田川市石炭・歴史博物館のブログ

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炭坑町の残り香

2016年06月25日 | 日記

みなさんこんにちは!

田川市は、言うまでもなく元炭坑町ですが、昭和39年の三井田川鉱業所の閉山からはや52年、半世紀もの時が流れました。

博物館のある石炭記念公園には、二本煙突や竪坑櫓などの「コレゾ!」といった炭坑の名残がありますが、ボタ山も整地され、往時を偲ばせるモノも少なくなってきました。

しかし、田川の町を散策しておりますと、意外と炭坑時代を感じさせるものがチラホラと残っています。
今回は、そんな「炭坑町の残り香」をご紹介したいと思いマス♪

まずは平成筑豊鉄道(旧国鉄)の「糒炭坑入口踏切」です(なんか字が違ってますが。。。)



田川と言えば「三井田川鉱業所」があまりにも有名ですが、実は中小の炭坑もアチラコチラにありました。
そんな炭坑のひとつ糒炭坑は、伊田からみて彦山川の下流にあり、昭和44年に閉山されるまで石炭を掘っていました。

西側のボタ山は、今は整地され住宅や団地として開発されています。

続いては地名ですが、田川市西部の後藤寺には「会社町」という住所があります。



ここは、三井田川の前身である「田川採炭組」の事務所社屋があったことに由来します。

田川採炭組から炭坑を買収した三井田川も、しばらくの間はここに事務所を置いていましたが、後に、後藤寺と伊田の中間に当たる場所(平松町)に本部を移転します。
その近くには「三井本部西」という、『そのままジャン!』ってな地名も残っていますヨ!

最後は有名ですが、その名も「六坑」バス停。

三井田川の六坑(夏吉)は、田川市で唯一、形がわかるボタ山が残っていることでも知られていますが、閉山後に国道が拡幅され分断されておりまして、このバス停は国道の北側にあります。
バス停からは田川のシンボルのひとつ「香春岳」の全体が見渡せることができます。



南側を向くとボタ山があるのですが、国道沿いにたくさんの建物が建っているため、あんまり見えませんネー。



と、こんな感じで今回は、炭坑町の残り香をご紹介してみました。

田川・筑豊にはまだまだ沢山のこんなプチスポットがありますので、また機会があればご紹介してまいりますネ!