日本の30%をまかなってた原子力発電が総て停止して各電力会社は電力供給が緊迫しています。その様な電力供給の中、この設備は皆さんどの様に考えますか。
これは今、私が設計と建設を進めている住宅の床暖房です。地面の中に発熱パネルを入れて土壌を暖めてその熱を一階の床全体を暖めると云う床暖房です。
所狭しと並べられたパネルは66枚です。
使用する電力はおおよそ22KWと大量の電力を消費しますが総てこの電力は夜間に余っている深夜電力を使用します。つまり夜間に余っている電気エネルギーを熱エネルギーに変えて地面に貯めてその熱を一日中放熱して床を暖めると云う訳です。
漏電テストを何度も行いパネルの上に土を置きます。
この家の一階部分は居間もキッチンも廊下もトイレも脱衣室も総て同じ温度ですからヒートショックの心配が無い健康住宅です。この家はオール電化です、ちなみに一年間の総ての電気料金を12月で割ると一ヶ月平均で13,000円程度の電気料金です。料理のガスや暖房の灯油を使わないので大変お得の様に思うのですが。
束ねられた配線は後日専用の分電盤につながれます。 この砂の上に砕石を敷き15cm厚のコンクリートを打って冬の暖房の蓄熱に使うのです。東日本大震災でこの装置を設置した家で津波に襲われ流された家屋はダメですが、分電盤が浸水し長期間停電した家でも水か引いてから一週間程度はストーブ等を使わなくても何とか暖が取れたと聞いた。 電力が足りないと騒がれている昨今ですがこの装置はエネルギーの無駄使いか、有効活用か皆さんはどの様に考えますか。
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