鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4993回】 マスメディアの発信の質を正しく理解しておく

2024年08月31日 | 住宅コンサルタントとして
日本のTVや新聞の発信の質は、
ぶっちゃけ週刊誌と同じレベルだと思っています。

とにかく質が低いというか、
発信する情報の偏向がひどいというか・・・。

例えば自民党総裁選についてですが、
ある一定の立候補者の報道に偏っていて、
とても中立的とはいえません。

私が個人的に大好きで推している青山繁晴議員なんて
本当に触れられることがほぼ無い状況です。

青山議員の姿勢や考えが、
今のマスメディアからすれば、
自分たちの既存権益が減ってしまうからなのか、
と思わざるを得ません。

また今回の台風10号についての報道についても、
偏向報道がひどいよなぁ、と思ってしまいます。

危機感をあおった方が視聴率も上がるしクリック率も上がる。

だからとにかく視聴者や読者の危機感を煽りまくる報道が
本当にひどいよなぁと感じています。

YouTubeでいろんな発信をしている方も
当然いろんな方たちがいて、
やはりかなり偏った発信をしている方も多いのです。

情報に簡単にアプローチできるようになった現代、
受信側の我々がいろんな情報を総合的に判断し、
何が正しいのかを分析できる能力が求められると思います。

とにかく今のTV・新聞の報道の質は
思いっきり偏っているということと質が低いということを
理解しておきましょう。
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【4992回】 視野が狭すぎると・・・

2024年08月30日 | 住宅コンサルタントとして
自分が今、見えていることが全てだと思い、
自分が見えていない世界を見たり知ろうとしない。

こういうタイプの方は、視野が狭いですし、
基本的に成長しないです。

自分が見えている世界なんてほんの一部で、
世間にはもっと素晴らしくて優秀な人がたくさんいる。

そういう人に一歩でも近づきたい。

そう思える人が成長していく人です。

私は23歳で大学を卒業し、
就職した会社で北海道に赴任しました。

それまでずっと大阪・京都で生活してきて、
周囲の大半は関西人でした。

なので最初、北海道に住み始めた際、
基本的な考え方や視点が北海道の方と関西人で
あまりにもかけ離れていたことが衝撃だったことを覚えています。

学生時代に自分の周囲に居た人たちと比較すると、
北海道で出会った方たちは、
人間的には本当にあたたかくて親切な方が多く、
人としては大好きでした。

ただ当時、自分の周囲に居た北海道の方たちの大半が、
北海道が全てというか、北海道しか見えていない感じでした。

日本全体を見るとか、世界情勢に興味を持っている、
という方が周囲にはほぼいなくて、
凄く視野が狭い方が多いなぁと感じていました。

周囲の方たち、本当に優しくて素敵な方ばかりでしたが、
このまま居心地の良い北海道で暮らしていると
自分自身の成長が止まるのではないか、という危機感を感じ、
そこで自分の人生を真剣に考え、
関西に戻って転職するという決断に至ったのですね。

その決断から20年経過しましたが、
自分なりにはその決断が正しかったと思います。

で、住宅会社の営業さんや設計さんの中にも、
本当に視野が狭い方がそれなりに存在すると感じています。

自分の周囲しか見えていない。
世の中には素晴らしい住宅会社も、
素晴らしい営業マン、設計さんがいるのにも関わらず、
本当に狭い視野の中で向上心が無いというか、
バカボンのパパのセリフのように

「これでいいのだ」

と言わんばかりに成長や進化に拒否反応を示すのです。

今、自分たちがお客様に選ばれていないことを
会社の知名度や商品・価格のせいにする。

いやいや、あなたが他社の優秀な営業さんと比較して、
圧倒的に魅力が足りていないから選ばれないだけなのですね。

自分に見えているのは、ほんの一部分でしかなく、
上には上がいる、というような視点を持っておきたいものです。
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【4991回】 今回の台風10号の動きからの判断

2024年08月29日 | 住宅コンサルタントとして
19年間、この仕事をさせていただいて、
毎日、あちこちに移動する中で
これまでクライアント様のところに到着できなかったことが
わずか2回しかない、というのが、1つのネタでした。

