」
「俺と結婚してください!」
「君の本音は、どうなん?」

というように、最終的に口説いたり、決断を迫らない限り、お付き合いすることは出来ません。
肉食系のお客様の場合、お客様から迫られるということはあるかもしれませんが、
やはりこちらから迫るのが自然だと思います。

説明することと口説くこと。
この2つが出来て、はじめて本当の営業マンかと思います(特に住宅は)。

説明することだけが、営業マンの仕事ではありません。
自分なりのお客様への口説き方を習得しておきたいものです。
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【第539回】 受注を上げることよりも大切なこと

2012年06月22日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社として大切なことの1つとして、受注を上げていくことは言うまでもありません。
しかしながら、受注が上がればそれでいいわけではないと思います。

正直、今は景気がそんなに悪くありませんし、
消費税が上がる前でお客様も積極的に動かれています。

だから、ただ受注を上げることだけであれば、それなりの力がある会社の場合、
それほど難しいことではありません。
何棟契約するか、とか、昨対比何%売上が伸びたとかよりも、
もっと大切なことがあると思います。

その部分に意識がちゃんとある会社さんは、
今の住宅業界のバブルが終わった後も、地域のお客様に応援していただけることでしょう。

こういう時代だからこそ大切なのは、

「自社に家づくりを託して下さったお客様が、お引渡し時、そして入居後に
一体本音の部分でどう感じておられるか?」

ということを意識することです。

受注アップは、出来るのです。
かっこいいのは、受注が順調に上がりつつ、お客様満足も上がっている会社です。

地域の中で、皆さんの会社はどう見られているのでしょう?
どんな噂、評判なのでしょう?

業績が上がり、工事が忙しくなってくると、お客様への対応の頻度が下がりがちです。
そして、工事スタッフの人数を増やし、組織が大きくなると、
営業と工事、設計と工事のコミュニケーションが悪くなりがちです。

そしてセクショナリズムが発生したりします。

受注アップと共に、組織のこうした部分を改善していく必要があるのです。

そして、スタッフが増えて、会社組織が大きくなるのに備えて、
準備をしておかなくてはならないことがあります。

それは、

「何のために働くのか?」
「何のために家づくりの受注を当社はしているのか?」
「仕事を通じて実現しなくてはならないことは何か?」
「会社の存在意義は?」

など、理念や存在意義など、働く上での目的に関することなのです。

何のために家づくりをし、何のために自社が存在しているのか?
ここを理解したスタッフが増えれば増えるほど、
大企業病とは無縁の組織になるのです。

受注をしただけで満足してはいませんか?
日頃、どこを見て、何を意識して仕事をしているのでしょうか?
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【第538回】 お客様の来場数UPに必要な要素とは?

2012年06月21日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、私に経営のイロハを教えて下さった、
私の恩師とも言える社長様が経営するクライアントにお伺いしておりました。

企業経営する上で、ベースとなる理念の浸透が組織にとっていかに大切か?
働く目的や目指さなくてはいけないことを明確にし、
全社員に浸透させることがいかに重要か?

そして、会社の理念がお客様に共感していただけたとき、
その理念がそのままセールスにも転用できることなど
コンサルタントになりたての頃、こうしたことを私に教えて下さった会社さんです。

ご縁を頂戴するようになってから、いくつかのご提言をさせていただきましたが、
それらの大半を翌月にはやり切っておられます。
毎月、私が勉強させてもらいにお伺いしているような感覚です。

そんな中、このクライアントでは、イベントの情報発信に関して、
ある改革をした結果、お客様のご来場数が非常に上がりました。
しかも、お客様のご来場も土日に集中するのではなく、
平日にもバラけて来ていただけるようになってきた、とのことです。

おかげで、初回接客でしっかりとした対応が出来なくなることも減少し、
「非常に良くなっています」とのご報告を頂戴しておりました。

また、別のクライアントでは、同じ改革をしたところ、お客様の来場数が3倍近くになりました。

こんなことをブログや講演などで発表すると、すぐに

「どんなことをやったのですか?」
「チラシですか?WEBですか?フリーペーパーですか?」

などと、すぐに手法論の話をされる方もいるのですが、
結論から言えば、同じことをやっても効果が出ない会社と効果がしっかりと出る会社に分かれます。

発信の仕方だけを変えただけでは、お客様のご来場数にさほど大きな差は生まれません。

「どんな内容の情報をどういう形で発信するか?」ということ以前に、
もっと大切なポイントがあるのです。

そのポイントを押さえることが出来ている会社さんが、この取組をされれば、
ご来場数は確実に上がります。

そのポイントとは、商売を継続していく上で、最も大切な本質的な部分です。

そこを理解せず、チラシやイベントの内容、粗品などにどれだけ知恵を絞っても
効果は全くと言っていいほど出ないのです。

そのポイントとは、一体何なのでしょう?
クライアントの皆様、それから勉強会のメンバーの皆様は、分かりますよね?
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【第537回】 経営者の仕事

2012年06月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、とあるエリアのクライアントで朝から社長と打ち合わせ、
そして午後から勉強会2本をさせていただいておりました。

