みなさん、こんにちは!
さてさて、タイトルにあるます『訓練坑道』という言葉を聞いたことありますか?
もし、「知ってる!」って方はかなりの炭鉱マニアデス。
九州における三井財閥の炭鉱というと、当博物館の所在する『三井田川』と大牟田と荒尾にまたがる『三井三池』が有名デスガ、実は筑豊にもうひとつありマス。
旧嘉穂郡稲築町【いなつき】(現嘉麻市)にあった『三井山野』鉱業所がそれデス。
田川市と船尾山を挟んで反対側に位置するこの炭鉱に、『三井山野鉱業学校』という、炭鉱の中堅技術者を養成する学校がありました。
そこの学生たちが昭和32年から実習を兼ねて手造りで建設したのが、「三井山野鉱業学校訓練坑道」デス♪
場所は旧稲築町の町制四十周年記念公園の中にあります。
まだ草ボウボウの時期でしたので、イマイチ分かりにくいですが、入口はこんな感じです。
案内看板によると、捲卸【まきおろし】(主要運搬斜坑道)が50m、曲片【かねかた】(水平坑道)が40m、扇風道【せんぷうどう】(排気用水平坑道)40mとナカナカの規模のものです。
三井山野の訓練坑道以外にも、直方市石炭記念館に訓練坑道が残っています。
ここは、落盤・ガス・炭塵爆発などの炭坑の事故に対応するため救護隊の養成、訓練目的で明治45年に建設(大正14年改築)されたもので、前記の訓練坑道と違い地上に造られているのが特徴デス。
実際に坑道内に煙や蒸気を通して、救命器を身に着け実践さながらに訓練を行い、 昭和43年に閉所するまで約1万人の救護隊を養成したそうです。
坑内での作業は、ひとつ間違えば命に関わるシビアなものですので、このような施設で技術を磨いていたのですネ!
機会があれば一度観に行ってみてくださいマセー。
【重要なお知らせ】
田川市石炭・歴史博物館本館の再オープンについて