本来であれば、昨日、中部国際空港から九州に入り、
今日明日と九州で仕事の予定でした。

そして昨日の夜19時までは中部国際空港におり、
しかも搭乗手続きも済ませ、
福岡に飛ぶつもりでおりました。

ところが、私が乗る予定の飛行機の搭乗が、
直前で1時間遅れることになったのです。

何だか非常に変な胸騒ぎがしたのです。

これまで感じたことが無いような・・・。

で、ANAのスタッフさんにお願いして、
搭乗のキャンセルをして、
急遽、自宅に帰る選択をしました。

台風10号の動きの予想は、刻一刻と変わるので、
判断が難しいのですが、
おそらく本日と明日の九州の鉄道や飛行機は、
ほぼ運休ということになると思われます。

そうなると、九州にいるのに、
クライアント様のところまで移動できない、
ということになってしまいます。

何より、クライアント様のスタッフの皆様の安全が第一です。

今日のコンサルは中止、
明日のコンサルはリモートにて対応させていただく、
ということなりました。

ネットやTVのニュースでは、
鹿児島や宮崎でかなり強い風と雨の影響で、
被害が報告されています。

こういう時は、まずは安全第一で意思決定をすることが基本。

被害を最小化するような決定と行動をして参りましょう。
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【4990回】 会議や研修への参加状況が自社の規律のバロメーター

2024年08月28日 | 住宅コンサルタントとして
クライアント様の全社員さんに集まっていただいて、
今の時流やビジネスの世界の常識、
教育論や人間性向上など、
全体研修をさせていただくケースが結構あります。

手法やノウハウ、情報も大切ですが、
それらは全て人としての基本の上に乗っかるものだと
個人的に考えています。

したがって人としての基本が出来ていなければ、
どれだけ手法やノウハウを習得しようとも
それらを正しく扱えなかったりするため、
結果にはつながらないと思っています。

組織として、ビジネスパーソンとしての基本として、
会社の会議や研修には、クレームなどのケースを除き、
基本、全員参加というのが常識です。

ところが、組織としての基本がなっていない会社、
それから規律が守れない会社の特徴として、
会議や研修の参加率が低い、ということが挙げられます。

半年~1年前から会議や研修の日程が
決まっているにもかかわらず、
緊急ではないお客様との打合せや定期点検などを
会議や研修の日にぶつけて参加しないスタッフが多いと、
組織としての風土は二流~三流になっていきます。

この仕事を通じ、いろんな会社を拝見していますが、
決定していることを組織として守れない、
もしくは守らない社員さんが多い会社は三流で、
三流の会社はどれだけ素晴らしい事例を学んだり、
どれだけクオリティの高いノウハウを知っても
見事にモノになりません。

組織として一流を目指したいものです。
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【4989回】 言葉尻だけ丁寧でも、本音は透けて見えるもの

2024年08月27日 | 住宅コンサルタントとして
コミュニケーションを他の方と取らせていただく際、
気をつけなくてはならないことがあります。

それは私自身、実績面でも人間性の面でも
圧倒的に成果を出されているクライアント様の
経営者の方たちとのやり取りの中で
学ばせていただいたことです。

本当の一流の方というのは、
とにかく相手に対し、細かな配慮や気配りができていて、
その上で言葉も丁寧でコミュニケーションを取られます。

だからそういう方とやり取りをさせていただくだけで、
こちらとしてもとても幸せな気分になります。

そして自分もこういう気配りが出来るようにならなければ、
と学ばせていただけたりするのです。

その一方で、表面上の言葉遣いは丁寧なのですが、
実は自分の都合や考えを一方的に押し付けてこられ、
基本、相手に気遣いができていない方もいます。

よくよくいただいた文章を読んでみると、
こちらへの敬意や気遣いが一切なく、
完全に下に見ているというか、支配している感じで
ちょっとこういうやり取りってないよな、と思ってしまいます。

そういうところから、その人の本性が垣間見えるのです。

丁寧な言葉を用いることは、当然マナーとして重要ですが、
言葉尻だけ丁寧でも、言葉は案外、本人の本性が出てしまう。

だから言葉遣いだけでなく、
根本の人間性が一流になれるよう、
日頃からの研鑽が大切なのです。
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【4988回】 最悪な経営者とは・・・