勉強会のうち、1本は新築に関しての勉強会。
そしてもう1本は、リフォームの勉強会でした。

それぞれの勉強会のメンバーの方とは、2年目、3年目のお付き合いで、
マーケティングやセールスに関する基本的な知識はもう既に習得されています。

やり方、手法をマスターしたら、会社組織を強くしていく上でも
強い組織をつくっていかなくてはいけません。

自社が強い組織になるかどうかは、100%経営者の手腕にかかっています。

昨日の勉強会では、「経営者の仕事とは何か」ということについて、
いろいろとお伝えさせていただいておりました。

先日のブログにも書いたのですが、会社がジリ貧になる責任は、経営者にあります。
組織として弱い会社になるのも、経営者の責任です。

更に言うと、郵便ポストが赤いのも経営者の責任である、といろんな方がおっしゃっています。

創業当時は、自分で仕事を受注してきて、自分でその仕事を完成させ、
請求書の発行も代金の回収も、それからアフターも実務全て経営者がやることが多いです。

しかしながら、業績の向上と共に、スタッフが増えていくと、
実務の仕事からマネジメントの仕事に変わり、最終的に経営の仕事へとシフトしていきます。

私が昨日、お伝えしたかったことは、
「自社が3年後、10年後にどうなるかを決めること」
ということでした。

会社が将来、ここを目指しているということを従業員さんに伝えなくてはなりません。
そして、そこに到達するために、何を会社としてやっていくのかを決め、
それを確実に実行に移していくことも、経営者の仕事なのです。

皆さんの会社は、3年後、10年後をイメージ出来ているでしょうか?
それとも、目先の受注だけしか見えていない会社でしょうか?
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【第536回】 経営相談時の心の状態

2012年06月19日 | 住宅コンサルタントとして
6月5日と7日に、福岡と東京でセミナーを開催しておりましたが、
そのセミナーにご参加いただいた企業様より経営相談を多数頂戴しております。

一昨日お伺いしていた会社さんもそうですし、昨日は2社お伺いし、
いろんなご相談を頂戴し、それに対し私なりの回答をさせていただいておりました。

ありがたいことに、実は合計7社さんから相談を頂戴しているのです。

今の私のスケジュールで7社さん全ての依頼を受けることは出来ません。
でも、セミナーにご参加いただいたお礼として、
コンサルティングの依頼を受ける受けないは別にして、
自分の考えやご提供出来る事例やノウハウはせっかくなので、
ご提供させていただくことにしています。

出会ったご縁を大切にしたいと個人的に思っています。

で、ご相談を頂戴した際、コンサルティングの依頼につながるかつながらないかは
どちらでも全然構わない、と正直思っています。

ご縁のある、無しも全て運命。
その企業様にとって、私にコンサルティングの依頼をすることが、ベストとは限らない。

その企業の経営者様が、自社が良くなり、
社員さんやお客様、地域社会に対し貢献できるようになるために、
後悔しないご決断をして下されば、それでいい。
そのご決断をしていただくために、自分はお伺いしている。

そんな気持ちで、経営相談をお受けしています。

こういう気持ちですから、おそらく私にご依頼されない方が良い、と思うと、
具体的なお話はせず、帰ってくるようにしています。

その企業様にとって、ベストな選択をして欲しいのです。

こうした気持ちは、ここ3年くらい、ずっと続いています。
こういう気持ちになれるのは、日々、ご縁を頂戴しているクライアント様のおかげです。
自分が最優先でやるべき仕事が日々あるからこそと言えるでしょう。

新規の経営相談を頂戴している企業様に対して、本当に冷静でいられるのです。

住宅営業マンにとって、こうした精神状態でいることが理想なのではないか、と思います。

営業マンの使命は、後悔無いご決断をお客様にしていただくお手伝いなのです。

皆さんの会社の営業マンは、どんな気持ちでお客様の前に立っていますか?
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【第535回】 65歳にして、発想が凝り固まっていない経営者様

2012年06月18日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアの企業様にお伺いしておりました。

社長様の年齢は65歳。
その会社は、建材と木材を扱っておられます。

建築資材の販売会社というと、全国的にはジリ貧の状態が続いておりまして、
全体の90%以上が売上減かと思います。

更に経営者は、将来会社をどういう方向に持っていけば良いか分からず、
日々の経営に不安を持っていると思っています。

そこで今月、東京と福岡でセミナーを開催させていただいたのです。
その際に、ご参加いただいた会社様の1社です。

私は、建築資材の販売会社は、ある方向に進むべきだ、という1つの持論を持っていて、
セミナーではその私の考えをお伝えしていたのですが、
昨日お伺いした会社さんは、私の発想をはるかに超えることをはるか以前からされていたのです。

しかも、まさに今も進化されているのです。

経営相談にお伺いしたのに、私が勉強させていただきっぱなしの1日でした。

私は今、39歳。
住宅業界のことを猛烈に勉強し、全国の伸びている会社、
おもしろい取り組みをされている会社の大半を知っているつもりでいました。

そして、お客様に支持される会社になるために、応援していただける会社になるために、
どんなことに取り組み、どんな考えで日々仕事に取り組まれれば良いのかを
各クライアント様にお伝えしてきたつもりです。

