(猴硐礦工文史館中の周朝南さん)
今日は、引き続き、台湾・猴硐礦工文史館に関して紹介したいと思います。
台湾・瑞三炭鉱猴硐炭坑の炭坑経験者たちが自らの老齢年金で、2019(中華民国108)年8月10日に創立した猴硐礦工文史館は、まもなく5周年に迎えます。
台湾の夏は雨の日が多いですが、見学に来られている方が相変わらず大勢です。
ボタ山へ登っていきます。
山頂で巻上機を見学しています。
若者が心込めて先輩に炭坑の文化歴史を学びに来ています。
瑞三公司側に賃借り契約を更新せず、6月30日までに、展示品を撤去し、展示室としての事務室、充電室及び更衣室を回収すると通告されたため、
周朝南さんと仲間たちは猴硐礦工文史館の閉館する作業を始めました。
文史館の五年間の歩んできた道を記録している写真を展示しています。
炭坑の文化歴史を後世に伝えるために、『礦工的最後一哩路(炭鉱夫の最後の歩み道)』という本を出版します。
お別れ会を行なう予定もあります(写真は招待状です)。
幸い、台湾政府の相関する各部署の努力及び社会各業界の応援によって、瑞三公司と協議して、これからも賃借りできるようになりました。
そして、話によれば、周朝南さんと仲間たちは、台湾の末代炭鉱夫で、高齢になって、引き続き文史館の運営は難しいため、台湾鉱務局は引き継ぐそうです。
前例のない炭鉱夫が自らの年金で創立した炭坑博物館として、猴硐礦工文史館の今後の活躍を期待しています。