2024年08月26日 | 住宅コンサルタントとして
弊社は今、クライアント様のコンサルティングだけでなく、
2つのVC本部のサポートもさせていただいておりますので、
いろんな住宅会社の情報が入ってきます。

そんな中、「経営者として最悪だな」と思うのは、
社員さんよりも自分が目立ちたい、
常に社員さんに対しマウントを取りたい経営者です。

経営者である自分よりも優秀な社員さんが
自社で働いてくれていることは、
本当にありがたいこと。

普通、自分より劣る人の下では、
人間、なかなか働く気になれないものです。

そんなありがたい社員さんが、
経営者である自分より目立ち、
チヤホヤされるのが我慢できないのかはしりませんが、
誰の目から見ても優秀な自社の社員さんを
外部の方たちに対し良く言わない経営者がいるのです。

自分が一番でいたい。
自分が優秀だと思いたい。

そんな感じなのでしょうか?

自己顕示欲の塊というか、
ちょっと病気なのかもしれませんね。

自分がどう評価されるかなんて、
経営者にとってはどうでも良いじゃないですか!

社員さんがイキイキと働いてくれていて、
お客様が自社の商品やサービスに満足して下さっている。

そして会社の業績が良く、利益がしっかりと出ている。

それって最高なことです。

それでもう十分なのに、
更に自分は名経営者で賞賛を浴びたいのか、
自分より目立つ人を蹴落としたいというのは、
頭が悪いのか、人として、経営者として最悪です。

社員さんの活躍や成長を見守り、
応援できる経営者でありたいものです。
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【4987回】 ビジネスの世界では、どう伝わったかが全てである

2024年08月25日 | 住宅コンサルタントとして
ある営業マンがお客様と言った、言わないのトラブルになった際、

「いや、私はちゃんとお客様にこのことをお伝えしたのですが・・・」

という報告を受けても、会社としてはどうしようもありません。

ビジネスの世界では、言ったか言ってないかはどうでもよく、

「相手にどう伝わったかが全て」なのです。

私、建材メーカーの営業マン時代、
この言った言わないのケースで
非常に会社に迷惑をかけることが何度かありました。

こういう問題に巻き込まれた方たちは、
もう本当に誰も良い気分にならないのですね。

なのでもうこの言った言わないでのトラブルに
絶対に巻き込まれたくないと決意し、
口頭でのやり取りをお断りにし、
全て書面や文字でのやり取りで
お客様とやり取りするようになりました。

以来、言った言わないのトラブルに合ったことはありません。

そして伝わる伝わらないのケースでもう一つあるのは、
上司部下の関係や同僚との関係において、
ある一方が傷ついたり、萎縮してモノが言えなくなるケース。

相手を傷つけた側に、傷つけられた側のことを伝えても、

「私、そんなキツイこと言っていません」
「私はそんなつもりじゃなくて言ったのですが・・・」

みたいな返答があるのです。

これもぶっちゃけ、
傷つけた側が何を言ったかどうかは
あまり問題ではありません。

相手にどう伝わったかが全てなのです。

上司や役員の立場なのに
こういうビジネスの世界の常識を理解していなく、
自分はそういう意図では無かった、というような
次元の低いレベルは卒業して欲しいものです。
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【4986回】 事例紹介力と未来訴求力

2024年08月24日 | 住宅コンサルタントとして
先日、あるクライアント様のスタッフさんの前で
この夏、デンマークとスウェーデンに行ったお話を
させていただいている際に、

「(私の)お話を聴いていると、自分も行きたくなります」

とおっしゃっていただきました。

まあそのクライアント様、社長から幹部リーダーの皆様、
本当にすなおで感性が高いので、
私だけではなくいろんな方のお話を聴いたら
すぐに行動し、体験するという習慣が身についているのですが・・・。

そのクライアント様以外でも、
私自身、自分が体感したことや
利用させていただいたお店の話をすると
いろんな方が実際に行ったり体験したりされています。

おそらく、私自身は事例紹介力が高いのだと思います。

でも今の時代、商品やサービスの情報に関しては、
お客様はスマホで簡単にアプローチできるので、
単なる説明ではお客様の心は動きません。

実際にそれを利用したお客様が、
利用前と利用後でどんな変化があったのか?