しかしながら、研究すればするほど、知らず知らずのうちに発想が固定化し、
頭が固くなっていたような気がします。

昨日、お伺いしていた企業様の社長は、65歳にもかかわらず、
私なんかよりよっぽど発想が柔軟で、しかも固定化されていないのです。

是非とも見習わせていただきたいと思いました。
また、自分に対して、チャレンジすべきテーマが出来ました。

皆さんは、業界の既成概念にとらわれない、柔軟な発想が出来ていますか?
自分の発想が固くなっている、と感じることがありますか?
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【第534回】 義理堅いか否か

2012年06月17日 | 住宅コンサルタントとして
今の日本は、市場としてみれば、成長期ではありません。
もう人口も住宅着工数も減少し始めていますので、衰退期と言えるでしょう。

衰退期の中、しかもいろんな業界がリフォーム市場に参入しています。
通常で考えれば、激戦の中、業績を上げていくことは難しいでしょう。

でも、そんな中、リフォーム事業で起業されたり、
異業種からリフォーム事業に参入されるクライアントと数社、ご縁を頂戴しております。

各社さんとも業績は好調です。

また新築にしても、着工数の減少、更には良い土地が出にくい(大規模造成が非常に少ない)、
更に日本人の平均所得の低下など、マイナス要因が多々あります。

でもこうした中、業績が順調に伸びておられる会社が、クライアントの中にもいますし、
世間には結構存在するのです。

外部環境がどうであれ、伸びる企業は伸び、発展する企業は発展します。
また業績が伸びない企業は伸びませんし、衰退する企業は衰退します。

「この差は何なのかなぁ・・・」と分析するのですが、結局のところ、トップが素直で謙虚であるか?
そして商売の本質を見失っていないか?
人を大切にし、義理堅いか?
と、ほぼ全て経営者の資質や人間性によるなぁ、とつくづく感じます。

特に最近感じるのは、やはり義理堅い経営者は、応援してくれる取引先やお客様が多々あらわれ、
結果として業績が堅調だということです。

新築やリフォームをどこに託すかという、一生の中でも相当大きな決断をして下さったお客様に
責任ある仕事をし、そのご恩に応えていくという姿勢。

さまざまな取引業者さんのことを考え、
また当然ながら自社で働いてくれているスタッフのことを考え、
皆が良くなるためにはどういう経営をしていかなくてはならないか、という姿勢。

また、地域社会への貢献の姿勢も忘れてはいらっしゃいません。

お世話になった方へ、しっかりとお返しするという義理堅さがあるんです。

一方、利用できるものは利用だけすればよい。
用がなくなれば、解雇すればよい。
次のお客様をどんどん探せばよい。
こんな、不義理な考え方を持つ浅い経営者の会社は、応援してくれる人が減少し続けます。

お金で何でも買える、と思っている経営者も同じです。

こういう考え方の会社は、市場の縮小と共に、淘汰され、存続できなくなるでしょう。
誰も応援したくありませんよね。

皆さんの会社、それから皆さん自身は、義理堅いでしょうか?
応援して下さるお客様や仲間はたくさんいるでしょうか?
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【第533回】 お客様を選ぶ

2012年06月16日 | 住宅コンサルタントとして
「お客様は神様です」
「会社の真の支配者は、顧客である」

と、昔からよく言われています。

でも、個人的には私はこうした言葉に違和感を感じます。

お客様は最も大切な存在ですし、商売をする上で最も考えなくてはならないのは、
「どうしたら、お客様は喜び、満足していただけるか」ということです。

でも、神様でもなければ、会社の支配者でもない、と個人的に思っています。

お客様は、どこから買うか、どの会社のサービスを選ぶか、という権利を当然お持ちです。

逆に、商品やサービスを提供する側も、こうした権利が存在すると思うのです。

自社にとってとても大切なお客様と、考え方や価値観が異なり、
大切なお客様にご迷惑をかけたり、常識を逸脱しているお客様に対しては、
お断りする権利があると思うのです。

更に商売を継続していこうとすれば、
当然ながら会社を維持していくだけの利益を頂戴しなくてはなりません。

利益に関して、全くの無頓着の経営者もおられますが、
住宅業界の会社は簡単に廃業や倒産をしてはいけないと思います。
それは、これまで自社を支持して下さったお客様に不義理をしてしまうことになると思います。

という大原則を理解していれば、会社を運営していくだけの利益を頂戴することは当たり前のことで、
安易に安売りをしている会社こそが不義理だと思います。

適正な利益を頂戴できないお客様もお断りして当然なのです。

お客様を選ぶために大切なのは、常に数多くのお客様にご支持を頂戴し、
目先の仕事に困らない状況をつくることです。

お客様を選ぶ。
皆さんの会社では、お取引をさせていただくお客様に対しての条件や定義は明確ですか?
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