どういう満足度を得られたのか?

こうした購入後・利用後の未来をイメージできなければ、
それを購入しようと思えないのではないでしょうか?

なので、売れる営業マンになろうと思うのであれば、
商品知識を高めることは当たり前で、
その次には事例紹介力を習得する必要があると思います。

では事例紹介力を高めるには、どうすれば良いか?

これは実際に自社の商品やサービスをまずは自分が購入する、
もしくはご購入されたお客様に
直接インタビューをさせていただくことが最良の方法です。

その一次情報を自らにインプットすることがスタート地点です。

そして次のステップとしては、
同業他社の商品やサービスと自社のそれは
何がどう違うのかを分かりやすく訴求できること。

そのための他社調査・比較が必要になるのです。

人間、相対的に話をしていただいた方が
理解が深まるというもの。

だから自社の商品・サービスの話だけではなく、
他社同等品との違いをお伝えすることで
お客様の理解度は大きく変わるのです。

そして最後に、自社の商品やサービスを購入すると、
お客様の未来はこうなる、という購入後の変化をイメージしていただく。

未来を訴求することも大切かな、と思っています。

自身の事例紹介力と未来訴求力を磨くことができていますか?
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【4984回】 広告制作会社や住宅会社の広報スタッフに必要なこと

2024年08月24日 | 住宅コンサルタントとして
広告制作会社や住宅会社の広報スタッフなど、
情報を発信したり、伝えたいメッセージを形にする、
そういう仕事をしている方に必要なことは何か?

個人的には、ターゲットとなる顧客のことを
とにかく深く理解することが不可欠だと思っています。

ターゲット層の方たちが、
日頃、どういう雑誌を見たり、
どういう音楽を聴いているのか?
どういうお店で家具やインテリア雑貨を購入しているのか?
記念日にどのレベルのレストランで食事をしているのか?
日頃、どのレベルのサービスを受けているのか?

こういうことを全く分からない状態で
技術的には問題ない広告を制作したり
いろんな情報を発信したとしても、
それはお客様の心には届かないと思うのです。

市場のお客様に対し、
「何を伝えるか?」ということは非常に重要です。

でもそれ以前に、
「どんな経験値を経た人が発信するのか?」
という部分が大前提だと思うのです。

マーケティング担当者は、
少なくとも自社のお客様の層が体験している、
高いレベルのお店のしつらえや接客サービスを受けていたり。
自社のお客様が日頃、見ているものを見ておかないと、
刺さる発信ってできなよな、と思う今日この頃です。
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【4985回】 自分たちが扱っている商品やサービスの顧客に、自身がなる

2024年08月23日 | 住宅コンサルタントとして
自社が扱っている商品やサービスの表面的な説明で
それらを購入して下さるお客様は、おそらく皆無でしょう。

特に注文住宅の世界において、
家を建てる収入のある方は、
基本的にリアルの世界で成功されていて、
物事の本質を見抜く力がある方が大半です。

そういう方は、担当してくれるスタッフさんが、
心の底からの本音で言ってくれているのか、
それともその場を上手くやり過ごすために
口先だけで言っているのかを見抜きます。

したがって、高級品を扱う営業スタッフ、
一流のお客様の対応をするビジネスパーソンほど、
自社の商品やサービスの顧客に自分自身がなって、
自社の消費やサービスの価値の本質的な部分を
自ら体感しておく必要があると思うのです。

一顧客として、自社の商品やサービスを体感する。

同業他社のそれとどういう部分がどれくらい違うのかを
分かりやすい言葉で表現できる。

自社の商品やサービスを利用する前と利用後で
劇的にどういう部分が変わるのかを自身が体感しておく。

こうした学びや体験こそが、
真の営業力向上につながると個人的に思っています。

表面上しか分かっていない接客スタッフの話は
正直、魅力を感じませんよね?

例えばレストランに行って、
お話をさせていただいて楽しいスタッフさんって、
いろんなお店に食べに行ったり、
自らワインをちゃんと勉強していたりと
やるべきことをされているのです。

座学で学ぶことは大切ですが、
それだけでは不十分。

自らの一次情報量を増やしていきましょう。
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【4983回】 ある一定以上の組織で仕事をする経験

2024年08月21日 | 住宅コンサルタントとして
小さな企業は小さな企業なりに
良いところってたくさんありますよね?

トップが意思決定したことを
すぐに実行に移せるとか、
固定費がかからないとか、
スタッフ皆がお互いをよく知っていて、
組織内の人間関係が深くなりやすいとか・・・。

ただ、少人数の組織の場合、
大抵の問題を個人の能力で解決できたり、
しくみやルールを明確に守らなくても
阿吽の呼吸で業務がうまく回ったり、
公明正大な評価制度をつくらなくとも
トップとスタッフさんの深い人間関係で
人事評価の面で大きな問題にならなかったりするのです。

すなわち、小さな組織でしか働いたことが無い方は、
しくみやルールの真の重要性を理解しづらいのではないか、
と思うのです。

他のスタッフに指示を出すのに、
口頭でのやり取りで何とかなるのが小さな組織ですが、
これ、一定以上の規模の会社ではあり得ないことですよね。

全て書面でのやり取りが基本です。

中小企業の経営者で、
しくみやルールが明確に定まっていなくて、
ノリで業務が回っていた会社でしか
仕事をしたことが無い場合、
自社の業績が順調に伸びて、組織が大きくなった。

しくみやルールをつくらなければ業務が回らなくなった。

ところが、しくみやルールの重要性をトップ自らが
あまり理解できていない場合、
組織にしくみやルールが定着しない、ということが起こります。

一度はルールが決まったとしても、
トップ自らがそれを守らない。

結果、組織はどうなるか?

スタッフさんがシラケてしまい、
一人、また一人とルールを守らなくなり、
そのうち誰もルールを守らなくなるのです。

決定したことを誰も守らないという、
規律が一切ない組織が出来上がるのです。

なので個人的には、二代目・三代目の経営者候補は、
ある一定以上の組織で仕事をし
組織ってこういう風に回っているのか、ということや
ルールを守る、しくみをつくることの重要性を
深く理解するということが重要かと思うのです。

経営者が自分の子どもを
学校卒業後、すぐに自社に入社させることに
私が個人的に反対しているのは、
こうした理由からなのです。

後継者候補の方には、
ある一定以上の組織で働いてもらい、
ルールやしくみを守ることの重要性を理解してもらいましょう。
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【4982回】 人としての基本

2024年08月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日お伺いしていたのは、
日本最高レベルの高生産性のクライアント様。

少人数で圧倒的な受注を達成し、
売上・利益とも文句の付け所がありません。

今期の決算予測、来期の決算予測も
えげつない利益が出る予想となっていました。

これが勝ち組の現実なのです。

来期の受注残も今期の完工棟数並みにあり、
このまま受注を続けると、着工1年半~2年待ちとなるため、
広告宣伝費を激減させている、という状況とのこと。

それでもお客様が来場されるので、
また契約が決まるという好循環。

もう本当に業績は素晴らしい訳ですが、
当然ながら商品・マーケティング・営業・マネジメント面に関して
非常に高いレベルで業務を回されています。

スタッフの皆様の個々のレベルも日本トップレベル。

でもそれ以前に、人としての基本がちゃんとできているというか、
とにかく人としてのレベルが皆さん高いのですね。

例えば、このクライアント様にお伺いする際は、
私は車を利用するのですが、社長から事前に

「事務所があるビルが改装工事中なので、
車で来られるのであれば、ここの駐車場に停めて下さい」

と事前にご連絡をいただいたり、
お伺いすると確認したい数字が
既に完全にまとめられているのです。

当然ながら事務所内はゴミ一つない状態で
非常にキレイで居心地が良い訳です。

更に全体研修の5分前にはスタッフさん全員、
会場の席に着かれていたり、
当然その間には携帯の音が鳴ったりしない。

私だけでなく、取引先の方や
当然ながらお客様、誰がお伺いしても、
滞在中、違和感なく心地よい時間を過ごせるのでしょう。

そして決めたことをちゃんと期日までに行うとか、
時間と約束を守るとか、
誠実に人と接するとか、
礼節を重んじるとか、
仕事以前にこういう人として大切なことが
組織としてちゃんとできているのです。

知識やスキルも大切ですが、
それらは人間力というベースがあって活きるのです。

まずは人として当たり前のことが
組織としてできるようにすることが大切ですね。
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【4981回】 基本に忠実に経営する

2024年08月19日 | 住宅コンサルタントとして
弊社は9日間の夏期休暇をいただいておりましたが、
本日より通常業務となります。

デンマークでいろいろな刺激をいただいたので、
また本日より全力で突っ走りたいと思います。

さて住宅業界に話を戻しますと、
今年も来年も、家を建てる理由がある人が減少していくので、
需要に対し、供給が圧倒的に大きい現象が続きます。

すなわち、厳しい状況が続くのです。

ゆえに業界全体で見れば、しんどい状況が続きます。

ところが、やはり市場が厳しくなってくると
二極化が進むというか、
大半の住宅会社が厳しい中、
2024年、過去最高の受注を更新し続けている会社もあるのです。

個人的に思うのは、
市場環境が厳しい時ほど、
経営の基本に立ち返ることが大切だということ。

住宅会社の経営の基本とは、

・OB様や取引先様と誠実なお付き合いをする
・市場のお客様が求めている商品を開発し、
お客様が見たいと思うモデルハウスを建てる
・自社の商品の価値を伝えられる発信を継続する

ということ。

今期、絶好調で過去最高の受注が続いいる、
あるクライアント様も実は前期は結構苦戦していたのです。

そこで何をやっていただいたのかというと、
結論、今の時代、家を建てようと考えられる層のお客様が
求めているモデルハウスを建てていただくと同時に
商品グレードの見直しをお願いし、
まずはモデルハウスを見たお客様が
心ときめく状況をつくっていただいたのです。

更にアフターメンテナンスを
責任者自らが先頭に立って徹底しておこない、
とにかくOB様と良好な関係を構築し続けていったのです。

結果、2024年は8月時点で、
昨年の12か月分の受注に並びました。

残り4か月で当然、受注されていくでしょうから、
圧倒的な過去最高の受注棟数となるでしょう。

新規来場数~の契約率は40%を超えています。

しかもこれ、若手の営業さんを育成しながらの数字です。

経験法ほなベテランだけでつくった数字ではなく、
ちゃんと若手を育成しながら、
過去最高の受注を実現されているのです。

経営の基本に忠実に、経営をしていきましょう。
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【4980回】 豊かな暮らしを実現するには・・・

2024年08月18日 | 住宅コンサルタントとして
無事、本日日本に帰国しました。

コペンハーゲンやスウェーデンのマルメでは、
最高気温23℃、湿度20%前後という
とにかく快適な気候で過ごしていて、
それに体が慣れ切ってしまっています。

関空を出た瞬間の温度と湿度に
日本に帰ってきた実感を感じると共に、
夏は北欧がベストだと改めて思いました。

さてデンマークに1週間いて、心から感じたのは、
デンマークの人たちの豊かさと余裕です。

日本だと電車とかに乗っているとため息をついたり
とにかくせかせか、イライラしている人が多いじゃないですか!
(←もちろん、私もその一人です)

でも、デンマークの人たち、とにかく余裕があるというか、
皆、自然体で日々を楽しんでおられる感じなんですね。

そして電車も道路もレストランも、
どこも人が大勢いて溢れているなんてことはなく、
(ここがスペインやイタリア、ベルギーやオランダと大きく違う)
日本人の感覚からするとどこも空いている感じなんです。

レストランやインテリアショップの店員さん、
道を歩いている一般の方はもちろん、
空港の入国手続きをしている警察官の方まで
目と目が合うとニコッと笑って下さる。

もう本当に、皆余裕があるというか、
豊かさにおいて圧倒的な差を感じて帰国したのです。

方や日本では、三流週刊誌や心が貧しい人たちが、
芸能人やスポーツ選手など有名人の揚げ足をとって
失敗や失言を徹底的に叩いたり、
まあ何と貧しいことか、と思います。


で、どうすれば日本がデンマークのように豊かになれるのか?

まずは心理的に余裕を持つ上で、
やはり実質的な収入のUPが欠かせないと思います。

日本人の所得は、確かに世界的に見て下がっていますが、
でも日々の暮らしを工夫すれば、
実質所得は向上できると思うのです。

個人的に日本人の支出とデンマーク人のそれを比較した場合、
圧倒的に日本人が多く支払っている分野として、
車と保険と教育ではないか、と思うのです。

とにかく、移動に関して公共交通機関を利用しやすい環境が
デンマークには整っていると感じます。

日本のように一人1台、車を持つケースというのは、
郊外の本当に外れエリアに住んでいる家庭以外、
無いのではないかと思います。

そして公共交通機関と自転車を駆使して
皆通勤や通学をしたり、移動しているのですね。

ご主人が350万円の車(7年ごとに買い替え)を所有し、
税金と保険で年間30万を払っているとして、
0円になったとしたら、月に6~7万円浮くことになります。

更に保険。

医療費が実質無料なデンマークでは、
そもそも医療保険という概念も無いと思うのです。

日本人はとにかく保険にお金を払いまくっているので、
それが浮くだけで、月に1~2万円程度の実質収入UPに
つながるのではないか、と感じています。

そして教育に関してですが、
デンマークでは学費が大学院まで全て無料。

しかも中学2年生までは学力テストもなし。

すなわち、塾代など学ぶことに関するお金も
日本と比較するとかなり抑えられていると思います。

塾代ですが、使っているご家庭だと
お子様一人につき、月に3~5万円程度、使っているかと・・・。

ということで、医療代と学校代を全て無料、
すなわち税金でまかなったとすれば、
今の収入でも日本人はかなり豊かになれるのでは、
と考えたりします。

収入が現状維持でも、豊かな暮らしを実現させるために、
ちょっといろんな点を見直してみるのも良いかもしれませんね。
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【4979回】 観光で日本が世界に勝てる理由

2024年08月17日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな国に足を運び、
いろんな体験をするからこそ
見えてくることがあります。

これは以前から言い続けていることですが、
観光で日本は世界一になれる、ということ。

というか、日本と同じくらいの魅力やコンテンツがある国は、
私がこれまで行ってきた国ではありません。

だから日本は観光世界一になるでしょうし、
日本に別荘を持ちたいとか、二拠点生活を日本でやりたい、
という外国の方は増える一方だと思っています。

その最大の理由は、食事のおいしさ&安さ。

お酒を無まない場合で考えると、
日本で一人1500円以下で美味しい食事をいただくことは
高級店以外、まあ可能ですよね?

1ドル150円、1ユーロ160円として、
10ドル、10ユーロで美味しい食事を外食で実現なんて、
アメリカやヨーロッパでは不可能なんですね。

なので、まず海外の方は、とにかく食事の安さとおいしさに
完全にびっくりするでしょう。

こんなに安くてこんなに美味しいなんて、あり得ないと
80%以上の外国人の方が感じるでしょう。

そして街並や建物のバリエーションが、
こんなにも多種多様な国も
おそらく世界のどこを見ても無いのです。

近代的な建物が立ち並ぶ東京駅周辺や新宿、名古屋、大阪もあれば、
京都や全国の小京都と言われる街のような、
歴史を感じさせる街並もある。

角館や知覧といった武家屋敷エリアもあれば、
馬籠宿や妻籠宿といった江戸時代の街並が残るエリアもある。

北海道各地の大自然もあれば、
山・海の高級リゾートエリアも全国にある。

デンマークに1週間いて、
本当に夏の気候は最高だし、建築物も素晴らしいのですが、
やはり日本と比較すると、
観光地としてのポテンシャルは日本の圧勝なんです。

なのでインバウンド向けのビジネス、
特に地方都市においてはまだまだチャンスがあると
個人的に思っています。

という訳で、本日、私たちは日本に。
そして次男はスペインに帰国します。
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